【イベントレポート】＜Rockin'Radio！＞、ライブの根源的な楽しさに満ちた圧巻のステージ

2013.6.4 0:53

薄曇りの中、時折陽光が差し込む大阪城音楽堂。こちらを舞台に去る6月2日、古今東西のライブ巧者が顔を揃えた音楽イベント＜FM802 presents Rockin'Radio！ -OSAKAJOH YAON- Supported by SPACE SHOWER TV＞が開催に。今年から幕を切った新たなイベントながら、前売券はソールドアウト。ギラギラと熱気高まる会場へ、7組のアーティストが見せた熱狂のステージをレポートしよう。

◆＜FM802 presents Rockin'Radio！ -OSAKAJOH YAON- Supported by SPACE SHOWER TV＞画像

FM802のDJ・飯室大吾と土井コマキのふたりが、高らかに開催を宣言した後、トップを切ったのは、“ハチゲキ”こと0.8秒と衝撃。だ。今にも転げそうに暴れ歌う塔山（Vo）と、スレンダーな身体からは想像もできないパワフルさで煽りに煽るJ.M.（Vo）。どこかサイケデリックかつ極彩色のサウンドで、トップバッターの責務を大いに果たしてくれた。続いては、東京カランコロンの5人が音楽のマジックを存分に発揮！おもちゃ箱をひっくり返したかの如く不条理で爽快さに満ちたサウンドは、この日一番のポップネスが弾けた時間に。彼らが求める“究極のポップ”への解答…と言わんばかりに、野音の隅々まで笑顔の花を咲かせていく。そんな空気も全て飲み込むようなカタルシスに満ちたパフォーマンスで魅了したのは、3番手のドレスコーズだ。フロントマン・志磨遼平（Vo）の妖艶な佇まいは、まさにロック・スターそのもの。ライブの中に生を受けたような渾身のステージで、緊張感と興奮に満ちたひとときをもたらしてくれた。

さらに、サウンド・チェックの段階から凄まじい盛り上がりを見せたTOTALFATのステージでは、体感温度は真夏日に！サマー・アンセム「Summer Frequence」など底抜けにパンキッシュなパーティ・チューンの連投に、後方の芝生エリアは砂が舞い上がるほどの暴れっぷり！そのエモーショナルさは続くグッドモーニングアメリカが引き継ぎ、更なる高みへ。FM802でのリクエストも多い、躍動感に満ちたロック・チューン「未来へのスパイラル」など大阪のファンとの密なる関係性で、瞬く間に客席との一体感を生み出していく彼ら。温かなキャッチボールが見えるようで、胸が熱くなる時間となった。そして、昨秋の活動再開から待望のステージとなったHUSKING BEEが、満を持して登場！磯部正文（Vo&G）の歌声がもたらす、ふつふつとしたパワー。そのエネルギーを存分に受けた新たな名曲「Feedback Loop」に、歓喜の声が上がった「新利の風」と、新旧織り交ぜたラインナップに。初見のロック・キッズには新鮮な感動を、昔からのファンには青春を呼び起こす感涙のパフォーマンスで、堂々たる貫禄を見せ付けてくれた。

そんな宴のエンディングを飾るのは［Champagne］だ。スタイリッシュな立ち姿とは裏腹に、一音鳴らしたその瞬間、一気に弾き暴れる4人。高揚感に満ちたロック・アンサンブルは、あたかも音のマシンガンだ。本編ラストを飾った『starrrrrrr』の美しいメロディは、頭の中でいつまでもリフレインし続けていく。会場のひとりももれなくシンガロングしていた様は、まさに絶景。ラスト、「愛してるぜ、大阪！」と叫びながら高らかにギターを掲げた川上洋平（Vo&G）の、何ともうれしそうな表情が実に印象的だった。躍らせ、泣かせ、魅入られた7組によるロック・ショウ。ライブの根源的な楽しさを肌身で教えてくれた彼らに、オーディエンスもこの上ない温かな拍手を贈っていた。

なお、この模様はFM802の人気番組『RADIO∞IFNINITY』（6月13日（木））と『MIDNIGHT GARAGE』（6月15日（土））、さらには、SPACE SHOWER TVの『スペシャエリア』（6月12日（水））にて放送決定！この熱きロック魂溢れるステージを、改めて目で、耳で体感してほしい。

＜FM802 presents Rockin'Radio！ -OSAKAJOH YAON- Supported by SPACE SHOWER TV＞
■ライブ放送
FM802 ライブ音源特集
6月13日（木）24：00ー深夜3：00
『RADIO∞IFNINITY』 DJ：飯室大吾
6月15日（土）24：00ー深夜3：00
『MIDNIGHT GARAGE』 DJ：土井コマキ
SPACE SHOWER TV
6月12日（水）19：00～『スペシャエリア』にて全アーティストダイジェスト映像を放送

0.8秒と衝撃。
1.シエロ・ドライブ 10050
2.町蔵・町子・破壊
3.POSTMAN JOHN
4.Brian Eno
5.鈴木アルビニくん
6.ビートニクキラーズ
7.02490850230・・・

東京カランコロン
1.少女ジャンプ
2.CAN'T STOP 運命線
3.true！true！true！
4.16のbeat
5.いっせーの、せ！
6.泣き虫ファイター

ドレスコーズ
1.Automatic Punk
2.Trash
3.トートロジー
4.SUPER ENFANT TERRIBLE
5.（This Is Not A）Sad Song
6.ベルエポックマン
7.Lolita

TOTALFAT
1.Overdrive
2.Highway Mark4
3.Summer Frequence
4.PARTY PARTY
5.World of Glory
6.The Naked Journey
7.Place to Try

グッドモーニングアメリカ
1.キャッチアンドリリース
2.ファイティングポーズ
3.ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
4.言葉にならない
5.未来へのスパイラル
6.餞の詩
7.輝く方へ

HUSKING BEE
1.＃4
2.Put On Fresh Paint
3.Art Of My Self
4.Feedback Loop
5.The Sun And The Moon
6.摩訶不思議テーセ
7.The steady-state theory
8.新利の風

［Champagne］
1.Kill Me If You Can
2.Rocknrolla！
3.Forever Young
4.Waitress, Waitress！
5.city
6.starrrrrrr
EN.You're So Sweet & I Love You

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