【インタビュー】夢の大舞台・大阪城ホールライブを目前に控えたいま語られるSCANDALの真実

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2013年3月3日(日)、バンド結成時から夢として掲げてきた地元・大阪城ホールでの単独公演<SCANDAL OSAKA-JO HALL 2013 「Wonderful Tonight」>を行なうSCANDAL。その夢の大舞台を目前に控え“ライブの中でも重要な立ち位置となるカップリング曲も改めて知って欲しい”という思いからカップリングベスト集『ENCORE SHOW』を2月6日にリリース、キャリア初のチャート1位を獲得した。いまや“ガールズバンド”というカテゴリーにとどまらず、音楽シーンの中核を担う存在になったSCANDALだが、ここに至る道のりには数々のドラマがあり、一歩一歩を着実に踏み進めてきたからこその結果に他ならない。夢の大舞台・大阪城ホールライブを目前に控えたいま語られる、SCANDALの真実。

取材・文●東條祥恵

◆SCANDAL 画像

【インタビュー part1】
スペシャルコレクションアルバム『ENCORE SHOW』から紐解くSCANDALヒストリー

◆「当時は何も分からずにやっていたんですけど、コード3つぐらいあれば
これだけの曲になるんだなというのが分かりましたね(笑)」HARUNA


――まずは発売中のスペシャルコレクションアルバム『ENCORE SHOW』なんですが。これはどんなコンンセプトで作った作品なんですか?

HARUNA(Vo&G):今回は、シングルのカップリングを集めたものなんですけど。普通にカップリングを時系列に並べるだけではつまらないし、もっとサプライズ的なことをしたいなというメンバーからのアイデアで、インディーズのときの曲(「プレイボーイ」)を新しくレコーディングして。SCANDALの歴史を振り返ってみると、「プレイボーイ」は1曲のなかで全員がボーカルをとって、ライブではそれぞれのメインなところもあって。いまのSCANDALの原点がここにあったんだなと思ったので、これをレコーディングしました。

――改めて、いまのSCANDALがこの曲をやってみてどうでしたか?

HARUNA:当時は何も分からずにやっていたんですけど、コード3つぐらいあればこれだけの曲になるんだなというのが分かりましたね(笑)。今回、一発録りでレコーディングしたんですけど、機材は昔と違っても、バンドの勢いとか、そういうところでは当時の味が出ればいいなと思ってます。

――この曲を含め収録曲17曲、それぞれ思い入れが深い曲を教えもらってもいいですか?

HARUNA:「KOSHI-TANTAN」。久々に聴いて笑いました(笑)。最近あまりやってないんですけど、ライブでは私とTOMOが楽器を持たないでやったりしてたんで、このバージョンを久々に聴いたんですね。すごい弾けてるな~と思って、びっくりしました。よくこんなに弾けられたなって(笑)。

TOMOMI(B&Vo):「TOKYO」です。1stツアーで、初めて全員が楽器を持たずに振り付けを入れたパフォーマンスをやったんですけど。私たちのライブのスタイルの一つとして、ワンマンやるときは何かしらサプライズなものをやるというのを、ここから始めたので。SCANDALの初期の楽曲のなかでも異色な曲なんですけど、いまのライブにつながる1曲だと思います。

MAMI(G&Vo):「Emotion」。メンバーが作詞・作曲をして、世に出た第1弾の曲なんです。自分たちで楽曲を書きたいという欲は昔からあって、各々挑戦していたなか、RINAがそこを突破してくれて。本当にこういうことできるんだって思いました。このタイミングでこれができてなかったら、いま自分たちが作詞・作曲してるかなと思いますね。自分たちがやりたいことをやれた最初の曲です。

RINA(Dr&Vo):「ひかれ」。これもメンバーで作詞・作曲、アレンジまでやった曲なんですけど。自分たちがバンドを始めた頃には予想もしていなかった、自分たちのコピーバンドまでが出始めて。これは、自分らが“これは正しいのかな?”って思いながら挑戦してきたことを、みんなが好きになってくれてるんやというのを知ってから作った曲なんですね。これから自分たちをコピーしたいと思ってる人たちに届けばいいなと思います。

――これまでの歴史を振り返って、SCANDALの転機になったのはどこだったと思いますか?

MAMI:「少女S」(2009年6月発売/3rd Sg)だと思います。たくさんの人が聴いてくれたCDでもあるし。ライブのとき、この曲のイントロを弾いただけでお客さんが“ウワーッ”と盛り上がるというのも、このとき初めて経験したし。SCANDALが知られたきっかけになった曲はコレかなと思いますね。

◆「階段をひとつも飛ばさずにここまできたからこそ、
今回、大阪城ホールに立たせてもらえるんだと思う」RINA


――制服を脱いだのはいつでしたっけ?

TOMOMI:このタイミングでっていうよりも、ちょっとづつなんですよ。制服っぽいけど制服じゃない、みたいな頃もあったし。脱いでからも、またみんなでお揃いのもの着たこともあったし。

HARUNA:いま思うと、制服をガチで着てたのって「DOLL」(2008年10月発売/1st Sg)、「SAKURAグッバイ」(2009年3月発売/2nd Sg)ぐらいで。自分たちはそんなに制服にはこだわってなかったんですよ。周りがいうほど。

TOMOMI:最初から“制服バンド”っていう意識はなかったんですよ。放課後に集まってバンドをやってたから、どうせならお揃いの制服買おっかって。それがそのときのリアルやったから制服着てましたけど。

MAMI:その後は制服じゃないにしても、お揃い感はあったんだけど「LOVE SURVIVE」(2011年7月発売/11th Sg)では全員ががっつり違う服装になりましたからね。

――自分たちの意思でそうしたんですか?

RINA:制服をリアルに着てない年齢になったのも大きかったと思うんです。自分たちのリアリティがある服を着た方が伝わりやすいってところから始まったんだと思います。

――黒いストレートのロングヘアを止めたのはいつからでしたっけ?

HARUNA:「Pride」(2011年2月発売/9th Sg)から。だから、このあたりから各々ちょっとづつ個性を出していってて。

RINA:最初の頃は、学校があったから染めたりできなくて黒かったんですけど、学校を卒業してメンバーが大人になるにつれて、そこはどんどん自由になっていって。最初は音楽するだけで精一杯やったから、見た目まで自分たちで考えられなくて制服を使ってたんですけど、そこを自由にやるようになったら、女の子のファンがメチャクチャ増えたんですよね。

MAMI:ファション誌にも出るようになったら。

RINA:女の子が“カワイイ”っていってくれるようになったんですよ。自分たちがそれまでやってきたものを捨てたら、ウチらのファッションやメイクを真似したいっていう女の子のファンが増えて。ここもめちゃくちゃ転機ですね。

――いまは、SCANDALに憧れてバンドを始める女子が急増中で、SCANDALのコピーバンドコンテストも開催されたりしてるんですよね。

RINA:予想外のことです。

MAMI:憧れの対象になるのは嬉しくもあるんですけど、すごく不思議でしょうがないですね。

RINA:周りはこうしてどんどん変わっていったけど、ウチらはバンドを始めた当時と全然変わってないんですよ。自覚とか意識はいろいろ変えましたけど。でも、いまでも自分たちはコツコツやっていこうと思ってますからね。

――事実、SCANDALは一気に人気者になって大阪城ホールやります、というバンドではないですからね。城天の路上ライブから、とにかく地道にライブを積み上げて積み上げてここにたどり着いたバンドですからね。

RINA:階段をひとつも飛ばさずにここまできたことに対しては、自信があります! そういう風にやってきたからこそ、今回、城ホールに立たせてもらえるんだと思うんですよ。だから、そのスタイルは今後も崩さない方がいいと思ってます。今後アリーナツアーができるようになったとしても、ウチらはライブハウスを廻りたい。

TOMOMI:ライブハウスはいまでも楽しいし。

RINA:そうやってコツコツやっていくのが自分たちのスタイルかなと思います。

⇒【インタビューpart2】「いまだから話せるSCANDAL 5大事件」…のはずが!? 編へ


SPECIAL COLLECTION ALBUM
『ENCORE SHOW』
2013年2月6日発売
【初回生産限定盤】CD+DVD
ESCL3994-3995 ¥3,500(税込)
・特典DVD付属
・イベント参加券封入
【通常盤】
ESCL3996 ¥3,059(税込)
[初回仕様限定盤]
・全5種類の内1種類!ランダムステッカー封入
・イベント参加券封入

<SCANDAL OSAKA-JO HALL 2013 「Wonderful Tonight」>
2013年3月3日(日)大阪城ホール
15:00 開場 16:00開演
料金:¥5,500(税込) 2013年1月19日 一般発売開始
(問)サウンドクリエーター(06-6357-4400)

◆アジアツアー
<SCANDAL LIVE IN JAKARTA 2013>
3月13日(水)TENNIS INDOOR SENAYAN
START 20:00
チケット:Festival: Rp750,000 (約7,500円)
Tribune 1 : Rp600,000 (約6,000円)
Tribune 2 : Rp450,000 (約4,500円)
チケット購入サイト(インドネシア語・英語のみ):
・Marygops:http://www.marygops.com/scandal/
・rajakarcis.com:
http://rajakarcis.com/2012/12/14/scandal-live-in-jakarta-2013/
チケットに関するお問い合わせ(電話・メール共にインドネシア語・英語のみ):
・Marygops:
http://www.marygops.com
・rajakarcis.com:
+6221 8282137
kamal@rajakarcis.com

<SCANDAL LIVE IN SINGAPORE 2013>
3月16日(土)&17日(日)Scape
START 20:00
チケット:前売り S$88(約6,300円) 当日券 S$128(約9,200円)

※他、タイ公演予定。

<2013年第一弾ライブハウスツアー>
●6月9日(日)北海道 Zepp Sapporo
開場 17:30 / 開演 18:00
(問)WESS 011-614-9999
●6月11日(火) 宮城 仙台Rensa
開場 18:30 / 開演 19:00
(問) G.I.P 022-222-9999
●6月14日(金) 山形 山形ミュージック昭和Session
開場 18:30 / 開演 19:00
(問)G.I.P 022-222-9999
●6月16日(日) 群馬 高崎club FLEEZ
開場 17:30 / 開演 18:00
(問)ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999
●6月20日(木)東京 Zepp DiverCity Tokyo
開場 18:00 / 開演 19:00
(問)ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999
●6月21日(金)東京 Zepp DiverCity Tokyo
開場 18:00 / 開演 19:00
(問)ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999
●6月27日(木)大阪 Zepp Namba
開場 18:00 / 開演 19:00
(問)SOUND CREATOR 06-6357-4400
●6月28日(金)大阪 Zepp Namba
開場 18:00 / 開演 19:00
(問)SOUND CREATOR 06-6357-4400
●6月30日(日) 福井 福井・響のホール
開場 17:30 / 開演 18:00
(問)FOB企画 076-232-2424
●7月2日(火)富山 富山MAIRO
開場18:30/19:00
(問)FOB企画 076-232-2424
●7月4日(木)愛知 Zepp Nagoya
開場 18:00 / 19:00
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
●7月5日(金)愛知 Zepp Nagoya
開場 18:00 / 19:00
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
●7月7日(日)福岡 Zepp Fukuoka
開場 17:00 / 18:00
(問)キョード西日本 092-714-0159
☆一般発売:2013年4月20日(土)10:00~
チケット料金
¥4,500円(別途ドリンク代\500円)
お一人様4枚まで購入可能
4歳以上チケット必要になります
☆ファンクラブ「SCANDAL MANIA」先行:2013年2月23日(土)12:00 ~ 3月7日(木)18:00
※2013年2月14日(木)までに新規入会(入金)した方までが対象となります。

◆SCANDAL オフィシャル・サイト
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