三森すずこ、ソロデビュー

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4月3日、三森すずこのソロデビュー作「会いたいよ…会いたいよ!」がリリースとなった。

「ソロ活動は、ずっと私の憧れでした。子供の頃から歌ったり踊ったりすることが大好きだったので、そんな私がソロとしてデビューさせて頂ける なんて…すごく嬉しい気持ちと、信じられないような気持ち、今はまだ半々くらいですね(笑)」──三森すずこ

これまでミルキィホームズ、そして『ラブライブ! School idol project』のμ'sとしてキャラソン、ユニット活動を展開してきた彼女だが、歌唱力、そしてダンス・パフォーマンスのポテンシャルの高さから彼女のソロデビューは常に待望視されていた。そんな彼女のもとにソロデビューの話が舞い込んできたときのことを、複雑な面持ちで振り返ってくれた。

「ユニットとしての活動は、私にとって家族と一緒にいるような安心感があるんです。私のダメな部分を他のメンバーが補ってくれるし、いつも助けられてばかりで。だからソロデビューが決まったときは、嬉しさもあったけど、不安もたくさん感じました。特にミルキィは私にとって家族と同じなので。これからもソロではできないことをメンバーと一生懸命取り組んでいくのですが、親元から離れる娘の気持ちというか、自立を意識しないといけない勇気というか……4人の活動ではなく、たった1人で活動するこを考えると、改めて身が引き締まりました。私は声優なので、役者として役に取り組むことを一番大切にしたいと思っているのですが、歌や踊りでパフォーマンスすることも、お客さんから求められているのなら、それも大切な本業だと思うんです。キャラクターソングは演技の延長にあるものなので、音楽活動とは少し意味合いが違う部分もあったのですが、ソロとして活動することによって“音楽活動も本業”感がより明確になる気がしていて。そう考えると、より身が引き締まる感じがするんです。音楽活動の一つ一つに、“三森すずこ”として大切な意味が生まれていくと思いますから」

彼女の音楽的な才能は、声優としてデビューする前から培われてきたものでもある。家庭環境、そしてミュージカルへの傾倒。常に音楽と接し、人前でパフォーマンスをすることに自覚的であったからこそ、多くのファンを魅了するパーソナリティーを身につけることができたのかもしれない。

「父は、ちょっとおかしいくらいオペラやクラシックが大好きだったんです。母は逆に、ちょっと悪そうなロックとかR&Bが大好きで(笑)。子供の頃は、父の方からヘンデル、母の方からジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスが聞こえてくるような、不思議な家庭環境の中で育ったんです。だから今、どちらも大好きなんですよ。子供の頃はバレエをやっていたので、ポータブル・プレイヤーにバレエの音楽を入れて持ち歩きながらよく聴いていました。あと中学生の頃に、宝塚歌劇団にものすごくハマったんです。「宝塚に入りたい!」と強く思うようになってからは、声楽も習い始めました。そして宝塚音楽学校に2回受験したのですが、2回ともダメで。「私、向いてないかも……」と思ってからは、ずっと大好きだったミュージカルに転向したんです。そして気づいたら、アニメの世界に(笑)。すごく厳しい家庭だったので、子供の頃はゲームも買ってもらえなかったし、レッスンばかりでアニメもそれほど見る機会もなかったのですが、これも巡り合わせですね。不思議な運命を感じていますけど、自分が経験できなかったことをアニメのキャラクターを通じて経験させてもらえるので、今では声優が私の天職だと思っています」

デビュー・シングルの表題曲である「会いたいよ…会いたいよ!」は、初恋の歌である。田村ゆかりに数々の名曲・ヒット曲を提供し続ける作曲家・太田雅友と、アニソン業界における作詞家の代名詞的存在である畑亜貴という強力なタッグによって生み出されたこの楽曲は、力強い春風のようなブラス・アレンジの疾走感に乗って、三森は恋の予感に心を弾ませる少女の心情を快活に描き切った。デビュー作に相応しい、新たな物語の誕生を彩る清々しさに溢れた名曲である。

「ずっと女子校だったので、恋とかそういうものとは無縁の生活だったんです。だからこの「会いたいよ…会いたいよ!」には、私にとっては憧れの世界が詰まっている気がしていて。学生時代の恋愛は経験していないのですが、今までミュージカルやアニメで演じてきた経験が、このシングルでも生かせていると思っているんです。きっと、こういうリアルもあるんだろうなぁって。昔から少女漫画は大好きだったので、“恋に恋する”女の子らしい女の子ではあったと思うんです。そういうピュアな恋愛観を、このシングルでも表現できていて、それを聴いて下さるみなさんに感じてもらえたらすごく嬉しいですね」

カップリング「ミライスタート」では、水樹奈々や茅原実里、そしてAKB48に楽曲を提供している作曲家・俊龍が渾身のパーティー・チューンを書き上げている。三森はまるで初デートに臨む少女のような瑞々しさで、希望に満ち溢れた未来に向かって真っ直ぐに歌声を響かせていく。まるで、ソロデビューを自らの歌で祝福するように。

「すっごく可愛らしい曲で、俊龍さんは「遊園地にいるつもりで!」とおっしゃっていたんですけど、まさにそういう世界観ですね。しかも歌詞が「会いたいよ…会いたいよ!」の世界ともリンクしているような気がしていて。この心躍るような楽しい雰囲気が生きるように、細部にまでこだわってレコーディングしました」

今回のシングル初回限定盤には、『劇場版 空の境界』の脚本で知られる平松正樹と、新進気鋭のイラストレーター・エイチが手がけたライトノベルが封入されている。三森のデビュー・シングルをより楽しむための仕掛けとして、あまりにも豪華なコラボレーションが実現したのだ。

「ライトノベルは歌の世界に浸るためにとても重要で、このシングルの醍醐味でもあると思うんです。歌詞から生まれたラブストーリーなので、読むことでシングル一枚をいろいろな角度からたっぷり楽しんでもらえると思っています。発売されるのがまさに春なので、家でじっくりと聴いていただくのも良いのですが、通勤や通学のときに、春の景色と一緒に楽しんでもらえると嬉しいですね。そうすればきっと、ライトノベルの美しい世界にも入り込んでもらえると思います」

始まりの季節に、始まりの歌を高らかに歌い上げた三森すずこ。このソロ・プロジェクトは、彼女の秘められたポテンシャルをさまざまな魅力と共に世に送り出していくためのプロジェクトなのかもしれない。

「ミライスタート」
初回限定盤(CD+DVD+NOVEL)PCCG1342 1,800円
封入特典
・DVD(「会いたいよ…会いたいよ!」ミュージックビデオを収録)
・フルカラーブックレット
・ライトノベル「Jingle Love Story第1楽章」(著:平松正樹 イラスト:エイチ)
通常盤CD onlyPCCG-70179 1,300円(税込)
初回封入特典:"三森すずこ"写真使用クリア しおり1枚(ランダム/全3種)

<三森すずこ1st Sg発売記念イベント「Jingle Child Mov.1」>
イベント内容:ミニライブ&ハイタッチ会
参加方法:対象法人にて「会いたいよ…会いたいよ!」をご購入もしくはご予約(全額内金)をされたお客様にイベント応募抽選券をお渡し いたします。応募券記載のサイトより、必要事項を入力し、応募ください。当選発表は当選メール送信をもって代えさせていただきます。
東京某所(1) 4月14日 13:00開演 配布対象:アニメイト全店(通販を除く)
東京某所(2) 4月14日 15:30開演 配布対象:ゲーマーズ全店(通販を除く)
東京某所(3) 4月14日 18:00開演 配布対象:タワーレコード全店、HMV全店、とらのあな全店
名古屋某所(1) 5月3日 13:00開演 配布対象:アニメイト全店(通販を除く)
名古屋某所(2) 5月3日 16:00開演 配布対象:ゲーマーズ全店(通販を除く)
大阪某所(1) 5月4日 13:00開演 配布対象:アニメイト全店(通販を除く)
大阪某所(2) 5月4日 16:00開演 配布対象:ゲーマーズ全店(通販を除く)

◆三森すずこオフィシャルサイト
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