【インタビュー】flumpool、デビュー5周年を彩る名曲誕生。「苦しいこともある毎日だけど、その中で必死に頑張る人を音楽の力で応援したい」

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◆今のflumpoolはこれしかない!と思っているので、武道館でもそれをしっかり伝えなきゃいけないと思う。(阪井)

――実際、5周年にふさわしい曲になりましたね。

山村:そうですね。今、これ以上の曲は作れないと思うし、これが5周年の曲にならなかったら心中する!ぐらいの……いや“心中”って言葉は違う気もしますけど(笑)。でもそれぐらい、バンドの命をかけた曲になったなと思います。

――ただ……そんなバンドの命をかけた曲のPVにNON STYLEの井上さんが出てたりもして。

山村:そうなんですよ(笑)。やっぱりマジメだけじゃ届かない層もあるし、こんな時代だからこそ、音楽を知らずにうつむいている人もいるだろうし、そういう人達にも今回の企画が、この曲を聴いてもらう扉になったらいいなと思ったんです。まぁそういう意図だけじゃなく、一生はもちろん本気でダイエットしてたんですけど(笑)。

――井上さんが登場しているPVの撮影はどんな感じでしたか?

阪井:ギターは現場で僕が教えながら。

山村:そう、かなり本格的に教えてましたよ。「この指の動きはこんなふうに」とか。

――そうなんですね。でも正直なところ、どうでした? ビジュアル面での活動休止っていうのは。

阪井:そりゃ淋しい面もありました。撮影現場とかに行っても見てるだけなので(笑)。でもそれ以上に、面白いとは思いましたけどね。こんなことで話題になってくれるのなら、と思って(笑)。ただ、うちのオカンだけはちょっとヘコんでました(笑)。

――はははは(笑)。そして、もう1つのメイン曲「微熱リフレイン」は、気持ちのいい夏ソングですね。

阪井:この曲は「大切なものは君以外に見当たらなくて」とは対照的に、感じるままに作ったって感じですね。

山村:歌詞は、曲を聴いた時のイメージがすごく軽快だったので、夏の歌にしようと。ただ、ハッピーなだけの夏ソングじゃなくて、四季の中で夏だけが“あぁ、終わっちゃう……”っていう独特な感情が生まれる季節じゃないですか。だから、楽しいからこそ切ない、みたいな曲にしたいなと思って。昔の夏……恋をした学生時代の夏だったり、心の隅っこに微熱のように残ってる感覚を切り取って作品に昇華させました。

小倉:Bメロとか2番のAメロの折り返しだとか、リズムが変わってて、そういうところも楽しいと思うし、曲が持ってる雰囲気をリズムでさらに広げられたかなと思います。

尼川:これはもう、従来のflumpoolの王道になってると思います。ライヴでやるのも楽しみですね。

――それから今作にはもう1曲、台湾を中心に活躍しているバンドMaydayの「OAOA」を日本語でカバーした曲も入っていますけど、この強力なシングルをもって、5周年へ突入、そして10月の武道館2DAYSにも臨む、ということになりますか?

阪井:そうですね。今のflumpoolはこれしかない!と思っているので、武道館でもそれをしっかり伝えなきゃいけないと思うし、僕らはデビュー1年目で武道館に立ちましたけど、5年目であの頃と同じことをやってもダメだと思うんですよ。だから武道館では、もう1ステージ上に行ったflumpoolを見せられるように頑張ります。

――元気さんは?

尼川:前回の武道館のことは初めてということもあったので、全然覚えていないので、今度は自分自身、楽しみたいと思いますね。

――ちなみに、この5年間を振り返ると、どんな5年間だったと思いますか?

小倉:う~ん……いろいろありましたねぇ。最初の頃は右も左もわからずに、とにかくガムシャラにやるしかなくて、周りを見渡す余裕もなかったなぁと。今はある程度余裕もできて視野も広がってきましたけど。でも次のステージに行くためには、その余裕を敢えて切り捨てて、もっとガムシャラに行かなきゃいけないと思うんです。もっともっとガムシャラにならないと、その先に行くのは厳しいと思ってて。

山村:うん、僕もそういうガムシャラな姿勢は大事だなと思ってます。ここまで5年間やってきて、周りから見たら小さなことかもしれないですけど、守りたいものがすごく増えてきたんですよ。

――それはバンドが積み上げてきたものだったり?

山村:そうですね。だから例えば一生のダイエット企画とかも、すごく批判が来るだろうなぁと思って、そこが一瞬引っかかったところだったんです、正直言うと。でもよく考えてみたら、守りたいものなんてどれほどのものか……。そんなことよりも大事なのは、いい音楽を作って届けるっていう、そこだけで。それ以外はどうでもいいことなんですよね。で、それはみんなにも言えることだと思うんです。今の世の中、守りたいものがいっぱいあって、みんなそれを必死に守ろうとしてる。でも、まずは大切にしなきゃいけないのはもっと本質的なところだったり、自分なんだっていう。

――それはまさに「大切なものは君以外に見当たらなくて」で発信してるメッセージとつながってますね?

山村:そうですね。5周年の武道館では、そういうことをお客さんが気づけるライヴにしたいなと思っています。あと、一生も言ったように、そこで新しいステージに立ったflumpoolを見せたいなと。自分達の音楽により自信を持って。

――楽しみにしてます! その武道館では、一生さんがさらに痩せてるっていうのも……。

阪井:そうですね。そこもぜひ期待しててください(笑)。



ダブルAサイドシングル
「大切なものは君以外に見当たらなくて/微熱リフレイン」
2013年7月3日発売
[初回限定盤]CD+DVD
AZZS-16 ¥1,680
収録曲
1.大切なものは君以外に見当たらなくて
2.微熱リフレイン
※「明治エッセルスーパーカップ」TV-CMソング
3.OAOA
4.大切なものは君以外に見当たらなくて(Instrumental)
5.微熱リフレイン(Instrumental)
6.OAOA(Instrumental)
DVD特典映像
「微熱リフレイン」撮りおろしスタジオセッションLIVE映像ほか収録予定。
ダブルAサイドシングル「微熱リフレイン」を特典DVDの為だけにスタジオセッションLIVEを撮りおろし収録。
[通常盤] CD
AZCS-2027 ¥1,260
収録曲
1.大切なものは君以外に見当たらなくて
2.微熱リフレイン
※「明治エッセルスーパーカップ 」TV-CMソング
BONUS TRACK
3.今年の桜
4.labo
5.Hello
6.君をつれて
7.春風
8.Touch
9.ベガ~過去と未来の北極星~
10.イイじゃない?
11.星に願いを
(ALL BONUS TRACKS from EARTH × HEART LIVE 2013)

<日本武道館 Special 2Days Live>
2013年10月1日(火) 日本武道館
2013年10月2日(水) 日本武道館
開場/開演:17:30/18:30
一般発売日:2013年8月31日(土)

【イベント出演情報】
7月7日(日)<THE MUSIC DAY LIVE presented by “ZERO”>
7月13日(土)<Amuse 35th Anniversary「BBQ in つま恋~僕らのビートを喰らえコラ!~>
7月14日(日)<Amuse 35th Anniversary「BBQ in つま恋~僕らのビートを喰らえコラ!~>
7月20日(土)<JOIN ALIVE 2013>
7月28日(日)<FM802 MEET THE WORLD BEAT 2013>
8月24日(土)<MONSTER baSH2013>
8月31日(土)<SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013>

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