【インタビュー】EXILE ATSUSHI&辻井伸行、「“諦めないでいただきたい”という想いを伝えることができたのではないか」

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EXILE ATSUSHI&辻井伸行のシングル「それでも、生きてゆく」がリリースとなった。意外なコラボレーションですでに話題の本作だが、実現に至った経緯、作品に込められた想い、そしてお互いのことをふたりに語ってもらった。オフィシャルインタビューをお届けしよう。

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── “EXILE ATSUSHI&辻井伸行”のアーティスト名で共同製作されたシングル「それでも、生きてゆく」が、5月1日に発売されました。同曲は、辻井さんが東日本大震災直後に行っていた北米ツアーで、もともと演奏されていた楽曲だと伺っております。まず、この楽曲を作曲した経緯を教えていただけますか?

辻井:初めて弾いたのは、震災20日後の2011年3月31日に行なった、アメリカ・コロラド州での公演のアンコールのときです。東日本大震災でお亡くなりになられた方々に追悼の意を込め、そして大切な方々を失った方、被災された多くの方々に“諦めないでいただきたい”という強い想いを込め、即興で作りました。

── 即興で作られた同曲を、なぜ歌にしようと思ったのでしょうか?

辻井:この曲は震災以降、コンサートのアンコールでは必ず演奏している大切な曲です。普段はこの曲をひとりで弾いていますが、この曲にふさわしい詞を作詞していただける方が現れて歌にすることができたなら、より多くの被災された方々に、僕の“諦めないでいただきたい”という想いを届けられるのでは……と思ったからです。

── 今回のコラボレーションは、まず辻井さんがATSUSHIさんの「ふるさと」を聴いたことがキッカケで、オファーされたと伺っております。

辻井:昨年末、ATSUSHIさんが被災地への想いを込めて「ふるさと」を歌っていらっしゃるのをたまたま聴いて、その歌声に感銘を受けたのと同時に、ATSUSHIさんも僕と同じ想いを持っていらっしゃるんだなぁと感じたんです。ぜひATSUSHIさんに作詞していただいて、歌っていただきたいと思いました。

── 辻井さんサイドよりオファーがあったときの率直な感想を教えていただけますか?

ATSUSHI:クラシックの方との共演は初めてだったので、最初は、僕なんかに務まるのかなぁという不安ももちろんありました。「それでも、生きてゆく」というタイトルがすでについていましたし、曲を聴いたときにすぐに詞のイメージが湧いてきたので、辻井くんの想いを少しでも代弁できたら……という想いで参加させていただきました。

── 辻井さんはコラボレーションが決まったとき、どのようなお気持ちでしたか?

辻井:何よりATSUSHIさんが僕の曲をすごく気に入ってくださって、すぐに詞を書いてくださったことが非常にうれしかったです。この曲をとおして、少しでも多くの被災地の方々に、僕たちの想いを届けられればいいな、という気持ちでした。

── 「それでも、生きてゆく」の全体的なテーマを教えていただけますか?

辻井:前半部分は、震災で亡くなられた方々への追悼の意を込めています。後半部分は“希望”をテーマにしており、“諦めないでいただきたい”という想いを強く込めています。

── ATSUSHIさんは作詞されるにあたり、どのような想いを込められたのでしょうか?

ATSUSHI:少し切ないメロディから始まり、後半になるにつれ光が射し込んで、だんだんと心が晴れていくような美しい旋律と世界観を、言葉を乗せることで壊さないように……、そして言葉を乗せることで、よりこの曲の持つ美しい世界観を増幅できるよう心掛けて作詞しました。悲しく切ないなかにも希望を捨てずにいることで、いつか必ず光が射し込んでくる……そんな想いを込めています。

── 出来上がった曲を聴いた際、辻井さんはどのように感じましたか?

辻井:素晴らしい歌詞とATSUSHIさんの歌声に、心から感動しました。普段、ソロでピアノを弾いているときとはまた違い、歌詞がついたことでより想いが伝わりやすくなりました。ATSUSHIさんの歌声がこの曲にピッタリと合っていたので、ATSUSHIさんに手掛けていただいて本当に良かったなぁと感じています。この歌をとおして、“諦めないでいただきたい”という想いをよりいっそう届けていきたいなと、改めて思いました。

── ATSUSHIさんは辻井さんの演奏を聴いたとき、どのように感じましたか?

ATSUSHI:辻井くんがピアノを弾きはじめた瞬間に、その曲のテーマにその空間が変わるんです。技術という次元を超えて、その曲が流れた瞬間、自分の頭のなかがその情景に変化して、いつまでも聴いていたい……そんな気持ちになりました。

── 以前、NHK『SONGS』にて初共演されたそうですね。

ATSUSHI:そうですね。リハーサルのときから、やっぱり世界で活躍されているピアニストさんだなぁ……と感銘を受けました。僕は今まであれほど素晴らしい伴奏で、歌を歌ったことがないんじゃないかというくらい、息の合わせ方ひとつとっても素晴らしかったです。僕の息継ぎまで聞いて弾いてくださっていて……。辻井くんの並外れた想像力と表現力のなかにも、寄り添ってくれる優しさや音楽に対する純粋さ、音楽に真摯に向き合う姿勢を目の当たりにして、音楽に対して改めてさまざまなことを考えさせられました。

辻井:僕は何より、ATSUSHIさんの素晴らしい歌声に感動しました。ATSUSHIさんの歌に寄り添うような形で、とにかく集中して演奏しました。ATSUSHIさんの歌声は、本当にすごく優しいんですよね。人間的にもATSUSHIさんは非常に優しくて誠実な方なので、音楽にもその人間性が出ているのかなと思います。一緒にやらせていただいて、僕もたくさんの刺激を受けました。
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