【インタビュー】新山詩織、2ndシングルリリース「思っていることを素直に言えたら一番いいんですけど、そんなに簡単には言えない」

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シングル「ゆれるユレル」でメジャーデビューしてから3ヵ月。新山詩織から新たな楽曲が届いた。心の奥のほうで、膝を抱えて小さくなっていた感情を言葉にしたかのようなニューシングル「Don’t Cry」は、前作以上に“新山詩織”という人となりを写す一作となった。映画『絶叫学級』の主題歌として描かれたというこの楽曲は、現役高校生である彼女だからこそ書けたリアルがそこに存在する。自分の想いを一生懸命整理しながら、一言一言考えて、ゆっくりと言葉にして話してくれる新山の言葉に嘘はない。彼女が今作を形にしていった経緯を訊いてみることにした。

◆「Don't Cry」1コーラス 歌詞入 MV

■“日常茶飯事 嫌になる こんな自分が嫌になる♪”という部分は
■今も思うことだし、映画の内容ともリンクすると思って

──メジャーデビューして3ヵ月が経つけど、今現在の環境には、随分慣れてきた感じ?

新山:はい。今は、ライブが一番吐き出したいものを吐き出せる場所だし、自分が一番見せたい部分も、だんだん見せられるようになってきたので、解放されているんだなって思います。

──解放というのは、押さえてた想いを吐き出して、素直になれている感覚?

新山:ずっと隠れてた部分を大好きな音楽で出せてるというか。ライブで、初めて私を見てくれる人の前で歌うことが増えて、新しい自分を発見できるようにもなった気がします。

──新山さんは、“気持ちを上手く言葉にできないから歌っている”と前回のBARKSインタビューで話してくれたけど、聴き手側の私からすると、普通に想いを言葉で伝えるより、知らない人の前で歌を歌うほうが、勇気がいることのように思うんだけど。

新山:本当は、思っていることを素直に言えたら一番いいんですけど、そんなに簡単には言えないので、それを歌詞に置き換えて歌にして歌って、気持ちを伝えられなかった人たちにも、音楽として耳に入ってくれたらと願っているんです。

──逆に、新山さんが、人の曲を聴いて一番惹き付けられるのって、どういうところだったりするんだろう?

新山:自分が音楽にハマるときは、ギターの音を聴いてハマることが多いんです。本当に難しいことじゃなくて、激しい曲でも優しい曲でも、自分が意識的に、“いいな”って思う前に自分の中に入ってきて、それで何かが動くんです。

──歌詞ではないんだね。

新山:そうですね。まず最初は、ギターのカッティングとかリフとかに、“あっ!”って思って、一気にハマることが多いんです。

──音って時に、言葉以上に正直な感情を現すモノでもあったりするからね。けど、今の新山さんの言葉を聴いて、すごく納得したのは、「Don't Cry」のイントロ。まさに、「Don't Cry」のイントロのギター音は、この楽曲を集約する感情のような気がしたから。

新山:「Don't Cry」の最初のエレキの歪みは、この曲が主題歌の映画『絶叫学級』の監督からのリクエストでもあったんです。一番最後のシーンの後に流したいから、かなり迫力が欲しいって言われて、あの音とフレーズを入れたんです。ガッツリしたエレキの歪みの音があるから、この曲が成り立っているのかなって自分でも思います。

──「Don't Cry」は、映画『絶叫学級』のために書き下ろした楽曲だったの?

新山:いえ。もともと原曲はありました。そのときは、もちろんあのイントロの感じはなかったですし、原曲を作ったときは、自分的には、もっと明るいイメージの曲だと思っていたんです。

──最初にこの曲を形にしたとき、新山さんの中にはどういう風景や状況があってのものだったんだろう?

新山:自分の親友に書いていたもので、歌詞も、“いつも近くに居てくれても居なくても安心出来るよ”っていう内容だったんです。タイトルは、「ベストフレンド」。そのとき、初めて友達に対して書こうと思ったので、すごく頑張って明るく書こうと努力して作ったんです。

──なるほど。その空気感は残されているよね。印象的なイントロから流れるAメロは、明るさを含んだメロディだから。

新山:はい。メロディー自体は、ちょっとだけサビを変えたくらいで、そのままなんです。歌詞も、この曲を映画の主題歌にというお話をいただいて、そこから歌詞を書き直したんですが、最初に書いていた“日常茶飯事 嫌になる こんな自分が嫌になる♪”という部分は、今も思うことだし、映画の内容ともリンクすると思って、そのまま残したんです。で、この映画自体、ホラー映画というよりも、完全に学校内での複雑な人間関係が描かれていると感じたんですね。自分が今、学校に通っていて、環境も同じだったりするので、すごくリンクする部分がたくさんあったというか。「Don't Cry」の歌詞を書き終えた後、自分がいつも思っていることを素直に言葉にできた気がしました。

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