【ライブレポート】JAM Project、大阪城ホールで見せた感謝と感動のキャッチボール

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2月11日(月)、JAM Projectの一大ライブ<THE MONSTER'S PARTY>が大阪城ホールで開催となった。2012年、南米ツアーをはじめ世界中で活躍していたJAM Projectによる約1年振りの日本でのワンマンライブだけに、会場を埋め尽くした熱狂的なファンは歓喜の声を上げ、胸を震わせた。<JAM Project Premium Live 2013 THE MONSTER'S PARTY>は、次回2月24日に行われる横浜アリーナ公演で完結する。

◆JAM Project画像

JAM Project結成14年目にして初の規模となる今回のアリーナ・ライブツアーは、その初日を大阪城ホールで幕を開けた。本ライブでは、2012年11月に発売された9枚目のベストアルバム『THE MONSTERS』を掲げ、新旧織り交ぜた代表曲を数多く披露、まさにパワー全開のステージを惜しげもなく叩きつけた。

今回、大阪城ホールと横浜アリーナという2つの大きな会場のみでライブを行うことにしたのは、「モンスター級のステージ作り」をコンセプトにしたからだ。バックに立体的に配置されたLEDビジョン、アリーナ席にせり出した花道、そして左右に大胆に設置されたプロジェクション・マッピングのセットなど、その巨大なセットはアニメミュージック界が誇るベテランシンガーたちに似合う豪華な造りが実現された。冒頭から爆発的な盛り上がりを見せた会場は、ヒット曲のオンパレードやシークレットパフォーマンスなどもあり、ラストまで笑いと歌声が絶えない元気な雰囲気に包まれた。

東京の日本武道館と並び、多くのアーティストが憧れを抱くコンサート会場である大阪城ホールで初めてのワンマンライブを実現したことを受け、遠藤正明は「がらにもなく、昨日は寝られなかったんです。この歳になっても夢の真っただ中にいさせてくれて、本当にありがとう」と感謝を伝えると、きただにひろしは「僕もまだ弱冠44歳です」と会場の笑いを誘いながらも「みんなが元気になれるような歌をずっと歌っていきたいと思います」と今後の抱負を語った。

関西出身の奥井雅美は「まさかここで歌うことができるなんて思いませんでした。長く歌を続けてきて良かったです」と感慨深げに喜びを伝える。2012年くも膜下出血で長期療養を要した福山芳樹は「ここで立って歌えるのが本当に良かったと思っています。皆さんのおかげです。そんな皆さんを元気にするにはどうしたらいいか考えたんですが、俺が目一杯楽しむことかなと思います」と陽気な“福山節”を披露し、観衆は大きな拍手で会場を包み込んだ。

最後に影山ヒロノブは「俺たちをここまで連れてきてくれてありがとうございます。僕は(デビューしてから)36年目になるんですけど、こうやって現役で歌っていられることに感謝しています」とファンひとりひとりに語りかけるように感謝の意を伝える。51歳の影山らが成し遂げた夢を目の当たりにした多くのファンは、その深く長く流れてきた深遠な歴史に大きな感動を覚えているようだった。

JAM Projectは、2013年オリジナル・アルバムを制作することも本公演で明らかにした。常に新しい挑戦をし続け、業界をリードしてきた彼らの足取りは揚々と軽い。

◆JAM Projectオフィシャルサイト
◆ランティス・オフィシャルサイト
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