【インタビュー】安田レイ、歌唱と容姿の美しき20歳がデビュー「実体のある自分として歌いたい!」

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7月3日にシングル「Best of my Love」でデビューを果たす安田レイは、アメリカ人の父と日本人の母を持ち、英語も日本語もOKなバイリンガルだ。宇多田ヒカルに衝撃を受けてシンガーになることを熱望、モデルとしての活動をきっかけに13歳で元気ロケッツのボーカルLumiの座を射止めた。以後、7年にわたり積み重ねてきた修練が実を結び、ついに華を咲かせる時が──。安田レイ、現在20歳。日米のルーツを持つ、その力強くもまろやかな歌声は、悠久の自然にも雑踏の街角にもよく似合う。デビューシングルから、世界に羽ばたくポテンシャルを体感してほしい。

◆「Best of my Love」ミュージックビデオ

■デビューが決まったときにママと超ビッグなハグをしました
■今まで経験したすべての恋や出逢いが一番大切

──13歳で元気ロケッツのオーディションに合格し、ボーカリストとして活動されてきましたが、そもそもオーディションを受けようと思った理由は何だったんですか?

安田:私、昔から音楽が大好きだったんですよ! 10歳の頃に宇多田ヒカルさんの「First Love」を聴いて、“私もこんな素敵な歌が歌いたい”って思ったんですね。日本語と英語の絶妙なミックス加減だとか、J-POPでありながら洋楽っぽさもあってカッコいいところ、まだ十代半ばなのに大人びた歌詞……その全てが自分にビビビ!ときて。

──“将来は絶対歌手になる!”と?

安田:はい。カラオケや家族の前でも宇多田さん、BONNIE PINKさん、アリシア・キーズ、キーシャ・コール……いろいろ幅広く歌って、聴いてっていう毎日を過ごしてました。だから、12歳から所属してたモデル事務所で、元気ロケッツのオーディションの話をいただいたとき“これは音楽に関わる良いチャンスだ”って思ったんです。でも、それって本当は歌手じゃなく、ミュージックビデオに出演するモデルを決めるオーディションだったんですよ。

──それが、なぜLumi役として歌うことに?

安田:オーディションで歌とダンスを披露したら、“レコーディングでもちょっと歌ってみない?”と言っていただけたんですね。なので最初は少しだけ参加させていただいて、徐々に出番が増えていった感じです。ただ、歌う場はレコーディングとミュージックビデオだけで、実はライブ経験はないんですよ。ライブでは私はホログラムや映像という形でしかステージに立っていなかったので。

──なるほど。実体は見せない。

安田:そうなんです。そこで“実体のある自分として歌いたい! 元気ロケッツのLumiではなく、安田レイというソロアーティストとして、みんなの前に立って歌いたい!”という気持ちが、どんどん強くなっていったんですよ。だから今回のデビューは、本当に念願でしたね。ずっとこの日のために、いろんなことを頑張ってきたので、デビューが決まったときにはママと超ビッグなハグをしちゃいました!

──今が20歳ですから、7年越しの夢だったわけですもんね。そしてデビュー曲「Best of my Love」は、元気ロケッツの玉井健二さん率いるagehaspringsがプロデュースを手掛けられたハウスチューンで、透明度の高いサウンドと太くて柔らかな歌声のコンビネーションが、とても心地よかったです。

安田:デビューに向けて本当にたくさん録り溜めた中で、私もスタッフの方々も“この曲だね!”って一致した曲なんです。一見失恋ソングに見えても、ちゃんと歌詞を読み返すと実はすごく前向きな曲で、出会えたことへの感謝に溢れてるんですよね。そんなギャップも良いと思うし、私も同じような経験あるんですよ。その時は感謝の気持ちを口にできなかったりありがたみがわからなかったりするけれど、いざ失ったときに自分にとってどれだけ大切だったかがわかる。だから実際の失恋経験を思い返して、彼と一緒に行った場所だとか景色を思い浮かべながら……うん、共感して歌えましたね。“今まで貴方が大好きでした。いつまでも忘れることはありません。本当にありがとう”っていう感謝の気持ちを。

──“そんな貴方が私にとっては一番大切”、という意味での「Best of my love」なんでしょうか?

安田:何かひとつだけが一番っていうよりは、どれもが一番。今まで経験したすべての恋や出逢いが一番大切……っていうほうが近いですね。

──レコーディング自体は元気ロケッツで慣れていたとはいえ、自身のデビュー作として臨んだレコーディングはいかがでした?

安田:日本語詞には本当に苦戦しました! 元気ロケッツの曲はほとんどが英語だったので、口の構造が完全に英詞仕様になっちゃってるんですよ。おかげで日本語を歌っているのに英語に聴こえてしまう、そのクセを抜くために、一言一言ハッキリ歌詞を読み返すトレーニングをしました。そもそも日本語のほうが、当然日本のリスナーにはストレートに届きますからね。いつもの何十倍も丁寧に、ひとつひとつの言葉に気持ちを乗せて、大切に歌うようにしたんですよ。

──喋るのと歌うのって、全然違いますもんね。今、こうしてお話しているぶんには、まったく綺麗な日本語なのに。

安田:そうなんです。日本人の友達も多いし、普段も喋るのは日本語のほうが多いんですけど、歌うのと喋るのでは口の形が違うんですよね。私の喋り声しか知らない友達には、“意外とカッコいい声なんだね”って言われたりもしますよ(笑)。ただ、今までずっと英語で歌っていたからこそ、日本語で歌ってみて、また新たな自分を発見できたように思います。

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