【イベントレポート】LinQ、新リーダー体制でついにメジャーデビュー

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2月17日(日)、LinQ結成時からグループを支えてきたリーダー上原あさみ(通称:総長)の卒業公演が行われた。<第236回 上原あさみ卒業公演 上原あさみ総決算!最後の集会!>と銘打たれたこのイベントは、デビュー以来毎週末公演を行ってきた、彼女達のホームであるベスト電気福岡本店ベストホールにて行われた。

◆LinQ画像

会場には「上原あさみ卒業公演」という文字のまわりにぎっしり寄せ書きの詰まったファン手作りの横断幕が掲げられ、彼女の卒業を見送ろうと会場には発売開始後1分で即完売したプレミアムチケットを運良く手にする事のできた約250名のファンが集まった。

14:00、メンバーによる影アナが始まると、登場を待ちきれないファン達の歓声とも怒号ともとれるかけ声が鳴り響く。福岡出身のアイドルであるLinQを象徴するともいえる、真っ白で帯部分に博多織りの施された衣装に身を包んだメンバーがステージに登場すると、そこはすでに熱狂の渦。デビュー曲「ハジメマシテ」(2011年6月27日発売)、同シングルカップリング収録の「for you」を立て続けに披露すると、開始10分で既にそこには上原の卒業を皆で祝おうという一体感が会場全体を包み込んでいる。

2曲を披露したところでステージ上にはLinQメンバー30人が並ぶ。全員がひとりずつ挨拶、挨拶の終わったメンバーからステージをおりていき、最後のひとり伊東麻希がMCを始めると「あさみさんと二人でMCができるのも今日で最後かと思うと…」とステージ序盤から涙でのどを詰まらせる。

ステージは続き、露出度の高いセクシーな衣装に着替えたメンバーが登場。LinQは、お姉さんグループの「Lady」と、主に高校生以下からなる「Qty」にメンバー分けがされており、それぞれの個性を引き立たせたステージングが最大の魅力。1st Album『Love in Qushu ~LinQ 第一楽章~』(2012年4月17日発売)収録の「Let's feel together」「Fighting Girl」「Pretty Woman」とダンサブルでセクシーなLadyの代表曲を立て続けに披露。歌詞の内容を元に寸劇をおりまぜた小ネタの連発「そら耳リンク」のコーナーを挟みライブは中盤戦へ。ステージ上には制服風の衣装に身を包む「Qty」が登場し「Lady」とバトンタッチ。未発表曲「Wake Up」を披露、そこからは「Lady」「Qty」入り交じってのあの名曲。LinQのLIVEにおいては欠かすことの出来ない、メンバーとファンの間で育んできた「神曲」と称される楽曲で今までCDに収録されることなく LIVE会場でしか聞くことが出来ないLinQの代表曲「チャイムが終われば」がLIVEの盛り上がりを最高潮に誘うと、そこからは一気にLinQのシングル代表曲の連続。「カロリーなんて」「シアワセのエナジー」「ゴーイング マイ ウェイ!」で会場が興奮の渦に包まれた。

上原あさみがひとりでステージ上に登場。ファンへの卒業の挨拶へと移る。「こんなに沢山のファンの皆様に見送って頂けるのは本当に幸せです。最後はホームであるここベストホールで迎えたいと願い、今日それをかなえる事が出来ました。私は歌ったり踊ったりすることがただただ好きで、気がついたらここにいて、この場所こそがそんな私を成長させてくれました。今のLinQは本当に成長し、安心して任せられるようになりました。私の卒業がこのタイミングでよかったと、私もファンの皆様にも思ってもらえるように、これからのLinQで証明していきたい。わたしはこれからもここにいます。地元でホームをまもり、今後のLinQを見守っていきます。これからもLinQを宜しくお願いします。」と涙ながらにうったえると、会場は暖かい拍手で包まれた。

「私たち一人一人の夢が虹のように光り、架け橋となるように」というメッセージを込めて「虹」へ、ラストは「あの街の空」で本編は終了。

普段ならここでLinQ流アンコールフレーズ「替え玉コール」が鳴り響くところだが、今回はファンの呼びかけのもと、特別コールとして「フレーフレーあさみ!」という声が会場中に鳴り響く。アンコールで「Shining Star」「祭りの夜」で会場を再度湧かせると、スクリーンに映し出される映像にて、上原あさみ卒業後の新リーダー発表の時が。スクリーン上で新リーダーは全員一致で「天野なつ」に決定したという事実が発表されると、驚きや歓喜の声が上がり祝福モードの会場。新リーダーとなった天野なつは「最初はびっくりしました。あさみさんの存在は本当に大きいし、今後LinQをどうひっぱっていけばいいのかプレッシャーもありました。でも自分にしか出来ない事も有ると思うので、これからはLinQをいい意味で変えていきたい。あさみさんが作ってきたリンクは今日をもって私がぶっ壊わします!」と力強く宣言した。

ここまではメンバーも全員知っていた事実。更にここで上原の口から「私から大きな置き土産があります!」というサプライズ発表に。おどろくまもなくステージ後方スクリーンに映像が流れ、そこには「メジャーデビュー決定!」の文字が!

ステージ上では驚きで身動きがとれないメンンバー、歓声をあげるメンバー、感動のあまり泣き崩れるメンバーが入り乱れたが、ファンからは驚きと感動のこもった「おめでとー!」「がんばれー!」という暖かいメッセージが響いた。続いてメジャーレーベルがワーナーミュージック・ジャパンであるという事実の発表。代表取締役会長 石坂会長敬一氏のコメントで、驚きと興奮が実感にかわってゆく。上原が「がんばらないかんよ!」とエールを送ると、メンバー全員で力強く「ハイ!」と答えた。更に発売日がデビュー2周年の4月17日であること、デビュー曲がメンバーとファンとでいままで暖めてきた「チャイムが終われば」である事実が発表されると、メンバーもファンもこれまでの道のりを思い出しながら興奮と安堵とが入り乱れるなんとも幸福感のある空気が会場をつつんだ。

更に前作までのリリースをみまもってきたT-Palette Recordsを代表しタワーレコードの嶺脇社長のコメントで、メジャーへと旅立つ彼女達の背中をおす。

最後は新リーダー天野なつより「ファンの皆様、これからも新生LinQについてきてください!メンバーのみんなもこれからは私についてきてください!」という挨拶とともに、予定していた2時間をおおきくオーバーし、全15曲(本編12曲、アンコール2曲、ダブルアンコール1曲)約2時間半にも及ぶ公演は幕をとじた。

リーダー上原あさみが卒業、新リーダー「天野なつ」率いる新生LinQは、インディーズからメジャーへ活動の場を移し更なる飛躍を続けることだろう。

LinQ デビューシングル「チャイムが終われば」
2013年4月17日(水)発売
※LinQのLIVEにおいては、欠かすことの出来ないLinQメンバーとファンで育んだ「神曲」と称される楽曲。今までCDに収録されることなく、 LIVE会場でしか聞くことが出来ないこの曲は、新旧ファンの間で音源化が熱望されていた。LIVEの盛り上がりを最高潮に誘う、LinQの代表曲。

<第236回 上原あさみ卒業公演 上原あさみ総決算!最後の集会!>
2013年2月17日
1.ハジメマシテ
2.for you
3.Let's Feel Together
4.Fighting Girl
5.Pretty Woman
6.Wake up
7.チャイムが終われば
8.カロリーなんて
9.シアワセのエナジー
10.ゴーイング マイ ウェイ!
11.虹
12.あの街の空
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