【ライブレポート】日比谷野音大歓喜。Berryz工房、11月29日(いいつんく♂の日)に日本武道館公演が決定

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<日比谷野音90周年記念事業 Hello!Project 野音プレミアムLIVE ~外フェス~ supported by Hellosmile>が5月19日、日比谷野外大音楽堂にて開催され、モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、スマイレージなどハロー!プロジェクトのメンバー総勢48名が勢揃いした。

◆<日比谷野音90周年記念事業 Hello!Project 野音プレミアムLIVE ~外フェス~ supported by Hellosmile> 画像

開演前、つんく♂プロデューサーも客席に姿をみせて、一段と盛り上がる日比谷野外大音楽堂。大歓声で迎え入れられながら、ステージ上にハロプロ研修生から順にメンバーが登場する。「今年10周年を迎え、円熟味を増した個性派集団・Berryz工房」という紹介に客席は過敏な反応を示すものの、ともあれ、雅ちゃんはハローキティを胸に抱いて素敵な笑顔を振りまいている。

「日比谷野音が90周年ということで、ハロー!プロジェクトは15周年を迎えたんですけど、先輩の森高千里さんはじめ、伝統のステージでハロー!プロジェクトがみんなでパフォーマンスできるということで、楽しみにしています。」── 道重さゆみ(モーニング娘。)

ハロプロ研修生の「彼女になりたいっ!!!」からいよいよライブがスタート。ハロプロ研修生はJuice=Juiceと6月8日リリース、ハロプロ研修生 feat.Juice=Juice名義のインディーズシングル「天まで登れ!」を初披露。ハツラツとした彼女たちの歌声と希望、輝きに溢れる楽曲で、初披露にして会場は早くも多幸感に満たされる。

そのままJuice=Juiceのステージへ。「五月雨美女がさ乱れる」「私が言う前に抱きしめなきゃね」で、次期ハロー!プロジェクトを担っていくであろうグループの熱いパフォーマンスに歓声と拍手が飛んだ。

新曲衣装で大人っぽさを全面に押し出したスーツ姿で登場のスマイレージのステージは「夢見る15歳」から。当時から3年の月日が経ち、すっかりお姉さんになった初期メンバーと、今まさに15歳まっただ中(最年少・田村芽実は14歳)な2期メンバーによるステージは、冒頭から煽りまくり。竹内朱莉が口火を切ると、めいめいが「スマイレージ以外のファンのみなさん、盛り上がりきれてないと思うんっすよ!」と、逆ギレ。さらに、「スマイレージといえば対バンなんですよ。だから、スマイレージ以外のファンも推しメンの目なんか気にすんな!」と絶叫し、ボルテージは上がり続けるばかり。ところが、リーダー・和田彩花がいつもどおりのマイペースなMCで初披露の新曲「新しい私になれ!」(7月3日リリース)を紹介しようとして、思わず笑いが広がっていく。

スマイレージは、ラストに「有頂天LOVE」でもうひと盛り上がりさせて野音のステージを締めくくった。

熱狂を引き継ぐ形で登場したのは、今、まさにノリにノッている℃-ute。ハロー!プロジェクトが誇る最強の雨女・矢島舞美の前に雲行きは怪しさを増すものの、ファンの熱気か、後に控える晴れ女集団・Berryz工房のパワーか、かろうじて雨は降らずに「まっさらブルージーンズ」からスタート。

さらに℃-uteは、7月10日にリリースされる両A面シングルから「アダムとイブのジレンマ」を初披露する。これまた℃-uteの真骨頂ともいえるダンスパフォーマンスと、突き動かされるようなリズムが特徴的な大人ソング。鈴木愛理の流し目気味な視線や、萩原舞の髪を振り乱しての歌唱に、会場からは「愛理!」「まいまい!」の声が飛ぶ。

岡井千聖の「ここ最近、つんく♂さんのTwitterなどで「℃-uteくるぞ!」って書いてくれているんですけど、℃-uteのライブを観るなら?」というフリに、「今でしょ!」とは、なかなかついてこれず、空回り気味な野音の客席。しかし、9月10日の“℃-uteの日”に日本武道館公演が決定している℃-ute。まさに「今でしょ!」なグループが持つ勢いを存分に感じさせた。

ひときわ大きくなる声援を受けて、Berryz工房のステージは、「あなたなしでは生きてゆけない」から。「野外フェス楽しんでますか?」と、徳永千奈美は客席に呼びかける。ももちこと嗣永桃子が、「デビュー10年目なんですが、初めての野音ライブということで、りーちゃんどうですか?」と菅谷梨沙子に話を振ると、菅谷は「本当に初めてなので、こういう感じが慣れてないというか。結構見られてる……。」と、発言。ももちや雅ちゃんから「10年間、結構見てもらってるよ!」と、次々にツッコミが入っていく。

そんなBerryz工房の新曲紹介は、先日、キャプテン清水佐紀から副キャプテンに指名された雅ちゃん。「それでは聴いてください。サヨナラ ウソツキの私」と、まっすぐに正面を見据えての曲フリ。その瞬間、野音の3000人は、憂いを帯びた彼女の瞳に間違いなく吸い込まれてしまったことだろう。

攻撃的なシンセサウンドの新曲「サヨナラ ウソツキの私」(6月19日リリース「ゴールデン チャイナタウン」カップリング曲)に続き、鳴り出した久しぶりのイントロは、Berryz工房×℃-uteの「超HAPPY SONG」。ところが、なぜかここでイントロが突然ストップする。騒然とする客席と、ステージに登場するつんく♂プロデューサー。客席、そしてステージは、悲鳴と驚きとざわめきが入り混じった。

つんく♂Pは、これまで各グループのライブ・パフォーマンスを見ながら、「光井愛佳は可愛かった」と、評価しつつも、ハロプロ研修生、Juice=Juice、スマイレージ、岡井千聖のMCについて「緊張感が足りない」と、次々にダメ出し。「つんく♂さん、こういう時、歌(つんく♂verの仮歌)流すんじゃないんですか?」と、℃-uteの岡井と中島早貴が詰め寄ると、つんく♂Pは「℃-uteとBerryzのブログの茶番なやり取りはなんですか!」と、逆にツッコんで、会場は爆笑する(※ ℃-uteの武道館公演決定について、Berryz工房キャプテン・清水佐紀も武道館公演を目標に掲げた決意表明を綴り、それに対して、℃-uteもエールを送ったというここ最近のブログの動き)。

そして、Berryz工房キャプテン清水佐紀が、ブログでBerryz工房も武道館公演を行ないたいという目標を掲げていることに触れて、「(武道館を)やるのは誰でもできる。」と、一言。それは、“どんなグループでも演れる武道館公演”という、誰の目から見てもなんだか少し不自然な昨今の状況への一言のようにも受け取れる。

さらにつんく♂Pは、「みんなの気持ちと、ファンのみなさんの気持ちを確認しにきました。」続ける。会場は、Berryz工房武道館公演実現に向けて気合い十分。ところが、ももちが「思ってます。」と、キョトンとした表情で答えてしまい、真剣なムードは一瞬にして爆笑へと変わる。

妙な空気が流れてしまったことに対して、岡井千聖がももちに、「謝って。」と、アレを振る。ももちも少し真剣な眼差しに変わり、“伝家の宝刀”を抜くために間合いをはかる。誰もがその瞬間を待ち望んでいた……が、ここでつんく♂Pが「許さにゃい!」と、まさかの「許してにゃん」封じを発動。「ちょっとー! とらないでくださいよー!」というももちに、再度、会場は爆笑となった。

そんなやり取りもありつつ、会場とBerryz工房の本気度を確認したつんく♂Pは、「Berryzにふさわしい日を決め、本気ならば……武道館、やりましょう。」と、一言。地鳴りのように大歓喜する会場の大型ビジョンには、「11月29日(いいつんく♂の日)」と表示された。なお、“いいつんく♂の日”とあるとおり、これから先、公演日までにBerryz工房の本気度が伝わらなかったら、Berryz工房の武道館公演は、シャ乱Qの武道館公演へと差し替わる……とか替らないとか、らしい(というか、「℃-uteのように、Berryzのいい語呂が見つからなかった。」だそうだ)。

Berryz工房の武道館公演決定に、キャプテン清水佐紀は号泣。℃-uteメンバーから「佐紀ちゃん大丈夫ですか?」と言われても、清水佐紀は驚きと感動で言葉が出ない。雅ちゃんもその澄んだ瞳に涙を輝かせて、「大丈夫です。」と口にするのが精一杯。そして、℃-uteからの「やったじゃん、Berryz工房!」の声に、メンバーは会場に深々と頭を下げた。
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