【独占インタビュー中編】デヴィッド・カヴァーデイル「ホワイトスネイク・ジャパン・ツアーを語る」

ツイート

<ラウド・パーク11>でのライヴ・スペクタクルをあますところなくブルーレイ/DVD/2枚組CDにパッケージした『メイド・イン・ジャパン~ライヴ・アット・ラウド・パーク 11』を4月3日にリリースするホワイトスネイク。さらに畳みかけるように、5月には約1年半ぶりのジャパン・ツアーも行われる。しかもホワイトスネイクの歴史を再度にわたり彩ってきた名ドラマー、トミー・アルドリッジが復帰という嬉しいプレゼント付きだ。

◆『メイド・イン・ジャパン~ライブ・アット・ラウド・パーク 11』ティーザー映像

常に世界最高水準のハード・ロック・ライヴを提供してきたホワイトスネイクだが、2013年“イヤー・オブ・ザ・スネイク”に合わせての来日ではどのようなステージが繰り広げられるか?総帥デヴィッド・カヴァーデイルが、来たる5月の日本上陸について語った。


──5月にジャパン・ツアーが行われますが、どんなステージを期待できるでしょうか?

デヴィッド・カヴァーデイル:ワールド・ツアーは5月、日本からスタートするんだ。これまで何度もツアーをしてきたけど、日本が初日というのはこれが初めてだ。初物、だよ。2013年は“イヤー・オブ・ザ・スネイク”だし、このツアーは特別なものになる予感がする。日本でプレイするのは、いつだって楽しみだ。ステージ前には、もう何十年前から知っているファンがいる。彼らとは会話すら交わしたことがなくても、音楽を通じての、長年の友人なんだ。

──東京・大阪・名古屋に加えて高松・鹿児島でも公演が行われますが、初めての都市でステージに立つのはどんな気分ですか?

デヴィッド・カヴァーデイル:新しいオーディエンスの前でショーをやるのは刺激的だし、新しい友人を作ることが出来るから、とてもエキサイティングだよ。前回のツアーでも、これまで行ったことのない都市(岡山・宮崎)でプレイすることが出来た。最近はあまり観光をすることもないけど、新しい土地で新しいファンと出会うだけで新鮮な気分になるんだ。それらの都市には新幹線は通っていないかも知れないけどね!新幹線は世界最高の電車だよ。飛行機は乗る前後、税関であれこれ言われてストレスが溜まるし、ツアー・バスは揺れて眠りが浅くなってしまうからね。

──今回、ドラマーのトミー・アルドリッジが復帰しましたね!

デヴィッド・カヴァーデイル:そう、シャンペンを開けて、極上のサケで乾杯しよう。トミー・アルドリッジが帰ってきたんだ!トミーがホワイトスネイクに加入するのは、これが3回目なんだ。実は『グッド・トゥ・ビー・バッド』の多くの曲、たとえば「ベスト・イヤーズ」などは、トミーがプレイすることを前提にアレンジしたものだった。それから私とトミーの間に誤解があって数年間、別行動をすることになった。今回、彼が『グッド・トゥ・ビー・バッド』や『フォーエヴァーモア』の曲にどのような要素をもたらしてくれるか、楽しみだよ。

──トミーのドラム・プレイは、どんなところが特別なのでしょうか?

デヴィッド・カヴァーデイル:君はトミーのプレイを見たことがある?そうしたら、どこが凄いかなんて、既に知っている筈だよ!まず、彼は世界一のショーマンだ。彼のドラム・ソロはテクニックはもちろん、最もエキサイティングなものだよ。私もトミーも、飾りのないパフォーマーだ。全身全霊をオーディエンスに投げつけるんだ。ライヴが終わると、彼と私は、誰よりも汗をかいている。大事なことは、トミーはショーマンでありながら、決して音楽を犠牲にしないことだ。彼は最高のミュージシャンでもある。ドラマーというポジションは、ホワイトスネイクという戦車のエンジンであり、操縦者なんだ。『メイド・イン・ジャパン』で叩いているブライアン・ティシーも素晴らしい操縦者だったし、イアン・ペイス、コージー・パウエル...トミーも最高の操縦者の一人だ。ステージ上で、彼が背後にいると、私だって気を抜ける瞬間なんてない。常に100%以上が求められるんだ。今回もチャレンジされるのを楽しみにしている。

──ライヴでどんな曲を演奏する予定ですか?

デヴィッド・カヴァーデイル:『フォーエヴァーモア』からの曲も演るし、『白蛇の紋章』(1987)の「スティル・オブ・ザ・ナイト」や「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」「イズ・ディス・ラヴ」…来週(3月初め)ダグが我が家に来て、どんな曲をプレイするか話し合うんだ。ずっとライヴでやってきた曲も、少しアレンジを加えるかも知れない。オリジナル・バージョンを愛するファンを落胆させることは決してないけど、我々自身も新鮮な気持ちでありたいんだ。

──何かサプライズも期待できそうですか?

デヴィッド・カヴァーデイル:それを明かしてしまったらサプライズにならないだろ(笑)。<ラウド・パーク>では「ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー」を演ったけど、それは(2008年に)亡くなったメル・ギャリーに捧げたものだった。少しだけ明かすと、今回はやはり『スライド・イット・イン』(1984)からの珍しい曲を演るかも知れない。ジョン・ロードとコージー・パウエル、メル・ギャリーの3人へのトリビュートとしてね。かつての仲間がひとりまたひとりといなくなってしまうのは、本当に寂しいよ。その曲を演るときには、私はしんみりしてしまうかも知れない。でも、それ以外の1時間半から2時間は、笑顔でいっぱいのピュア・ロックンロール・ショーだ。

──1975年12月、初めて日本に来たときのことを覚えていますか?

デヴィッド・カヴァーデイル:もちろん!私は24歳で、ディープ・パープルのシンガーだった。当初、日本公演はリッチー・ブラックモアを含む『嵐の使者』のラインアップだったのが、延期になって、その間にリッチーが辞めてしまったんだよね?それでトミー・ボーリンがギタリストとして参加したんだ。トミーとは親しい友人になったけど、彼は健康上の問題を抱えていた。さらに日本公演の直前、インドネシアでスタッフが亡くなったり…日本に着いた頃には、みんな疲れきっていた。それでライヴの出来映えも、決してベストとは言い難いものになってしまったんだ。でも私は、初めての日本にスリルを感じていたよ。その時からずっと、日本の人々は常に暖かく接してくれた。決してお世辞で言っているのではない。61歳にもなると、口先でお世辞を言うことが出来なくなるんだ。もう日本に行くのは何度目か、数えるのを止めてしまったけど、これから何度でも、日本で歌うつもりだよ。…私は過去に生きるタイプではない。常に現在、そして未来に生きてきた。目を閉じると、名古屋のヌードル・ハウスが記憶に蘇ってくる。でもそれは、過去に食べたうどんを思い出すのではない。これから食べるうどんへの期待なんだ!

後編は、デイヴィッドが40年のキャリアの中で迎えてきた出会いと別れ、そして再会について訊いてみたい。

インタビュー 山崎智之


ホワイトスネイク『メイド・イン・ジャパン~ライブ・アット・ラウド・パーク 11~』
2013年4月3日発売
来日記念盤 日本先行最速発売
ライブ本編:約73分 ボーナス映像:約30 分 / 日本語字幕付 / 日本語解説付
DVD音声:ドルビー・デジタル ステレオ ドルビー・デジタル5.1ch サラウンド
Blu-ray 音声:リニアPCM ステレオ DTS HD マスターオーディオ
【初回限定盤Blu-ray+2CD】VQXD-10052 5,980 (tax in)
【初回限定盤DVD+2CD】  VQBD-10131 4,980 (tax in)
※初回限定盤はミラーコートBOXにロゴ部分をエンボス加工した豪華仕様
【Blu-ray】VQXD-10053 4,980 (tax in)
【DVD】VQBD-10132 3,980 (tax in)
【2CD】VQCD-10332/3 3,000 (tax in)
[ライブ映像]
1.ベスト・イヤーズ
2.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ・トゥナイト
3.ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー
4.イズ・ディス・ラヴ
5.スティール・ユア・ハート・アウェイ
6.フォーエヴァーモア
7.シックス・ストリングス・ショウダウン
8.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
9.ドラム・ソロ
10.フール・フォー・ユア・ラヴィング
11.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン
12.スティル・オブ・ザ・ナイト
ボーナス映像:
・バンド・スライド・ショウ
・DC・スライド・ショウ
・スクリーン・ショット・スライド・ショウ
・フォーエヴァーモア・ファン・ビデオ
・スティール・ユア・ハート・アウェイ・ファン・ビデオ
[CD1](<ラウドパーク11>ライブ音源)
1.ベスト・イヤーズ
2.ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ・トゥナイト
3.ラヴ・エイント・ノー・ストレンジャー
4.イズ・ディス・ラヴ
5.スティール・ユア・ハート・アウェイ
6.フォーエヴァーモア
7.シックス・ストリングス・ショウダウン
8.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
9.ドラム・ソロ
10.フール・フォー・ユア・ラヴィング
11.ヒア・アイ・ゴー・アゲイン
12.スティル・オブ・ザ・ナイト
[DISC 2](日本ツアーにおけるサウンドチェック/デモ・セッション音源)
1.ラヴ・ウィル・セット・ユー・フリー
2.スティール・ユア・ハート・アウェイ
3.レイ・ダウン・ユア・ラヴ
4.フェア・ティー・ウェル(アコースティック・ヴァージョン)
5.ワン・オブ・ジーズ・デイズ(アコースティック・ヴァージョン)
6.グッド・トゥ・ビー・バッド(アコースティック・ヴァージョン)
7.テル・ミー・ハウ(アコースティック・ヴァージョン)
8.エヴィル・ウェイズ
9.ベスト・イヤーズ *
10.ザ・バジャー(デモ・セッション)*
*日本盤限定ボーナストラック

<WHITESNAKE JAPAN TOUR 2013 YEAR OF SNAKE>
来日メンバー
・デヴィッド・カヴァーデイル(Vo)
・トミー・アルドリッジ(Dr)
・ダグ・アルドリッチ(G)
・レブ・ビーチ(G)
・マイケル・デヴィン(B)
●5月6日(月・祝)東京 SHIBUYA-AX(追加公演)
OPEN 16:00 / START 17:00  クリエイティブマン:03-3499-6669
●5月1日(水)香川 サンポートホール高松 大ホール
OPEN 18:30 / 19:00 夢番地TEL:086-231-3531
●5月2日(木)鹿児島 市民文化ホール
OPEN 18:30 / START 19:00 キョードー西日本TEL:092-714-0159
●5月4日(土)愛知 名古屋市公会堂
OPEN 16:30 / START 17:00 キョードー東海TEL:052-972-7466
●5月7日(火)東京 中野サンプラザ
OPEN 18:30 / START 19:00 クリエイティブマンTEL:03-3499-6669
●5月9日(木)東京 中野サンプラザ
OPEN 18:30 / START 19:00 クリエイティブマンTEL:03-3499-6669
●5月10日(金)大阪 オリックス劇場
OPEN 18:30 / START 19:00 キョードーインフォメーションTEL:06-7732-8888

◆ワードレコーズ・ダイレクト
◆ワードレコーズ・ダイレクト楽天店
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス