【インタビュー】若手V系オムニバス盤『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』参加バンドインタビューVol.6【2nd awake】

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現在の札幌ヴィジュアルシーンの中心的な存在になっている2nd awake。デジタルな要素も魅力に据えつつも、とても人間臭いメンバーが集まったバンドのように、熱く揺れる感情そのままの音が響き渡ってゆくところにこそ、このバンドの魅力がある。デジタルな洋服を身にまといながらも、生々しさあふれる臨場感を持った音楽スタイルを武器に、表現。その音の衝撃が今、全国へジワジワと浸透し始めてきた。2nd awakeにとっても、全国進出の一つのきっかけにもなった、3月27日に発売となる渋谷REX制作によるオムニバス盤『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』。同作品に、彼らは今のバンドの顔となる「frost」を収録。3月25日に渋谷REXで行うオムニバス盤盤発売記念のイベントにも、札幌より参戦。その存在が、東京のシーンへどんな衝撃として投下されるのか、楽しみにしていたい。ここでは、メールインタビューという形で実施。嬉しいことに、臨場感あふれる会話の形で送り返してくれた。少しでも彼らの感情の息吹を感じてもらえたら幸いだ。

――まずは、メンバーの結び付きや結成の経緯から教えてください。

SYUN:昔、一緒にバンド組んでたりとかの旧友?! 仲間ですね。鵺(ぬぇ)はinkakuの弟子、結成に関しては完全にノリです(笑)。

HIYOKA:そうそう。最初、SYUNちゃんは僕の実の姉の友達の兄弟のいとこで(笑)、“LUNA SEAさん好きな歳近い子がいるよ”って紹介されて運命的に出会いましたね。

aika:俺は、楽器屋さんに貼ってあったメン募に“ヤンキー可”とか書いてあったから、ウケを狙って電話したのがHIYOKAとSYUNとの出会いでしたね(笑)。inkakuとも、同時期くらいに知り合いました。

inkaku:う~ん腐れ縁かな?! www。昔は仲悪かったりもしたけど、今は恋人並みに仲良いんですよねww。鵺は弟子なんですけど、もうバカ師弟ッスよw。

――現在は、新生2nd awakeとして活動をしているとのことですが、以前と今のスタイルとの違いは、どの辺にあるのでしょうか?

aika:基本的なスタイルは変わらないですが、活動の幅は一気に広がりましたね。

HIYOKA:うん、確かに基本的には変わらないけど、吐き出せる音の幅は広がりました。

――2nd awakeと言えば、デジタルサウンドと生音のハイブリッドな融合に魅力を感じます。バンドを結成する頃から、明確な音楽性を持って始めたのでしょうか?

SYUN:デジタルサウンドとの融合はやりたい事だったけど、結成当初は、まだ明確ではなかったですね。

HIYOKA:なんか“かっこいいのやろうぜー”って(笑)。すごい抽象的でアバウトな感じから始まりました。

inkaku:結成当初は、音楽的な方向でいろいろと模索はしましたね。統合が難しいと言うか、明確なビジョンが見えなかったかな? ガバとかUKハードコア(なテクノスタイル)なんてみんな知らないしょw。中でもトランシーな楽曲は、僕が主犯ですw。

aika:自分は最初、サポート的な感じで2nd awakeに参加してたので、作曲の場にはいたけど寝落ちしていて…起きたら、今の基盤となるサウンドが生まれていて、そこから見えたビジョンを拡大していくのが面白くて。そこは明確な音楽性というよりかは、実験的な感覚から広がっていった形に近かったのかも。

――サイバーな感覚は、サウンドのみならずヴィジュアル面にも現れています。そのコンセプトが生まれた経緯も教えてください。

SYUN:もともとサイバーよりはミリタリー感に重点を置いていて…サイバーな感じには、自然な流れでなるべくしてなりました(笑)。

HIYOKA:そうなんですよね。サウンドが先攻して、自然と導かれたという感じですかね。

鵺:もともと蛍光色が好きだったので、私生活での趣味がそのまま衣装になったのもありますね(笑)。

inkaku:自分、軍ヲタなんすよねw。ミリタリーテイスト入れたかったってのは強くて、+ハイブリッドな要素でデジタル=サイバーかな?って。だから、この恰好も自然な流れでしたね(笑)。

aika:うん、流れに身を任せる感じでした(笑)。

――“これがあるから2nd awakeなんだ”という、2nd awakeらしさや、2nd awakeだからこその魅力も、ぜひ聞かせてください。

SYUN:昔からの仲間だったり、師弟関係だったり…深いところで繋がってる絆(笑)。

HIYOKA:仲良しグルーヴ(笑)。

鵺:サウンドやステージは攻撃的な部分もアリ、ほっこりする部分もアリな、2度美味しい感じですね。

inkaku:笑いあり、涙ありの不思議な縁かな(笑)。もちろん、メンバーだけじゃなくてお客さんもね。

aika:うんうん(笑)。

――今回、オムニバス盤『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』へ参加していただいたわけですが、参加のオファーがあったときの気持ちや、決めた理由も聴かせてください。

aika:自分たちの音楽をまだ知らない方々に届けられるということが大きいですね。このオムニバス盤を通じて、一人でも多くの方の耳に触れてくれたらと思います。

SYUN:『なまら・ぶい』って付いてるだけに、自分たちが参加しない理由が見つからなかったから(笑)。

鵺:確かに(笑)。北海道と言えば、カニとクマと2nd awakeだからね。

HIYOKA:よっしゃ! 北海道の力を見せつけてやるー! 的な(笑)。

inkaku:“いいよね! いいよね!!”しか言っていなかったw。

――オムニバス盤『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』に、2nd awakeは「frost」で参加。この楽曲を持ってきた理由も教えてください。

SYUN:新生2nd awakeとしての色が濃かったから。

HIYOKA:むしろ、これしかなかった…って言ったらダメですよねこれ(笑)。

鵺:↑(笑)。

aika:まぁ、実際それもあるけどね(笑)。

inkaku:新生2nd awakeとしての一発目の音源でもあるからね。

――今の2nd awakeにとって、「frost」はどんな位置をしめる楽曲なのでしょうか?

SYUN:聴かせることも、魅せることもできる万能薬(笑)。

鵺:天使のように繊細で悪魔のように大胆な、おいしいポジションですね(笑)。

HIYOKA:デジタルとのバランスを見ると、今までの楽曲よりは比較的オーガニックなサウンドになってますね。“ロックバンドらしさにデジタルを重ねる”。デジタルサウンド先攻の僕らの基本スタイルと真逆な事をやってみたんです。そういう観点では実験的ですね。

inkaku:見る人にとっては楽しみ方が変わる曲ですね、でもそれで良いと思いますよ。聴きやすい部類ですね。

――「frost」誕生の経緯が気になります。どんな背景を持って生まれてきたのか? 出来上がるまでに、いろんな制作の裏話があったら、それも聞かせてください。

inkaku:じつは、元ネタがけっこう寝かしてた曲なんですよねw。“あの曲勿体ないよねw”って。“じゃあやりますか!”とw。

aika:そうだね(笑)。2年半位前にinkakuと作ったんですけど、その当時はまだ納得のいく楽曲に仕上がってなかったんです。けど、頭の中にはずっといて、徐々に完成していった曲ですね。

――「frost」の歌詞に込めた想いも教えてください。

aika:この曲は意図的に、それぞれが違った情景を想像できるように。すべてが間接的で結論が見えない形にこだわりました。聴き手によってまったく違った印象になりやすいというのが欲しかったんです。

――とても気持ちを高揚させてゆく。でも同時に、何処か感情を刹那の色にも染めてゆく嘆きなドラマ性を持った「frost」。聴くほどにハマッてしまいます。メンバーとしては、完成した「frost」に対してどんな手応えを感じていますか?

SYUN:“やばい! 売れちゃう!!”って思った(笑)。

HIYOKA:タイアップきちゃう(笑)!

aika:こりゃあ、冬のイチ押し!ナンバーだと(笑)。

inkaku:長い間温めた分、自分でも良い曲になってくれたなと思っています。

――現在は札幌を中心に活動中。地元では、どんなペースでライブ活動をしているのか? ライブの魅力は何か? その辺も聞かせてください。

SYUN:だいたい月2~3本で…演る側と観る側の戦争です(笑)。

HIYOKA:演奏中のシリアスさとMC中のお笑い感のギャップも、要チェックや(笑)!

aika:それ、一番の俺たちらしさかもね(笑)。

inkaku:あっ、あと、通称“aikaステップ”と呼ばれるaika氏のステップにも注目(笑)!

――3月には東京への遠征も決まっています。その意気込みも聞かせてください。

SYUN:2nd awakeとして初の東京…サクッと制圧しますよ!!

HIYOKA:“いってきます”から“ただいま”まで、みんなでわいわい楽しくいきましょう。おやつは300円までね(笑)。

aika:このバンドで初めての都内なので、僕らをぜんぜん知らない人が多いだろうし、ワクワクしますね♪

inkaku :制圧!! 見敵必殺!!!! オーダーは、サーチ・アンド・デストロイだ!!!!!!!!!!!!!!!!!

――2nd awakeとしての、今後のヴィジョン。どんなバンドとして進化/成長していくのか?! その将来像も教えてください。

SYUN:札幌が産んだV系界の核兵器と言われたいです(笑)。

HIYOKA:おじいちゃんになっても中指立ててイケイケな感じが見えてます(笑)。

鵺:最終的には、私たちのサウンドを宇宙に発信したいですね(本気)。

inkaku:見えないからこそ面白いんじゃ無いんですかね? いつもドキドキワクワクで(笑)。

aika:進化や成長は常にあるものだと思うし、まだ見えていない事も沢山ある。まずは今をしっかりと作りこんでいきたいですね。

――3月以降のインフォメーションがあればお願いします。音源関係の予定や、既発音源の宣伝もあったら、ぜひ!!

RELEASE
1st FULL ALBUM「Second awake」
1st TRIPLE A-SIDE SINGLE 「R、P、D」
2nd SINGLE 「frost」
3rd DUBLE A-SIDE SINGLE「Daybreak/落日」4月28日発売!

LIVE
3月15日 2nd awake主催EVENT「Awake of nexuS」
4月26日 ONEMAN LIVE! 「Before Daybreak」

――最後にメッセージをお願いします。

SYUN:もっと大規模な戦争がしたいです。みなさん協力してください。

HIYOKA:いっぱい楽しませるので、じゃんじゃん遊びにきてください。応援よろしくお願いします。

鵺:北海道にちょっと面白い奴らがいるって感じていただけたら有難いです。よろしく(*゜д゜*)

inkaku:戦争? いや闘争なのだよ、己を総括し、自我を戒め、業に従う、魂の求めるもの、それが闘争なのだよ、もっと人間らしく卑しく奪い侵し合う、楽しい楽しい時間を提供しようじゃないか。

aika:俺たちの持つ唯一でいつか最高の景色を。応援よろしくです。

――ありがとうございました。

SYUN:ありがとうはこちらのセリフです。

HIYOKA:どうしたんすか? オレなんかまずいことを…。

aika:いや、大丈夫www。

取材・文●長澤智典

V.A.
『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』
2013年3月27日発売
REXUME-001 ¥2,300(tax in)
01.「xxx」is D£AD「shining days」
02.THEATER「THE SPIRAL IRRITATION」
03.Zelktage「Voice」
04.L「New World」
05.L&DS「ココロの地図」
06.METEOROID「DIVER」
07.Pastel Holic「明日の朝」
08.2nd awake「frost」
09.ヴァロア「舌媚-zetsubi-」
10.シックス「torment」

◆先行発売記念イベント
<V.A.『Exalted recipe feat.なまら・ぶい』発売記念Event!!>
2013年3月25日(月)SHIBUYA-REX
L&DS(Guest)/「xxx」is D£AD/Zelktage/THEATER/L/Pastel Holic/2nd awake
OPEN 16:00 / START 16:30
前売¥2,700+D / 当日¥3,000+D
※当日限定購入特典有り
(問)SHIBUYA-REX 03-5728-4911
受付時間:14:00-22:00

◆2nd awake オフィシャルサイト
◆渋谷REX オフィシャルサイト
◆ULTRAVIBE オフィシャルサイト
◆BARKS ヴィジュアル系・V-ROCKチャンネル「VARKS」
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