佐野元春、21年ぶりにドラマ主題歌を提供&古厩智之監督とのトークセッションが実現

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社会的な題材を軸にした硬派なドラマ作りに定評があるWOWOWの「連続ドラマW」最新作として放送中の「配達されたい私たち」。5月17日(金)赤坂のWOWOWで、主題歌「虹をつかむ人」を提供した佐野元春と、監督・古厩智之のトークセッションが実施された。

佐野の楽曲がドラマの主題歌として起用されるのは、実に21年ぶり。この楽曲で佐野が投げセージと、少しづつ心を取り戻していく主人公を通じて描かれているドラマのテーマが深く重なりあうことから、番組制作側がコラボレーションを熱望。佐野にオファーすることで主題歌として決定した。

本ドラマの監督を務めた古厩智之が「虹をつかむ人」を初めて聴いたのは昨年12月。年明けからの撮影は常にこの楽曲で描かれている世界観に寄り添う形で進められた(ポスターや番組中でも虹が描かれた)。佐野と古厩は今回が初対面だったが、進行の鹿野淳(音楽評論家)を交え、本作を通じた「映像」と「音楽」を通じてのコラボレーションを行った者同士、作品のこと、表現活動のことを語り合った。

■楽曲「虹をつかむ人」について

佐野:真面目に生きようとして壁にぶち当たってしまう人をバックアップする様な気持ちで作り上げました。ゴールに辿り着くことが目的ではなく、ゴールに向かうプロセスが大切なんだという想いを込めました。

古厩:初めて聴いたとき、「これこそ佐野元春!」と思いました。骨太で、そしてポップで。嬉しかったです。人を抱え込んでいく様な力強い作品で、この楽曲とご一緒したいと思いました。

■「虹をつかむ人」を主題歌としてオファーを受けたことについて

佐野:商業性が優先するタイアップが多い中で、監督や作家の方が作品性を理解し評価してくれた上でオファーを受けたことが同じクリエイターとしてとても光栄でした。映像と音楽のコラボレーションには無限の可能性があります。良い映画の主題歌は決して単なる「映画の説明」にはなっていない。映像と音楽がお互いの良さを引き出している。今回そういった表現の場に引っ張ってもらえたのは光栄だし、良きエンターテイメントに仕上がっていれば嬉しいです。

■楽曲のモチーフでもある「虹」について

古厩:実はスタッフがポスターの中で虹を描いたり、ドラマのラストシーンで空に虹を加えたりしています。これは誰かが指示をしてそうなったのではなく、「虹をつかむ人」を聴いてドラマのスタッフ全員がインスパイアされたということです。僕自身は撮影中、「虹をつかむ人」が「同じ方向に向かう指針」になりました。人生には良い時も悪い時もあって、それを全部描ければいいなと思いました。

佐野:「虹をつかむ人」がそんな影響を与えたことは本当に予期せぬ出来事です。僕はソングライターとして個人的に、虹を大事にしています。虹は単なる希望の象徴ではなく、人が何かに気付くためのサインだと思っています。

■ドラマ「配達されたい私たち」のみどころについて

古厩:うつ病の主人公・澤野の心は決して揺れない。だけど、周囲は揺れ続ける。それが波紋の様に拡がっていき、最後に澤野の心がブレイクする。その様子を楽しんでもらえればと思います。

■アルバム「ZOOEY」について

佐野:予想以上に聴いてくれた人たちが「良かった」と言ってくれる。世代を超えて大きな反響があるのを嬉しく思います。

■視聴者へのメッセージ

古厩:主人公は人間の嫌な面ばかり見ている。だけど一生懸命生きている。人は一生懸命生きると面白い部分が出てくる。一生懸命は笑える。だけど笑えるということは肯定的なことなんです。人生を肯定する作品です。是非ご覧下さい。

佐野:「虹をつかむ人」が作品に良い貢献が出来ていればいいなと思います。是非ドラマを楽しんで下さい。

■古厩智之さんにとっての佐野元春さんの音楽

古厩:僕の人生の節目節目に佐野元春さんの音楽がありました。佐野さんの音楽を聴いて成長してきました。勝手に「アニキ」だと思っています。

佐野:どうもありがとう。おかげさまで今、全国に僕の「弟」がいます(笑)。

連続ドラマW「配達されたい私たち」
5月19日(日)午後0:45 第1話無料再放送/ 夜10:00 第2話放送
※毎週日曜 夜10:00~放送中(全5話)

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