こんにちは。前回のコラムの更新の後、打ち上げのハードルが上がりました。新たな策を練らなくては…。

さて、今回はツアーを回るバンドマンとは切っても切りはなせない、車の運転についてです。新幹線、飛行機移動なんて夢のまた夢。事務所に所属していても、スタッフが同行してくれるのは売れてから!(笑)基本、運転はメンバーでする。それがツアーメン。

そこで今回のテーマはこちら。「バンドマンに学ぶ、長距離運転の睡魔攻略法!」

長年のツアーで身につけた、運転中に睡魔に襲われた際の有効な対処策を、眠気レベルごとにレクチャー!今回はリアルに役に立つかも!?

●レベル1「叩く」

まずは第一段階。基本的且つ、古典的な手法です。以前、深夜移動の際、助手席でウトウトしていましたところ、突然運転席から奇声が上がりました。見るとメンバーピストン大橋が、右手で自らの左手を激しく殴打しているではありませんか。眠気を紛らわすためと思えばわかりますが、奇声を上げながら自分で自分をいたぶっている様は、まさに変態行為。どちらかといえば、こちらの眠気が覚めました。これ以後、彼には「自傷ドライバー」という妙なあだ名がつきました。しかし、本人も認めておりましたが、これ意外と効かない。次の段階に行きましょう。

●レベル2「食べる」

▲運転中の筆者。昼間は元気!
人間の三大欲求の一つ、睡眠欲に襲われているわけですから、同じく三大欲求のひとつである「食欲」で対応しようというのは全うな考え。しかし引っぱたいても覚めなかった眠気、普通においしいもの食べてもダメです。そこで今回はとびきりのレシピをご紹介しましょう。言わずと知れた「フリスク」。フリスクは一粒ずつ口の中で溶かすというのが正しい食べ方。しかし、用法・用量を守って正しくお使いしている場合ではございません。一気に10粒ほど放り込んで下さい。舌先で転がしている場合ではありません、直ちに噛み砕いて下さい。そして破片がまだ口内に残っているくらいの状態で、別途用意していた炭酸水を流し込みます。織田裕二も真っ青の「来たー!!」が車内に響き渡るでしょう。それでも効かなかった人はネクストステージへ。

●レベル3「歌う」

▲奥がドラムス小倉、手前が自傷ドライバーことピストン大橋。
さあ、フリスクの過剰摂取も効かなかったあなた、次に頼るのは音楽の力。運転中のBGMなんて眠気対策の初歩の初歩と思われるでしょうが、ここでは違います。聴くのではなく、歌っていただきます。ですから、間違ってもバンドマンは変にかっこつけてレディオヘッドとか流しちゃだめです。そんなことしたらワンコーラスで落ちます。必要なのは、WANDS、T-BOLAN、初期ミスチルにGLAY、そしてTKファミリー。好きとか嫌いとかじゃなく、「歌えちゃう」。この一点で選曲して下さい。そして歌って下さい。熱唱では足りません。絶唱してください。それでも眠いあなたは、禁じ手のレベル4へ。

●レベル4「○○る」

ここからはぼく自身も未知の領域。いわゆる禁じ手です。前述の「自傷ドライバー」ことピストン大橋がこの領域に到達したことがあります。三大欲求の最後の一つ、そう、性欲です。食欲でも太刀打ちできなかった睡魔を、性欲でねじ伏せてください。ひたすらエッチなことを妄想します。想像力のない輩に朗報。最近のスマホは便利です。男子諸君ならよくご存知でしょう。エッチな動画を再生しましょう。ピストン大橋は明け方の東北道で、日頃から保存していた動画ファイルを片っ端から開きまくったそうです。ほら、気がつけばもう眠気はどこかに。いつの間にか股間もトップギア…

3回目にして連載打ち切りの危機が来ますので、ここらへんで自粛します。お気づきのように、上記の対処策は本人よりも同乗者の眠気が覚めるという特徴があります。そしたら素直に運転を代わってもらいましょう。

そして最後に一番大切な事を言います。眠くなったら、休んで下さい。休憩に勝る対処法はありません。無理は禁物。そしてあくまで安全運転で。これが10年深夜高速を走り続けたバンドマンからの、最大のメッセージです!

◆【連載】山岸賢介(ウラニーノ)「ツアーメン~バイトのシフトに入れない~」まとめページ
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