【インタビュー】EXILE・ATSUSHI「本当に重大で強烈な……“僕らのある想い”が込められている。」

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EXILEにとって2013年初のシングルが、4月3日にリリースされる。『EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~』と題された今作。これから何かに挑む直前かのような……EXILE史上いちばん力強いと言えるほど、身体の内から漲るパワーにあふれた作品になっている。

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ATSUSHIに話を訊いた。

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── 4月3日に、シングル『EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~』がリリースされます。TAKAHIROさんからお話を伺った際、この曲はもともとATSUSHIさんの提案だったと聞きました。ATSUSHIさんが2013年の1発目のシングルを、この曲に決めた理由を教えていただけますか?

「実はこの曲は、もともと2~3年ほど前に、僕の2回目のソロライヴでもツインドラムでドラムと、キーボードをプレイしてくれていた、ニューヨークにいるPHEKOOという僕の友人がEXILEのために書いてくれました。“もし機会があったら、使ってみてほしいな”と、作ってくれた曲なんです。昨年HIROさんから、“2013年は1年をとおしてEXILE PRIDEというテーマを掲げて、そのテーマでツアーをやっていくから、シングルにもEXILE PRIDEのイメージに合った楽曲を探してみてほしい”と相談を受けて、いろいろと曲を探していたんですけれど、ある日移動中の車のなかで音楽を聴いているときに、久しぶりにこの曲がかかって……。聴いた瞬間にピンときて、“この曲、HIROさんがおっしゃっていたイメージを具現化できるかもしれない”と感じたんです。そう感じた瞬間から、歌詞のイメージがバーっと湧き続けてきた。歌詞がどんどん湧いてきて、止まらなかったんです。来るべきときが来て、こうして形になった楽曲。曲にはその曲なりのタイミングや巡り合わせがあるんだなぁと、すごく感じました」

── サブタイトルがついている楽曲も、EXILEとしてはめずらしいですよね。なぜ、“~こんな世界を愛するため~”という、印象的なサブタイトルをつけたのでしょうか?

「EXILE PRIDEだけだと、どうしても僕らのひとりよがりだけの曲のように見えてしまうんじゃないか、と感じたんです。やっぱり、現代はすごく問題が多い世のなかですし、“PRIDEを持つ”ということは結果、この世界を愛するために、次の世代に向けて明るい未来を創っていくためにPRDIEを持つんだという想いを込めて、サブタイトルをつけました」

── ATSUSHIさんが作詞されていらっしゃいます。どのような想いが込められているのでしょう?

「本当に重大で強烈な……“僕らのある想い”が込められています。今はまだ言えないんですが、4月になったら正式に発表できると思います。そして、今の自分たちが思っていること、次のステージに向かうときや何か新しいことに挑戦していくためのパワー、そのときに同時に生まれる不安……こういうことをメインに書きました」

── ATSUSHIさんとTAKAHIROさんお二人の歌い方も、今までの雰囲気と違い、すごくパワーに満ちあふれた、何かにこれから挑んでいくような……とても力強い印象を受けました。

「そうかもしれない。“先人たちの想い”といった、少しめずらしいフレーズもあったりしますし、サビの“昨日までの時を超えて 繋がるはずの想い……”という部分は特に強いのかもしれません。これまでさまざまな人たちが、平和を願って歌を作ったり歌ったり、明るい未来を願って音楽に携わってきたり、もちろん音楽だけに限らず、武道をやってきたり、社会活動をしてきたり……と、明るい希望に満ちあふれた未来を願って活動されてきた人がたくさんいると思います。過去からその想いを今日までつないで想い続けている人も、僕やEXILEを含めたくさんいると思う。災害や貧困、犯罪、戦争など悲しい現実も多くて、悲しい想いやつらい想いをしている方がまだまだたくさんいらっしゃる世界だと思うので、この想いがこれからもきちんとつながり続けて、早く現実化してほしいと願っています」

── ATSUSHIさんとTAKAHIROさんは、今回久しぶりにお二人一緒にレコーディングされたそうですね。

「そうですね。お互いのスケジュールもありますし、今までなかなかタイミングが合わなくて……。TAKAHIROはシンプルに、上手になったなぁと感じました。歌詞に出てくるひとつひとつの言葉は、そんなに難しい言葉を使っていないんですけれど、自分なりにすごく意識が向上していること、ある意味次の世代へとつながるシステムのようなもの、やっと見いだせた一つの道といったものが、ひとつひとつの言葉の背景にあります。この楽曲は、2013年のEXILEのテーマでもあり、EXILEメンバーみんなのテーマでもあり、ツアーのテーマ曲でもある。この曲から、本当の意味の力強さといったものを感じていただけたら、すごくうれしいなぁと思います」

── 今、ツアーのお話がありましたが、いよいよ4月16日の京セラドーム大阪を皮切りにスタートする、EXILEドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2013 “EXILE PRIDE”』は、EXILE単体としてはすごく久しぶりのツアーになりますね。どのようなツアーになりそうですか?

「先ほども少し述べたように、2013年はEXILEにとって節目の年になるので、もちろん毎年そうなんですけれど、今年は特に集大成的な……EXILEの12年の歴史を感じていただけるようなツアーになると思います。これまでのEXILEの代表曲を中心に構成し、自分でも曲順を見ただけでワクワクするくらい、すごく盛り上がるライヴになるんじゃないかな、と感じています。昨年にも増してさらにバージョンアップしたスケール感とステージで、よりいっそうパワーアップした僕らのエンタテインメントをお見せできると確信しています。僕もすごく楽しみですね」

── 最後に、ATSUSHIさんにとってのEXILE PRIDEとは?

「PRIDEって、本来持つ意味は“誇り”という意味だと思うんですけれど、自分自身のなかにあるEXILE PRIDEを考えると、“誇り”というよりも、僕はどちらかというと“責任”のような意味で捉えています。EXILEであることの責任や、EXILEとしてやっていくうえでの責任。僕らがエンタテインメントを発信していくことによって誰かを喜ばせることにつながるので、“PRIDEを持つ=責任を持つ”ということなのかもしれないなぁ、と感じていますね。決して背負うような重たい意味の責任ではなく、喜ばしい意味での責任であり、それが“誇り”へとつながっている。だからこそ、僕にとってのEXILE PRIDEは“責任”です」

interview &edit_桜井麻美

◆BARKS インタビューチャンネル
◆EXILE オフィシャルサイト
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