【イベントレポート】ダイスケ、日本中の“ダイスケ・ファミリー”を増やしたい

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2013年2月27日に6thシングル「スケッチブック」、そして3月13日には2ndアルバム『星のドロップス』リリースと精力的な活動を展開するシンガーソングライター・ダイスケが、5thシングル「Moshimo」のタイトルにちなみ「もしも“Moshimo”を歌ったら」とユニークなタイトルを冠したシークレット・イベントを開催した。

◆ダイスケ画像

この企画は、第一興商のカラオケDAMで「Moshimo」を歌った応募者の中から選ばれた5組10名を招待し、ダイスケ本人とカラオケ・パーティーが開催されるというファンにとっては夢のようなイベント。まさにカラオケ・パーティーらしく、ファンと一緒にマラカスやタンバリンを鳴らして会場を盛り上げるダイスケは、まずは、体力作りなどのために始めたランニングに最近はハマッていると近況報告。

「(元々は)嫌いだったんですよ。ウチのダイスケ・スタッフが“走れ走れ!”って言ってたんですけど、最初は“絶対走ってなるものか!”って(笑)。でも意外に気持ちよかったり、ウェアとかも最近はオシャレだし、景色とかもね。僕は旅をしてるんで、毎回違う街を走ったりしてるんで」

そのコメント通り、ダイスケといえば、やはり“旅”は外せないキーワード。日本テレビ系情報エンタテインメント番組『ZIP!』内のコーナー『ZIP!スマイルキャラバン』で全国を旅している彼は、この日も旅先の高知から東京に戻ってイベントに参加。「月に家にいるのが3日か4日で、月の電気代が800円とか(笑)」という旅人・ダイスケは、質問コーナーでファンから寄せられた「地方を回っていて、一番思い出に残っていることはありますか?」という質問に、こんなエピソードを披露。

「僕、いつも、“美味い美味い!”って言いながら色んなものを食べてるじゃないですか。で、すごい不思議な食べ物と出会ったことがあって…。愛知県で、“イボニシ汁”っていうのがあったんですよ。愛知県の中の島の一部の人しか食べない料理なんですけど、イボニシ貝っていう、小っちゃい、貝をまず300匹獲ってこいと(笑)。それをどう料理するのかなと思ったら、石臼みたいなテーブルで、殻ごと潰してペースト状になった貝をたらいに全部入れるんですよね。そこに冷たーいお水を入れて混ぜたものに魚を一匹入れてまた潰すんですけど、これで火とかかけたらつみれとかそういうふうになるんじゃないかなと思ったら、“これで完成だよ”って(笑)。たらいの中に沈殿物があって、その上澄みの液体を飲むんだよって。今までに味わったことの無い味がして、ノドに違和感を覚えるんですよ。それがお酒呑む人には“アテ”になるというか、良いって言うんですけど…(笑)」

歌手の命と言っても良いノドが若干の危険にさらされることもありながら(笑)、ダイスケが語る全国での貴重な体験に会場は笑いに包まれる。そして、カラオケでは女性アーティストの曲を好んで歌うというダイスケが、カラオケでよく歌う曲というaikoの「カブトムシ」を、生歌でファンにプレゼント。あの切なくも甘いメロディを、見事なハイトーン・ボイスで歌い上げる姿に大きな歓声が飛ぶ。

「僕、聴くのも女性アーティストが多くて、歌うのも女性アーティストが多くて。今日はaikoさんを歌わせていただきましたけど、他には、きゃりーぱみゅぱみゅさんとか、持ち歌ですもん(笑)。“PON PON PON”とか。しかもあれは、時々弾き語りでもやるんですけど、めっちゃファンキーな“PON PON PON”になりますよ(笑)。ユーミンさんにしてもきゃりーさんにしてもaikoさんにしても、良い曲は歌いたくなるじゃないですか。だから、色んなアーティストさんのカバーをさせていただくんです。ジャンル関係なく」

さらに、最近はテレビ番組のカラオケ対決企画で話題になっている、カラオケDAMの“精密採点DX”に自身の「スケッチブック」で挑戦。音程通りに歌えているかを示すゲージを指差して、「これが出ちゃうのが嫌ですよね(笑)」と緊張の面持ちを見せながらも、点数は<93.531>と高得点をマーク! 「曲間での長いシャウトが効果的! 曲への熱い思いがひしひしと伝わります!」と、厳しいジャッジをする採点マシンからも見事な賛辞が贈られる。

「例えば武道館とか、アリーナとか、大きい会場でライブができるような大きいアーティストにいつかはなりたいです。だけど、僕は旅をして色んな人達と触れ合ってるからそう感じるのかもしれないですけど、わりとフラットな関係な気がするんですよね。僕とお客さんの立ってるところが。“俺はミュージシャンだ!”っていう感じじゃなくて、すごい近い距離感で、大きいところでライブがしたいですね。大きくなっても、今のまま変わらず自分自身の活動を続けていけば、ひとりひとりとの距離感は変わらないと思っているので」

旅のエピソードを披露したトーク、カバー&オリジナル曲の生歌披露と盛りだくさんなメニューに続き、ラストは全員でマイクをリレーしながらの「Moshimo」の合唱でイベントをアットホームに締めくくる。その合唱でも、優しいメロディでファン一人ひとりをサポートしていた姿からは、まさに“聴き手と近い距離でいたい”という彼の思いがあふれ出しているかのよう。2ndアルバム『星のドロップス』をリリースし、デビュー3年目にして初めて挑む全国ツアー<ダイスケ Tour2013 Spring-Summer ‘Live☆Drops’』でも、この温かさは全国のファンへきっと伝わるに違いない。そして、今回のシークレット・イベントの感想とともに、今後の様々な活動へ向けた意気込みを最後に語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

ダイスケ:不思議な空気感でした(笑)。ライブでもないし、いつもの旅でのライブでもないし不思議な空間だったんですけど、でも、この小さい部屋でみんなと近づけたような気がします。あと、当たり前なんですけど、同じ歌うんでもライブとカラオケはやっぱり違うんだなってあらためて感じました。カラオケは、ギターを弾かずに歌って良いのが楽ですし(笑)、あの独特なエコーがかかるので盛り上がりますよね。歌ってて、ワクワクしました!

──今日はaikoさんのカバーやご自身のオリジナル曲をカラオケで披露してくれましたが、全国ツアーでも色々なメニューをファンの皆さんは楽しみにされていると思います。本人的にも、初の全国ツアーということで今から気合いが入ってるんじゃないですか?

ダイスケ:そうですね。僕は今『ZIP!』で旅をさせてもらっていて、ツアーはやったことないけど毎日がツアーみたいな感じなんですよね(笑)。日常が全国ツアーみたいな感じで、各地を回ってその土地の方と触れ合ってるんですよ。で、やっとこさミュージシャンとして歌を届けられるな、って。旅人が歌を歌ってるんじゃなくて、ミュージシャンが旅をしてたんだぞっていうのを見せられるのが嬉しいですし、そこでまた僕の違った一面を好きになってもらえたらいいですね。あと、『ZIP!』の旅で全国を回っていて各地の温泉とか美味しいものをだいたい把握してるんで、それもツアーは楽しみです(笑)。

──愛知の“イボニシ汁”も、ツアーでまた食べに行きます?(笑)

ダイスケ:(笑)“イボニシ汁”はですね、あの文化はもう知れたので、僕はもう大丈夫かなぁ…。でも、バンドのメンバーとかスタッフには食べてもらいたい(笑)。

──ツアー先では、『ZIP!』の旅で出会った方とまた会えるかもしれないも楽しみですよね。

ダイスケ:そうそう。それも楽しみですね! リリースライブとかで各地に旅に行っても、もう既に、旅で出会った人達が来てくれてるんですよ。全国ツアーはそれよりも大きなものなんで、ちょっと大きい話になっちゃうんですけど(笑)、その日本中の“ダイスケつながり”を、“ダイスケ・ファミリー”を増やしたいです。

──そのツアーに引っさげていく2ndアルバムの『星のドロップス』に込めた思いを、全国で待っている方々へのメッセージとしていただけたら嬉しいです。

ダイスケ:僕は、デビューして2年が経ちまして3年目に入ったんですけど、今どんどん強くなっている思いっていうのは…。旅をしててもそうなんですし、スタッフさんとかもそうですけど、支えてくれる人がいるから僕はこうやって頑張れるんだろうなっていうのは、常に感じていて。僕は一人じゃ本当に何もできない人間で、だけど、そんな僕の良いところを引き出してくれるのがスタッフで、そんな僕を持ち上げてくれるのがお客さんで。で、今回のアルバムは“星のドロップス”っていうタイトルで、ちょっとキザっちいこと言うんですけど…(笑)。星って、一人じゃ光れないじゃないですか。星本体は光ってないじゃないですか。でも、太陽だったり、他のものから光をもらって光ることができる。僕は、そういう星でありたいと思っていて。僕は誰かに支えられて光って、誰かを僕が支えてあげるっていう、そんなふうになりたい僕が生み出した曲がこのアルバムには詰まってます。

◆ダイスケ・オフィシャルサイト
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