【イベントレポート】BENI、<Music Unlimited presents BENI SPECIAL LIVE 2013>で生歌をファンに披露

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日本の名曲の数々を英語詞でカバーするという新境地に挑んだカバーアルバム『COVERS』『COVERS 2』が、2012年に大反響を呼んだBENI。合計で60万枚を超える大ヒットを記録したその2作に続く2013年第1弾シングル「さつきあめ」を完成させた彼女が、4月7日に開催されたイベント<Music Unlimited presents BENI SPECIAL LIVE 2013>で、新曲をリリースに先駆けていち早くファンに披露した。

◆BENI<Music Unlimited presents BENI SPECIAL LIVE 2013>~拡大画像~

この<Music Unlimited presents BENI SPECIAL LIVE 2013>は、定額制音楽サービス「Music Unlimited」(ミュージックアンリミテッド)のユーザーと新規登録会員による応募の中から50組100名の観客が招待されたスペシャルイベント。「Music Unlimited」は、1,300万曲以上もの楽曲をいつでも好きなだけ聴くことができる注目の有料音楽サービスだが、その「Music Unlimited」で再生ランキングが常に上位を記録したBENIは、<J-POP部門>の<Music Unlimited Award 2013>を見事受賞。<第27回 日本ゴールドディスク大賞>の<企画アルバム・オブ・ザ・イヤー>、<iTunes年間アルバムランキング>首位などに続いて贈られたさらなる栄誉にステージ上で喜びの笑顔を見せた。

そして、その受賞を記念して、「Music Unlimited」ではBENI自身の楽曲セレクトによる<BENIチャンネル>が4月8日より開設されている。

「元々、シンガーとして憧れてきたアーティスト達はR&Bだったりソウルフルなシンガーが多かったんですけど。プライベートで聴く音楽はヒップホップからクラシカル、ちょっとロック調だったり結構幅広く、自分の音楽プレイヤーには入ってますね。気分によって変えるし。プレイリスト、すっごい作りたがりなんです(笑)。“お風呂用”とか“料理してるとき用”とか“ボーッとしたいとき用”とか、プレイリスト大好きで」

この「Music Unlimited」は、様々なジャンルの楽曲がセレクトされた数多くのチャンネルを楽しむことができるが、それとともに、自分のお気に入りの楽曲を集めたプレイリストを作成することもできる。気分によって聴く音楽が様々変わるというBENIも、その「Music Unlimited」の膨大なラインナップの中から<BENIチャンネル>を作成。この日のトークコーナーで「No Diggity」をお気に入りの1曲として紹介したブラックストリートを始め、マイケル・ジャクソン、マドンナ、エリー・ゴールディング、フランク・オーシャン、かと思えばロック系からインキュバスなど……。彼女のルーツ・ミュージックや意外な趣味もかいま見える興味深い楽曲セレクトになっているので、ファンの方はぜひチェックしてもらいたい。

そんなイベントのハイライトは、BENIの生歌披露。9月から10月にかけての開催が決定した全国ツアーでは、Zepp DiverCity 2デイズを始めとする大会場に立つ彼女のアクトを手が届きそうなほどの近い距離で堪能できるライヴは、まさに“SPECIAL LIVE”の名にふさわしい。「この“密室”な感じ(笑)。今日はアコースティックで、ちょっとカジュアルに、みんなと一つになって楽しんでいけたらいいなと思います。最後まで楽しんでいってくださいね」。優しげな口調でファンへ語りかけ、会場の雰囲気をやわらかくする風景も印象的なステージのオープニングナンバーは「Kiss Kiss Kiss」。ギター、キーボード、ドラムで編成されたアコースティックセットをバックに、メロウなバラードナンバーをしっとりと歌い上げる。かと思えば、「One In A Million」は自らの手を打ちリズムを奏で、そこへファンの手拍子が重なり場内に一体感が生まれていく。

「去年1年間は、私にとって“カバー・イヤー”になったんです。日本の曲を英語に変えてカバーをする企画でアルバムを2作出したんですけれども、そのきっかけになった大好きな曲を、アコースティックバージョンで届けたいなと思います。“ひとりEXILE”で届けます(笑)」

カバーアルバム第一弾『COVERS』に収録されたEXILEの「Ti Amo」は、この日はパーカッションが加わったリズミカルなサウンドに乗って、深紅のライティングに染まったステージで情熱的に歌い上げる。「“BENIザイル”で、“Ti Amo”でした(笑)。ラテンな感じが最高です!」。原曲の魅力へのリスペクトを感じさせながら、自身のスタイルで新たな表現に挑んだBENI流カバーソング。そこで得た経験を糧にして作り上げたのが、4月24日にリリースされるニューシングル「さつきあめ」だ。

「これから“雨”のシーズンになり、その雨を乗り越えたら、すごくカラフルで素敵な季節が待ってるっていうことに例えたラブソングにしました。恋愛の中でも、人生の中でも、色んなものを乗り越えるからこそ強くなったり、絆が生まれたり。そんな思いを込めてこの曲を書いたので、ぜひ皆さんも、大切な人を……。友達であっても好きな人であっても、“この人と色々乗り越えてきたな”、“だからこそ一緒に頑張りたいな”って思える人がいたら、その人を思い浮かべて聴いて欲しいなと思います」

ピアノの旋律をイントロに、目を閉じながら奏でる厳かな歌声。そして、ファン一人ひとりへ熱い眼差しを送りながら声に力を込め、メロディをドラマチックに展開させていく。<あなたのために生きていくこと ふたりの永遠を願った日……>。歌詞の主人公と彼女自身が同化しているかのようにすら感じるリアリティ豊かな歌声に、会場からは感動の拍手が巻き起こる。

そして最後は、「Music Unlimited」と「コカ・コーラ」のコラボレーションキャンペーン<Share a Coke and a Song>のキャンペーンソングでもある、シャネルズのカバーソング「ランナ・ウェイ」を披露。ドゥ・ワップ・スタイルのハーモニーが多くの人々の心を打った原曲を、ソロボーカリスト・BENI流に新解釈した軽快なカバーナンバーに、ファンは再び万雷のハンドクラップで応える。

「名曲は名曲のまま、ずっと残っていく。性別、年齢は関係なく色々な人達の心に長く残る曲が作りたい」。『COVERS』を通して感じたそんな思いから、今回の「さつきあめ」を始めとする新曲達は生まれたという。昨年の貴重な体験を経て、シンガーとして一歩も二歩もステップアップしたBENIの生の歌声。これから始まっていく新たな活動への期待を高めるには十分すぎる説得力が、そこには満ちあふれていた。

取材・文●道明友利

◆Music Unlimited
◆キャンペーンサイト - コカ・コーラ(Coca-Cola)公式ブランドサイト
◆BENIオフィシャルサイト
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