新しい物作りプロジェクト『Fan-Bo』で奮闘するMOLICE

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2012年、『Fan-Bo』が設立された。『Fan-Bo』とは、各種クリエイター、アーティストの作品の予約販売を行い、制作に必要な資金をファンから募ることができるクラウド・ファンディングを使ったインターネット上のプロジェクトである。クリエイター、アーティストとファンが一緒になってやりたいことを実現する、新しい物作りの形を実現化するソーシャル・クリエイティブ・ギャザリングとして、現在は英語と日本語でサービスが展開されている。将来的には中国語対応も視野にあるという。

◆MOLICE画像

このシステムがどう機能しているのか、このシステムに参加しているアーティストの具体的な例を見てみよう。2012年に3rdアルバム『NEUGRAVITY』が日本・アメリカ・カナダ・メキシコで同時発売されたインディーズ・バンドMOLICEの場合、国内のいかなるレーベルにも所属せず、自分たちの信じるロックをDIYで作っており、『Fan-Bo』では新しいアルバムの制作資金のサポートをお願いしている。世界中のファンはサポーター特典として、アルバムのジャケットに自分の名前がクレジットされ、アルバム制作の様子を映した特典映像の配信、MOLICEクラブの会員証、限定ジャケットのCD、限定グッズなどを購入することができる。

各制作プロジェクトには募集期間と目標金額が設定されており、募集期間内に、支援金の合計が目標金額を達成するとそのプロジェクトは実行に移ることになるが、もし支援金が目標金額に満たなかった場合はプロジェクト不成立となり、それまでに集まった支援金はサポーターに全額返金され、全ては振り出しに戻される。

ファンと共に夢の実現へ。

これは作り手としても活動する為の原点=「アーティストを支えてくれているのはファンである」という事実を再認識させてくれる取り組みでもあり、ファンにとっては直接的なメリットが享受できる魅力的な取り組みとなる。また、インターナショナル化により、その規模が何倍にも広がっていく可能性を持っている点が何より魅力だ。MOLICEは海外での評判も高く、フランスのテレビ番組やアメリカのラジオでも紹介され、イギリス、ベトナム、アメリカでもライヴを行っている実績を持つ。『Fan-Bo』ひとつで世界的規模のサポートを受けることも可能というわけだ。

バンドにとっては夢のような話だが、その夢を現実のものとしてMOLICEは奮闘する。そしてそのアーティストを支えるのはオーディエンスだ。MOLICEのその生き様にも是非ご注目を。

<MOLICE スプリング・ワンマンライブ "RomancerS Space 4">
2013年5月25日(土)
@六本木 虎寅虎
出演:MOLICE ※オープニングアクトあり
[ open/start ] 18:30 / 19:00
[ adv / door ] 2000円 / 2500円
[ more info ] 虎寅虎 03-5545-5566

◆MOLICEオフィシャルサイト
◆Fan-Boオフィシャルサイト
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