【ライブレポート/ Kawaii girl Japan】「すぅは一人じゃなかったよ」。さくら学院2012年度、涙の卒業公演をレポート!

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<The Road to Graduation Final〜さくら学院 2012年度卒業〜 at 2013.3.31 東京国際フォーラムC>
今年も桜が咲くこの季節、生徒の成長を喜びつつも“卒業”という、大人への旅立ちの、父兄(ファン)にとっては嬉しくも少し淋しい日がやってきた。
2012年度の卒業は生徒会長の“すぅちゃん”こと中元すず香(中等部3年)と、3月29日の公演で、モデルの夢に向かって進むため、突如卒業が発表された小等部6年生の杉本愛莉鈴の2名。

◆さくら学院 画像◆

学校のチャイムがなり担任の森ハヤシ先生の「それでは出席をとります!」の掛け声で元気よくスタートした「目指せ!スーパーレディー」。各メンバーの自己紹介が組み込まれたこの曲、さくら学院のマークが入ったキューブを使ってアスレチックのようにパフォーマンスを披露する。フォークダンスのスタートが印象的な「ベリシュビッッ」。着席の会場だが父兄も隣と手を繋いで踊る様子が伺える。


「国際フォーラムにお越しのみなさんこんばんは!私たち、成長期限定ユニットさくら学院です!よろしくお願いします!」と全員で元気よく挨拶。「凄いですね。スーツの方たくさんいますね」と、すぅちゃんがいうとおり、卒業式らしくスーツや着物で参列している父兄が多数。「2012年度の集大成のライブですからね。私たちの1年間の成果をお見せ出来るようにみんなで一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします。それではこちらをご覧ください。どうぞ!」(すず香)
モニターに映しだされたのは2012年度のさくら学院のメモリアル。5月の転入生との出会いからサマースクール、部活動ユニットのライブと1年間の成長記録だ。

ここからは部活動ユニットのステージ。まずはパンダ柄のパジャマ、ルームサンダル、タオルケットをもって登場した“帰宅部sleepiece”は「すいみん不足」を披露。タワレコカフェとのコラボショップが話題となった“クッキング部ミニパティ”はハンバーガーを食べる振り付けがカワイイ「ミラクル♪パティフル♪ハンバーガー」。“科学部 科学究明機構 ロヂカ?”はお馴染みの白衣にメガネで登場しモニターにはデジタル映像。RPGの様なコンピューター音やダンスミュージック、元気いっぱいなさくら学院とは違った少し無機質なダンスが印象的。SU-MEATL卒業後も独立しての活動が発表された“重音部BABYMETAL”が登場すると、客席もフォックスサインを掲げ一気にメタルの世界へと変貌した。曲に合わせてヘドバン(ヘッドバンキング)、折りたたみ、逆ダイがおこる(もちろん着席のまま!)。メタルの世界に浸っていたところ、不意打ちで中央横扉からお揃いのテニスユニフォーム&ラケットで登場した“テニス部Pastel Wind”。「まり菜がいない?」と思っていたところに、「部活動掛け持ちしすぎて間に合わなかったよ」と、ステージ脇から登場。やはり部活動の掛け持ちは大変のようだ。

再びモニターには、すぅちゃんのさくら学院でのさまざまな活動模様が映しだされた。
ソロナンバー「桜色のアベニュー〜from SUZUKA〜」では、いつもの大人数ではない、すぅちゃん一人での歌唱だが、しっかりと、力強く歌いきり、最後に大きく一礼をした。

再び航海に出発する汽笛が響くと「WONDERFUL JOURNEY」のイントロとともに全生徒、そして森ハヤシ先生もフラッグを持って2Fセンターステージから登場。そして、本公演で初披露となった「スリープワンダー」を続けて披露。
「(スリープワンダーで)私はネコ役なんですけどムカつくと評判です(笑)モデルは杉﨑ニャン太(寧々の愛猫)です」とMCではお馴染みの華節を炸裂。
「ここからは私が先生にどうしてもやりたいとリクエストした曲を披露したいと思います。さくら学院にとっても、すぅにとっても大切なので、あの時こんなことがあったな、と思い出しながら聴いてくれたら嬉しいです」(すず香)
すぅちゃんの指揮でスタートした「School days」。美しい合唱から激しいダンスへの移り変わり。本編ラストはお馴染みのフォーメーションが組まれ「夢に向かって」。初代から受け継がれてきた楽曲。思い出と重ねあわせつつも、しっかりと今のさくら学院へと進化しているのがわかる。

本編終了後はさくら学院卒業式が静粛に執り行われた。通常のライブの様にメンバーの名前を叫ぶものは誰もいない。ファンは全員“父兄”としてメンバーの卒業証書授与を見守っている。
本年度卒業授与は小等部を卒業する磯野莉音、大賀咲希、杉本愛莉鈴、中等部を卒業する中元すず香の4名。
「すぅちゃんに教えてもらったのは皆と必ず話し合いをすること。さくら学院は卒業の日を迎えるたびに結束が強くなっていると思います。さくら学院初代会長として武藤彩未ちゃんが残してくれたもの。そして中元すず香ちゃんから受け継いだこと。しっかり責任をもって次のさくら学院を築いていけるように頑張ります」。副会長の堀内まり菜が送辞を述べた。

答辞は生徒会長・中元すず香。「BABYMETALの活動が決まっている今、卒業しても寂しくないのでは?とよく聞かれます。でも、私にとってさくら学院の歌は特別なんです。ひとつひとつに思い入れがあり大好きです。実はまだこの時がきても卒業を実感できずにいます。もっともっと皆と一緒にさくら学院の歌をうたっていたいです。でもその想いは胸にしまい、来年度のトスを上げ旅立っていきます。これからもさくら学院が成長していくことをそっと見守っていたいと思います。さくら学院は卒業してからが、自分の夢に向かって歩き出すスタートです。これから私も、愛莉鈴ちゃんもさくら学院を離れ、それぞれの夢の実現に向けて歩き出します。今年の中学3年生はひとりぼっちだったけど、すぅは一人じゃなかったよ。沢山のすてきな思い出をありがとうございました」大きな拍手のなか、深く深く、一礼をした。

アンコールは「旅立ちの日に 〜J-MIX 2012〜」、すぅちゃんの卒業ソングとなった「My Graduation Toss」。ラストはさくら学院らしく元気よく、涙を笑顔に変え卒業公演を終了した。

たった一人の最高学年として、前年度の生徒会長とは違う方法でさくら学院を成長させてきたすぅちゃん。天然発言で周囲を笑わることもあったが、強い意志と眼差しをもちメンバーとしっかりと絆を深めてきた。
5月5日には2013年度さくら学院転入式が行われる。新生さくら学院はどのような結束とステージをみせてくれるのだろうか。

(SET LIST)
01.目指せ!スーパーレディー
02.Planet Episode 008
03.ベリシュビッッ
〜VTR〜
04.すいみん不足(帰宅部 sleepiece)
05.ミラクル♪パティフル♪ハンバーガー(クッキング部 ミニパティ)
06.サイエンスガール▽サイレンスボーイ(科学部 科学究明機構 ロヂカ?)
07.ユメ解く理論(科学部 科学究明機構 ロヂカ?)
08.ヘドバンギャー!!(重音部 BABYMETAL)
09.スコアボードにloveがある(テニス部 Pastel Wind)
〜VTR-中元すず香の想い出-〜
10.桜色のアベニュー 〜from SUZUKA〜(中元すず香ソロ)
11.WONDERFUL JOURNEY
12.スリープワンダー
13.School days
14.FRIENDS
15.夢に向かって
〜卒業式〜
EN01.旅立ちの日に〜J-MIX 2012〜
EN02.My Graduation Toss


<さくら学院 2013年度 〜転入式 〜>
2013年5月5日(日)
@渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23-21)
開場17:00 / 開演17:30
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888(月〜金/12:00〜19:00)

<CD&DLでーた別冊girls-pedia presents「女の子図鑑 vol.1」>
2013年4月30日(火)
@東京 SHIBUYA-AX
開場18:00 / 開演18:30
出演アーティスト:科学部 科学究明機構ロヂカ?&帰宅部sleepiece(from さくら学院 )/吉川 友 /PASSPO☆
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888(月〜金/12:00〜19:00)

<LiVE GiRLPOP Vol.2〜Spring Party〜>
2013年4月21日(日)
@Zepp Tokyo
開場14:30 / 開演15:30
出演アーティスト:アイドリング!!!/アップアップガールズ(仮)/科学部 科学究明機構ロヂカ?&クッキング部 ミニパティ(from さくら学院)(50音順)and more...
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888(月〜金/12:00〜19:00)

●写真集『さくら学院 中元すず香 2013年3月 卒業』  
2013年4月1日発売
B5 ソフトカバー  2,000円(税込)
近代映画社


◆Kawaii girl Japan
◆さくら学院 オフィシャルサイト
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365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

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