キノコホテルのkeme、『しらない世界』で1970年代を爆走

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キノコホテルのギタリスト、イザベル=ケメ鴨川こと、kemeが2枚目となるソロ・アルバム『しらない世界』を7月3日にリリースする。収録曲10曲の全てを作曲、内7曲は作詞も手がけ、10ヶ月の録音期間を経て完成させた力作だ。

◆「愛と自由の日々」short ver.PV映像

自身のフェイバリット・アーティストに吉田拓郎、泉谷しげる with LOSER、トランザム、中島みゆき、猫などをあげるkemeは、出来上がった本作を「ひとつひとつの曲に時代があり、私の青春のひとつが音になった、そんなアルバムです!」と語る。アルバム全編に漂うのは、kemeが敬愛する1970年代のフォーク・ロックや初期のニュー・ミュージックが醸し出していたあの頃の匂いだ。

各々の曲のタイトルにも注目だ。「なんのためにII」では、あの頃の数字は“ディラン II”みたいにローマ数字だったよなとか、「カレーライスの唄」ときけば、エンケン(遠藤賢司)かよっ!とか、「しらない世界」に至っては高石友也の「明日なき世界」のようだと、フォーク原体験世代がにやけるような1970年代の空気感を表したタイトルが並ぶ。

アート・ディレクションにもkemeのこだわりが随所に表れる。フラワー・プリントのキャップにギター・ストラップ。赤いベストは70年代にワンポイント・ブーム旋風を巻き起こしたトロイ・ブロス製。撮影は吉田拓郎、かぐや姫、中島みゆき、井上陽水を手がけた名カメラマン田村仁の息子の田村ヒロ。アルバム・ジャケットもLP時代の名物であるオビを、あえてそのままにプリントした紙スリーブ仕様。歌詞からサウンド、アート・ワークまで、一貫して1970年代日本のあの頃の匂いや雰囲気を貫く。オヤジ世代には懐かしく、若い世代には新しい、レトロなのにニューな好盤が完成となった。

キノコホテルではファズ・ギターをかき鳴らし、夏季限定のユニット、トーキョーキラーではサーフ・ロックと変化自在の活動を続けるkemeだが、単身ではいったいどこまで突き進むのか。7月14日(日)には、kemeのホーム・グラウンドである下北沢でレコ発ワンマン・ライブが開催となる。


『しらない世界』
2013年7月3日(水)発売
BPR-1006 2,500円(税込)
1.しらない世界
2.愛と自由の日々
3.なんのためにII
4.カレーライスの唄
5.月の夜
6.増毛希望
7.行方知らず
8.7分間のキス(スタジオライヴ)
9.声にならない
10.淋しい街

<kemeアルバム発売記念ライヴ>
7月14日(日)
@下北沢CLUB Que
開場18:00/開演18:30
ゲスト出演:矢沢洋子&THE PLASMARS

◆kemeオフィシャルサイト
◆kemeオフィシャルブログ
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