【インタビュー】miwa、3rdアルバム『Delight』の新たな挑戦「このアルバムが2010年代の新しい音楽になったらいいな」

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■アルバムを作っていくうちに、2010年代を代表するような音楽を作っていけたらなって
■「My Best Friend」は声もギターも高校当時のまま。夢が叶った今だからこそ入れたかった

──すごく基本的なことをお聞きしますが、先ほど曲作りはメロディラインを打ち込んでという話もありました。その段階で、たとえばこの曲はエレクトロでいこうとか、この曲はロックテイストでいこうとか、この曲はアコースティックでという、サウンド的な方向性はどの程度見えているんですか?

miwa:原曲を作っているときにほぼ見えていますね。Naoki-Tさんとのアレンジの前段階では、アコギかピアノによるコード進行とメロディがあるんです。そこで最終形まで見えているから、Naoki-Tさんとどんどんアレンジを進めていけるような感じで。「Delight」のように鼻歌を打ち込みで発展させてメロディを作る曲もあるんですけど、アコギでメロディを作った曲はメロディの構築がシンプルなんですね。もちろんその楽曲が一番映えるテンポに落とし込むんですけど、アップテンポな曲として完成させた曲でも、ゆっくり弾き語ると、バラードとして活きるものもあるんです。

──「ヒカリへ」という曲はまさにそのひとつですよね。しっかりとしたメロディが核としてあるからこそ、どんなアレンジにも対応するという。前向きに、意欲的に取り組んだ3rdアルバムは、結果的に多彩な音楽性を生んだといえそうですね。

miwa:アルバムを作っていくうちに、2010年代を代表するような音楽を作っていけたらなって思ったんです。シングルリリースした「ヒカリヘ」を作っているときから、“すごい新しいものが出来そう”という感覚があって。私のようなシンガーソングライターがああいうエレクトロサウンドをやってもいいんだって思えたら、すごくワクワクして。それが思った以上に多くの人に聴いていただけたことがすごくうれしくて。今まではアコギや生のバンドサウンドにこだわってきたけど、それもありつつ、新しいサウンドにもどんどん挑戦したいと思えたんです。だからこそ「Delight」のようなサウンドにもトライできた。そういう意味では「Delight」という曲が最初に作れたことが大きかったし、このアルバムが2010年代の新しい音楽になったらいいなと思いながら制作できました。

──その一方で「My Best Friend」のような曲は、アコースティックギターやバンジョー、ウクレレやベースなどさまざまな弦楽器が登場する曲で。ルーツ的なアレンジがmiwaさんの根っこの部分を感じました。

miwa:実はこの曲と「Napa」は10代の頃に作ったものなんですけど、「My Best Friend」は声もギターも当時のままを活かしてるんです。最初はNaoki-Tさんにミックスだけお願いするつもりだったんですね。でも、せっかくだからということで、ベースやバンジョーも入れてくださって。

──アコースティックな肌触りが親友との温かいエピソードをより深いものにしているというか。

miwa:高校の頃は友達に内緒で音楽活動していたんですけど、卒業のタイミングで親友にそれを打ち明けて、「My Best Friend」をCDに焼いて渡したんです。それが2009年4月のことで。その親友は、武道館ライブ<miwa live at 武道館~卒業式~>と、その翌日の下北沢LOFTライブにも来てくれて、LOFTのライブのときに手紙をくれたんです。「今でもCDをくれた日付まではっきり覚えてるよ。「My Best Friend」を贈ってくれたことが励みになった」って。すごくうれしかったです。

──過去と現在をつなぐような曲が、このアルバムに入っていることも意義深いですね。

miwa:本当に。武道館ライブはデビュー前の私の夢でもあったから、ライブの前には高校の頃を振り返ったりもして。「ヒカリヘ」や「Delight」のように未来をまっすぐ見据えた楽曲が入る作品だから、「My Best Friend」のような過去の曲を入れることに意味があるのかなって。夢が叶った今だからこそ、この曲を入れようって、急遽決めました。

──アルバムの初回生産限定盤には下北沢LOFTの模様を収録したDVDが付属されるそうですが、デビュー前の「いつか武道館でライブができるようになったとき、武道館ライブの翌日に下北沢ロフトでライブをする」という店長との約束を果たしたライブはいかがでしたか?

miwa:すごく久しぶりに立ったんですけど、ステージから見る景色は変わってないなという懐かしい気持ちでしたね。当時はお客さんがほとんどいなかったんですが、この日は自分だけを観に来てくれている38人(※miwa=38の語呂合わせで38人が招待された)で満杯になって。武道館ライブを経たからこそ、“ここまで頑張ってきたんだな”という実感がそれ以上に沸いてきました。ライブの直前には、当時の自分のブログを改めて見返したんですよ。“下北沢LOFTでライブ、やります”って書き込んでても、コメントが0だった(笑)。そこからスタートしてきたことを振り返って、やっぱり感慨深かったですね。

──7月からはアルバム『Delight』を引っ提げて全国のホールを廻る<miwa concert tour 2013"Delight">がスタートします。どういった内容になりそうですか?

miwa:今は、バンドサウンドではない楽曲をどう再現しようかなって考えているところです。未来の自分への挑戦に、エレキギターのスキルを磨くために作った曲もあるので、演奏面でもきちんと表現できるようにがんばらないと。ラップもライブで披露するとなると緊張しますね。いっぱい練習しないと、と思うと今からもう焦ってますが(笑)、みなさんに会場でお会いできることがとても楽しみです。

取材・文◎橘川有子


3rdアルバム『Delight』
5月22日(水)発売
【初回生産限定盤(CD+DVD)】SRCL-8297/¥3800(税込)
●三方背ボックス入り
●豪華ブックレット
●ツアーチケット抽選先行予約シリアルナンバー入りチラシ封入(受付期間:5/24(金)20:00 ~ 5/27(月)23:59)
【通常盤(CD)】SRCL-8299/¥3059(税込)
01 Delight(フジテレビ系ドラマ「 リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク」挿入歌)
02 ヒカリへ(フジテレビ系ドラマ「 リッチマン、プアウーマン」主題歌)
03 321
04 サヨナラ
05 Sparrow
06 ホイッスル~君と過ごした日々~(第91回全国高校サッカー選手権大会 応援歌)
07 ミラクル(資生堂 SEA BREEZE CMソング)
08 My Best Friend
09 LOUD!~憂鬱をぶっとばせ~
10 Napa(フジテレビ系ドラマ「リッチマン、プアウーマン」挿入歌)
11 ぬくもり
<DVD>
・2012年12/22に行われたZepp Tokyoライブのダイジェスト
・2013年3/30に行われた下北沢ロフトライブのダイジェスト
・「スマイル」ビデオクリップ
※初回盤と通常盤のジャケット写真は異なります。

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