【ライヴレポート】heidi.、全31公演を全力で走り抜けたツアーファイナル@東京・SHIBUYA-AX

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バンド史上最多本数となる大規模なツアー<heidi.LIVE TOUR 2012-2013「+α」>を行なっていたheidi.が2月16日に東京・SHIBUYA-AXにてついにこのツアーの千秋楽をめでたく迎えた。

◆heidi.@東京・SHIBUYA-AX~拡大画像~

今回のツアーは2年ぶりのオリジナルフルアルバム『アルファ』を引っさげて2012年11月7日、東京・代官山UNITでの公演を皮切りにスタート。年をまたいで、じつに全31公演を走りきるというタフなものだった。heidi.としては初となる海外プロデューサーや新たなる制作スタッフを迎えることによって洗練された新しいheidi.像を叩き出すことに成功したニュー・アルバム『アルファ』。この作品をメンバーたちがライヴでプレイしていくなかで、さらにはライヴに足を運んでくれたファンのパワーもそこに加わって一体どんな化学変化を起こして行くのか。それが今回の公演タイトルが示す「+α」だった。そしてファナル公演、各地のライヴを通して生み出されたメンバーとファン合作の集大成『アルファ』がそこにはあった。

ファイナル公演が行なわれた場所は今回のツアーのなかでもっとも大きな会場。ライヴは「衝動」で幕を開けるというのが今回のツアーの流れだ。

この日はAXということで、オープニングで真っ白いスモークが煙るという特別な演出も加わっていた。桐(ds)、コースケ(b)、ナオ(g)の楽器隊が定位置に構え、演奏がスタート。とたんに義彦(vox)がフロアにマイクを向けると“ラーララーラ~”と冒頭からオーディエンスが大声でシンガロング。“限りあるこの瞬間を駆け抜けろ”と歌うこの曲は、いまや今回のツアーのアンセムソングへと成長。ここからたて続けにアルバムの曲をプレイ。そのなかでもツアー開始当初からすでに人気曲だった「リトルガーデン」は彼らの新しい代表曲といえるぐらいの一体感をフロアに生み出す。

ファイナルということもあってか、オーディエンスが放つ熱量がハンパない。それに対峙するように、圧倒的な歌唱力でロックのダイナミズムを持ちながらも届けたい言葉を大切に紡いでいく義彦のヴォーカルも、テンションをどんどん上げていく。心にぐっとくる“歌”がど真ん中にあるスタイルこそロックバンドheidi.の真骨頂だ。

だからこそ、中盤「追憶」からのミディアムブロックは今回のツアーの最大の課題ポイントになっていた。アルバム『アルファ』でいままでにない色彩を放つ楽曲に次々とトライしていった彼ら。そのなかでも、このブロックの真ん中に配置された中盤のハイライト「青の世界」は超異色のナンバーだった。ツアー開始当初はライヴのなかでもなかなか馴染まなかったこの曲も、いまではすんなりとheidi.のライヴにはまっている。ここでは、義彦との歌と同等に楽器隊のアンサンブルが次々と表情をかえて曲を引き立て、主張していく。歌にも増して、楽器隊の細やかなテクニカルなアプローチにもスポットがあたるこの部分は、今回のツアーが生み出した新しいheidi.のライヴの楽しみ方といえるだろう。

「モノクログラデーション」から再びフロアを盛り上げていき、「ランドスケープ」でメンバーと観客の叫び声が一つになったところで、終盤は「哀レ廃人」から桐のドラムが暴走、コースケがぶんぶん頭を振りだすと観客も激しく大暴れしだす激しいheidi.のライヴコーナーへ突入。オイコールが巻き起こるフロアめがけてCO2が吹き出し、みんなぐしゃぐしゃになって和メロを歌い踊りまくるheidi.流ダンスチューン「おまえさん」で大暴れのハイライトを飾った後、ラストはアルバム曲に再び戻る。義彦が最後、バラード曲「彼方」を感慨深く噛み締めて歌い届け、本編は感動的に終了。

アンコールでは「ライヴが気持ちよすぎて考えてきたこと全部忘れた。本当にありがとう」(桐)、「心の底から最高です。ありがとう」(コースケ)、「ごきげんよう。長いツアーやってきたけど、一言みんなにありがとうといいたい」(ナオ)とメンバーそれぞれが本ツアーを無事終えたことに対しての喜びを口にしていくなか、義彦からは「今回のツアーはいままでで一番過酷だった」という本音もポロリ。けれども「一番楽しいツアーになりました。ありがとう」と最後には笑顔を浮かべた。そして「お知らせがあります。5月からheidi.結成7周年記念ツアーを回ります」といういきなり重大発表が飛び出すと、そのとたんにフロアは観客の絶叫に包まれた。「俺たちはこの勢いのままいきたいんで、応援よろしく!」といって新曲を披露。その後、最後までアグレッシブに飛ばしていく。その勢いのままアンコールはラスト「マリア」まで猛烈なテンションのまま走り抜けて、彼らはこの長いツアーに幕を下ろした。

そのあと、メンバー4人が舞台中央に一列に並んで「ありがとうございました」とAXに集まったオーディエンスに向かって生声で感謝の気持ちを伝え、彼らはステージを後にした。heidi.の猛攻撃は、ここからまだまだ続いていく。

取材・文●東條祥恵

(C)HEADWAX ORGANIZATION PHOTO by ASAMI HOSHINO

[SET LIST]
衝動
月光ショータイム
リトルガーデン
メルト
アナザーフィッシュ
シックスセンス
トワイライトタウン
追憶
青の世界
レム
モノクログラデーション
ランドスケープ
哀レ廃人
夕焼けと子供
泡沫
おまえさん
曇り空には恋模様
彼方
[ENCORE1]
新曲
ツタツタ
白昼夢
[ENCORE2]

センチメンタル
マリア

heidi. 7th ANNIVERSARY TOUR<零距離回路>
5月1日(水)町田PLAY HOUSE
5月4日(土)千葉LOOK
5月6日(月・祝)北浦和Ayers
5月12日(日)福岡DRUM SON
5月13日(月)岡山ペパーランド
5月15日(水)梅田LIVE SQUARE 2nd LINE
5月16日(木)名古屋ell.SIZE
5月18日(土)柏Thumb UP
5月22日(水)仙台enn 3rd
5月25日(土)宇都宮HELLO DOLLY
5月29日(水)札幌COLONY
6月3日(月)東京キネマ倶楽部
■チケット
前売¥3,990/当日¥4,500 (D代別)
【heidi. mobile会員限定チケット先行】
・受付期間 3月1日(金)~3月10日(日)23:59
・当落発表 3月11日(月)15:00
・入金受付 3月11日(月)~3月25日(月)※当日消印有効
・チケット発送 4月12日(金)予定
【一般発売】
4月6日(土)~

◆heidi. オフィシャルサイト
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