ウィル・アイ・アム×『華麗なるギャツビー』コラボ映像公開

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F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレード・ギャツビー』を基に、独創性に溢れる脚本家/プロデューサー/監督バズ・ラーマン(『ムーラン・ルージュ』、『ロミオ+ジュリエット』)が独自の解釈と想像力で、監督初の3D映像で新たに蘇らせた『華麗なるギャツビー』が公開されているが、サントラにも含まれるウィル・アイ・アムの「Bang Bang」のミュージックビデオと本作の映像がコラボレートした映像が公開された。

◆「Bang Bang」『華麗なるギャツビー』バージョン映像

原作はこれまでに4回映像化され、中でも1974年にロバート・レッドフォード、ミア・ファロー主演で映画化された作品は、スタイリッシュな作品としても話題を呼び大ヒットを記録しているが、今作では製作総指揮とサウンドトラックをジェイ・Zが務めており、世界屈指の多彩なアーティストが結集、ジェイ・Z自身もパフォーマンスを披露している。

この映像を観た音楽総監督、共同製作を担当したアントン・モンステッドは、「楽しいし、最高だよ!映画と音楽が、同じ世界観に共存していたんだって思うと嬉しくなるよね」と興奮気味に話す。そして、ラーマン監督と「これを観てしまうとウィル・アイ・アムに映画へ出演してもらえば良かったって後悔する。誰も彼がタップダンスできるなんて知らなかったしね。そこは、ちょっぴり残念だったね。」と彼のパフォーマンスの高さについて賞賛している。

「最初にこのシーンはどういう音楽でいきたいかを決める。その後その音楽にはどういうアーティストが合うかを決めて、バズと2人で直接アプローチしていったんだ。ウィル・アイ・アムの場合は、2年前にアプローチを開始してビジョンを話して、その数か月後にラフのものをあげてきてくれた。その音楽を映像と同時に当てていって、シーンを入れたり、音楽を変えたりして、質の良い布みたいに折り合わせる作業を映像と音楽でやっていった。次のステップは音楽と映像が合うと悲しいと思ったり、緊張したり、笑ったり、喜んだりする。「Bang Bang」の場合は、自分たちが立ち上がって踊りたくなる感情が動いた。それがストーリーとシンクロしているから、そういう時は、いい音楽だという印。でもこれで終わりではなく、彼に電話をして「もう少しジャズを入れてくれ」とか、「もう少しテンポを変えられないか」「1920年代風にしてくれないか」という提案を続けたんだ。ウィル・アイ・アム以外にもブライアン・フェリーとラナ・デル・レイとThe xxとフローレンスは、実際にスタジオに入って映画のシーンをスクリーンに映し出した状態で実際に演奏をしてもらって、レコーディングした。なかなかハリウッドでもやっている人はあまりいないと思うよ。信頼関係が無いとできないからね。」──アントン・モンステッド

映画の撮影と編集が終わった後で曲が作られる通例とは違い、バズ・ラーマン監督は、脚本を書き始める時から、同時に音楽の道のりをプランニングするという。その音楽に関しての素晴らしさは、監督がもともと舞台やオペラの監督だったことにも起因すると分析する。

「バズ(・ラーマン監督)にとって音楽は、他の映画監督に例えると言葉に匹敵するくらい、彼にとって直感的に表現するツールなんだ。バズは、音楽そのものが言葉をつかうかのようにすごく自然で、ベースになるものだから後からつけるものじゃないんだ」と語る。結果、世界屈指のアーティストが集ったわけだが、ジェイ・Zについても「iPadでskypeしながら、スクリーンに映像を映して、スピーカーで音楽をかけて…という事をして何度も話し合ったよ」と共業方法を明かしている。また、ビヨンセ×アンドレ3000「バック・トゥ・ブラック」についても「最初女性ボーカルにしようと進めていたんだけど、それではつまらないね。男性の想いも加えてそれぞれの立場からの想いを入れたらいいんじゃないか?と、何度もミーティングを重ねたアイディアで生まれた曲なんだ」と、男性、女性両者の視点を入れた経緯も話す。

全世界で3億ドル突破の本作は、丸の内ピカデリー他、全国で2D/3D同時公開中だ。

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