【イベントレポート】一夜限りのスペシャル・アコースティック・ライブ、土俵の上で360度パフォーマンス

ツイート

▲大石昌良
▲石崎ひゅーい
▲Rake
▲和田 唱(TRICERATOPS)
▲岸田 繁(くるり)
▲トータス松本
▲森山直太朗
▲藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD)
▲斉藤和義
▲奥田民生
4月20日(土)両国国技館にて<J-WAVE 25th ANNIVERSARY TOKYO Guitar Jamboree>が開催された。このイベントは、2012年8月13日にZepp DiverCity Tokyoで開催され大好評だった円形センターステージでのアコースティック・ライブ<J-WAVE LIVE 813+ac>の流れを受け、さらにパワーアップして開催されたアコースティック・フェスだ。360度開放ステージで出演者全員がアコースティックギター1本でパフォーマンス、両国国技館での歌とアコギの真剣勝負を繰り広げた。

◆<J-WAVE 25th ANNIVERSARY TOKYO Guitar Jamboree>画像

2013年開局25周年を迎えたJ-WAVEのスローガンは「CREATING THE NEW STANDARD」。これまでに前例のなかったものを世に送り出していこうという気概が込められたこのスローガンのもと生まれたイベントが、この<J-WAVE 25th ANNIVERSARY TOKYO Guitar Jamboree>だ。

会場は両国国技館。舞台は土俵と同様センターステージで、ぐるっと360度オーディエンスが取り囲み、出演アーティストは、アコギ1本と歌声だけで真剣勝負を繰り広げる。相撲さながらに「砂かぶり席」や「枡席」もあり、国技館ならではの演出もたっぷりのアコースティック・ライブイベントとなった。

あいにくの曇天模様ではあったものの、ソールドアウトとなった場内は、昼間からエネルギーが充満。正午の開演と同時に、かつて国技館で実際に呼び出しをしていた方が登場し、まるでドラムソロのように一番太鼓を叩くと拍手喝采。拍子木に合わせ、序の口として大石昌良が“西”から登場。Sound Scheduleのボーカル&ギターでありソロ・アーティストとしても活動している大石昌良は、鮮やかなブルーのジャケットに身を包み、アコギを手にのびやかなボーカルを響かせた。「J-WAVEのスタジオライヴを披露したことがきっかけでこのイベントのブッキングが決まった」というだけあって、参加できる喜びをギターにぶつけ、2曲目の「トライアングル」では、見事なタッピング奏法を披露。「東京に出てきて12年間音楽の夢を追いかけてきて良かったです。1万人の前で歌えることができて本当に幸せです」と語り、東京のことを歌った「東京ループ」で締めくくった。

2番手は、情感あふれるボーカルが魅力の石崎ひゅーいだ。この日はアコギを持って登場、弾き語りというよりもシャウトするような唱法でロックなステージを展開していく。一方、ラストの曲「花瓶の花」では、「静かにしてもらえますか」とランチタイムで少しざわついていた場内を静まらせ、しっとりと歌声を届けた。

続いてはRakeが登場、登場BGMに乗せて土俵ならぬセンターステージを一周。場内を手拍子に包んだまま1曲目「First Sight」に突入した。コール&レスポンスを交えながら、360度の観客を巻き込んでいき、ラストはヒット曲「100万回のI LOVE YOU 」で会場と一緒に大合唱でステージを締めくくった。

4人目はTRICERATOPSからソロで参加した和田唱だ。敬愛するマイケル・ジャクソンの「BAD」に合わせて登場した彼は、「37年生きてきて初めての国技館です。こんな形で来るとは思いませんでした」とコメント、TRICERATOPSのナンバーをアコースティックギター一本でしゃれたアレンジで披露。途中、フランク・シナトラで知られるスタンダード「COME FLY WTH ME」なども交え、余裕さえ感じさせるパフォーマンスを見せつけた。

続いてもバンドからのソロ参加となる、くるりの岸田繁が登場。ベレー帽姿でステージにあがり、鹿児島民謡の「おはら節」からスタート。「キャメル」「デルタ」などアコースティック・ライブならではの渋い選曲で会場をうならせます。直前までセットリストを決めていなかったようで、途中で1曲追加したり、曲紹介もなく新曲を披露したり、最後は「土俵の上で英語の歌を歌ってしまいます」ということでオアシスの「シャンペンスーパノヴァ」のカバーで終了。

そして前半の結びの一番は、トータス松本。いきなり1曲目からウルフルズの大ヒット曲「バンザイ~好きでよかった」でスタート、大歓声に包まれた。360度から歓声が飛ぶ会場に対し、「なんだかお客さんの言っていることがよく聞こえるんですよ」と反応。すると、さらに会場全体から様々な声が乱れ飛び、演奏中に、西を向いたり東を向いたり、向こう正面を向いたり、各方面のリクエストに応えステージを楽しんでいる。ラスト2曲ではサービス精神もたがが外れ、ギターを置いてハンドマイクをつかんで立ち上がり、手拍子だけのアカペラ状態でライブを進行。まさに横綱相撲といえるパフォーマンスで前半戦を締めくくった。

中入り(30分間の休憩)後の後半は、大関、横綱クラスのアーティストがずらっとラインナップ。まずは森山直太朗が、雲竜型で四股を踏んで土俵入り。大歓声の中、歌い始めると、その圧倒的な歌唱力と説得力で会場をしんとさせる。一方で、MCはお茶目に会場をいじりながら笑いを巻き起こす。4月24日発売のニュー・アルバムから「日々」を演奏したほか、ラストは「さくら」を熱唱。ギター弾き語りを得意とするアーティストだけに、貫録と余裕のパフォーマンスを見せつけた。

続いては藤井フミヤ&藤井尚之の兄弟ユニットのF-BLOODが登場。この二人が共作し猿岩石が歌って大ヒットとなった「白い雲のように」でスタート。チェッカーズの曲や藤井フミヤのソロヒット「TRUE LOVE」など、この日の最年長出演だけに、余裕のステージを繰り広げた。

続いては斉藤和義が登場、硬質なギターのカッティングと鋭いメッセージ、そして独特のボーカルで会場を世界に包み込む。新曲の「ワアンモアタイム」をはじめ、「家政婦のミタ」のテーマ曲で大ヒットした「やさしくなりたい」などをMCも控えめに披露。ラストは名曲「歌うたいのバラッド」で締めくくり、アコギの弾き語りながら、ロックな印象を残したステージを披露した。

結びの一番は横綱、奥田民生が東から登場。タオルを頭に巻いて、1960年代風のシャツにジーンズといういつものカジュアルスタイルで、演奏もリラックスして余裕綽々だ。トリにふさわしい存在感を放ちながらステージを進め「J-WAVEはラジオ局だから番組だけ作っていればいいのに、こんなイベントやったりして」と毒を吐き、「でも、出演してみたら意外と刺激的で楽しいです」と笑いをとる。ラストは「さすらい」を会場と大合唱してフィニッシュを迎えた。

弓取り式ならぬアンコールは、出演者全員がステージにそろい踏みとなった。クリス・ペプラーとともにMCを務めていた植村花菜も飛び入り参加し、国技館らしい曲(?)ということで奥田民生が選んだ曲は、ディープ・パープルの「スモーク(相撲ク?)・オン・ザ・ウォーター」を、全出演者で競演。全編替え唄になっていて、サビでは「スモーク・オン・ザ・ジェイウェーヴ!」とJ-WAVEの開局25周年をセレブレイト。最後には陣太鼓もセッションに加わって、国技館らしいフィナーレを展開、総立ちの大歓声のなか6時間を超えるイベントは大団円を迎えた。

当日のライブの模様は4月29日(月・祝)の夜8時~J-WAVEで特別番組「TOKYO GUITAR JAMBOREE」としてオンエアされる。

<J-WAVE 25th ANNIVERSARY TOKYO Guitar Jamboree>
2013年4月20日(土)@東京・両国国技館
大石昌良
1.おはよう
2.トライアングル
3.東京ループ

石崎ひゅーい
1.シーベルト
2.夜間飛行
3.花瓶の花

Rake
1.First Sight
2.ONE WAY
3.真冬に咲いたオリオン
4.100万回のI love you

和田 唱(TRICERATOPS)
1.if
2.シラフの月
3.COME FLY WITH ME
4.ふたつの窓
5.GROOVE WALK

岸田 繁(くるり)
1.鹿児島おはら節
2.キャメル
3.温泉
4.(新曲)
5.Champagne Supernova

トータス松本
1.バンザイ~好きでよかった~
2.ブランコ
3.ふたりでいたい
4.借金大王
5.ワンダフル・ワールド
6.笑ってみ
7.明星

森山直太朗
1.レスター
2.いつかさらば
3.生きとし生ける物へ
4.日々
5.さくら(独唱)

藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD)
1.白い雲のように
2.Long Road
3.TRUE LOVE
4.I LOVE IT! ドーナッツ!
5.指輪

斉藤和義
1.I LOVE ME
2.ワンモアタイム
3.やさしくなりたい
4.月光
5.歌うたいのバラッド

奥田民生
1.トリッパー
2.スカイウォーカー
3.音のない音
4.息子
5.最強のこれから
6.さすらい

■SESSION (出演者全員+植村花菜+クリス・ペプラー)
1.SMOKE ON THE WATER

◆J-WAVE 25th ANNIVERSARY TOKYO Guitar Jamboreeオフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報