【インタビュー】HERO、インタビュー前編。毒舌キャラの裏に潜むもの「みんなに合わせて無難に行くんだったら、俺らじゃなくてもいいわけだし」

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大衆の心に響く楽曲と、圧巻のライブパフォーマンスで、すでにインディーズシーンで人気を集めてきたHEROが、ついに7月10日にシングル「「答え合わせ」でメジャーデビュー。BARKSでは今作についてと、バンド、そしてメンバーの個性を紐解くインタビューを前編と後編に分けてお届けする。まずは、HEROというバンドのキャラクターを知っていただきたい。

◆最初は“嫌い”って言う人もいるんですよ。でも、2、3回観てるうちに“あれ? ハマッちゃった”みたいな(笑)(SARSHI)

――結成から6年。満を持してのメジャーデビューですが、ズバリHEROのいちばんの魅力って何でしょう?

yu-ta(B):まずはメロディーを含めた楽曲の聴きやすさと、あとは、やっぱりライブですよね。とにかく激しくて、たまに関係者までノッてくれることもあるくらい(笑)。

Yusuke(Dr):もう、煽りがスゴい!

SARSHI(G):僕らが曲を作るときにいちばん重視してるのが、ライブのノリなんですよ。だからといってメロディーを疎かにはしたくない。それでCDだと普通に聴けるのに、パフォーマンスはアグレッシヴ過ぎるっていうギャップのあるスタイルが、3年前あたりに出来上がって。それに伴って、動員やセールスもどんどん上がっていったんですよ。

――普通ならジックリ聴かせるであろう良質なJ-POPで、拳やヘドバンはもちろん、ファン同士で手を繋いだり、肩を組み出したりしますからね。その中心になっているのがJINさんの煽りですが、相当に毒舌度が高いので、正直かなり好き嫌いは分かれると思うんですよ。

JIN(Vo):とはいえ、ま、売れてますからね(笑)。結果、それで大人たちもついてくるし、みんなに合わせて無難に行くんだったら、俺らじゃなくても良いわけだし。

SARSHI:実際、最初は“嫌い”って言う人もいるんですよ。でも、2、3回観てるうちに“あれ? ハマッちゃった”みたいな(笑)。

yu-ta:“嫌い”ってことは、何かが引っかかってるってことですからね。

Yusuke:間違いなく印象には残るし。逆に、日常生活の中で偶然HEROの曲を聴いて、“いいな”と思ってライブに来たら、予想以上に暴れられて楽しかった!って人の話も、もちろん聞きますね。

――誰が聴いてもメロディーの立った“良い曲”ですから、それも当然。おまけに、そのメインコンポーザーがJINさんというのも興味深い。

JIN:曲はピアノで作るし、いわゆる“自分の好きなメロディーライン”みたいなものがあるんですよ。僕は好きなアーティストが全然タイプの違う曲を持ってくるとガッカリする質なんで、自分はあえて突っ走りたいんですよね。

◆会社内でも強いっす! だから、大人に媚びたりとかは全然ない。(JIN)

――いわゆる“JIN節”が完全に確立されていますよね。そこに楽器隊の皆さんも惚れ込んで、活動を共にしているということなんでしょうか?

SARSHI:そうですね。

Yusuke:その通りです!

――となると、バンド内でもJINさんの権力が強かったり?

JIN:会社内でも強いっす! だから、大人に媚びたりとかは全然ない。今回、クラウンからのメジャーデビューを決めたのも、レーベルヘッドの人がメッチャいい人で、この人となら一緒に出来るなと思ったから。やっぱり、誰とやるか?って重要じゃないですか。

Yusuke:これくらいガツン!と強気な人間のほうが、ヴォーカリストには良いんじゃないかと思うんですよ(笑)。

――頼もしいですね。ちなみにデビューシングル「「答え合わせ」」の制作やリリースにあたって、何かメジャーを実感したことってあります?

JIN:単純に、ラジオとかのキャンペーンが増えたことですかね。各地でいろんな出会いがあって、自分にとってもプラスになりました。基本的には僕とyu-taで地方を回って、残りの二人が東京担当だったんですよ。

yu-ta:楽器隊3人の中でなら、まぁ、喋れるほうかなぁという判断で“じゃあ、僕行きます!”って志願した……のに、某ラジオでメチャクチャすべったんですよ! あまりに面白くないんでココでは言わないですけど、Yusukeの松屋での話をしたら、すっげぇダダすべりして、DJの人にポカーンとされて(笑)。

Yusuke:でも、ポロッと言う言葉が、すごく面白かったりするんです。yu-taは。

SARSHI:そうそう。天然というか、自然に面白いことが言えるのは“すごいな!”と思う。基本、僕とYusukeは喋れないコンビなんで。

Yusuke:タイプが違うんですよね。JINはバーッ!と機関銃のように喋るタイプで、僕はポンポンと置きに行くタイプ。で、残り二人はガシャン!とシャッター閉めちゃうタイプ(笑)。

――そんな(笑)! きっと、お二人には喋り以外の良いところがあるはず。

JIN:Yusukeは優しい、SARSHIは年寄り、yu-taはバカっていう感じですかねぇ。

――あの、褒め言葉が“優しい”しかないんですけど……。

yu-ta:でも、僕“バカ”って言われて、ちょっと褒め言葉だなぁって思った。

JIN:いや、褒め言葉じゃないっす!

yu-ta:違うんだ? 確かに最近、バカさ加減にドン引きされることが多いんですよね。なんでかわからない。

――……そこは置いといて。Yusukeさんの“優しい”を具体的に言うと?

JIN:いや、ホントにすべてが優しいんですよ。

yu-ta:例えば僕がムチャクチャなことをやって、普通なら怒るだろうときでも、優しくポワッと包んでくれるんです。それで場が収まるから、バンドに一人はいなきゃいけないタイプですよね。

――そしてSARSHIさんは“年寄り”ではなく、大人なだけでは? いわゆる、まとめ役な印象が強いんですけれど。

SARSHI:うーん……そうなんですかねぇ?

JIN:ま、大人ですよね。おもろいから“ジジイ”って言ってるだけで、それがキャラになればいいなと。

――いや、JINさんのドSぶりが、よくわかりました。そこで気になるのが、デビューシングルのタイプBに収録されている“尽の独裁政権 出張版”なる映像なんですが。

JIN:昔、ニコニコ動画で月1で放送してた番組の出張版で、いろいろと僕が3人に無茶ブリするんです。

yu-ta:例えば、すごい辛い物を食ったり、いきなりピアノで即興演奏させられたり、電流流されたり、もう、芸人さんがやるようなことを。

――それは一種のイジメじゃ……。

JIN:イジメではないです。愛の裏返しです!

SARSHI:まぁ、ずーっとやってたんで、僕らも結構慣れてちゃってるんですよ。だから、そこまでヒドくは感じなかったんですけど、たぶん一般的に観るとヒドイと思います!

――皆さん、もしやM?

yu-ta:僕はドMですね! もう、すごいんですよ。とりあえずイジられ体質で、このバンドに入る前も後も、すごいイジられてて。なんか、自分が何かやられて周りが笑うと、楽しいんです……って、やっぱりコレ、Mっすね!

――間違いないです(笑)。SARSHIさんとYusukeさんは?

SARSHI:いや、僕はSですね。

Yusuke:同じく。

――そんな二人すら従わせてしまうとは、どれだけJINさん独裁政権なんですか!

SARSHI:まぁ、他にいないキャラなんでね。それが一番ですよ。

Yusuke:もう、誰も真似できない!

JIN:なので、楽しくイジらせてもらってます(笑)。

インタビュー&文◎清水素子


1st Single 「「答え合わせ」」
※「」カッコも表記
2013年7月10日発売
[Type-A (CD+DVD)]
CRCP-10294 ¥1,890(税込)
1.「答え合わせ」
2.「誰も知らない言葉」
DVD収録:「答え合わせ」Music Video
[Type-B (CD+DVD)]
CRCP-10295 ¥1,890(税込)
1.「答え合わせ」
2.feeling
DVD収録内容:特典映像
[Type-C (CD)]
CRCP-10296 ¥1,260(tax in)
「答え合わせ」
「誰も知らない言葉」
feeling

<HEROメジャー1stワンマンツアー「オープニング」>
7月13日(土) 大阪AKASO
7月20日(土) 宮城・仙台MACANA
7月27日(土) 福岡Drum Be-1
8月4日(日) 岡山IMAGE
9月15日(土) 東京・赤坂BLITZ (セミファイナル)
<ライブハウス渋谷公会堂へようこそ!>
12月30日(月) 渋谷公会堂(グランドファイナル)

【メジャーデビューシングル「答え合わせ」インストアイベント第1弾】
6月9日(日)ライカエジソン東京店
6月16日(日)自主盤倶楽部
6月23日(日)fiveStars名古屋
6月30日(日)池袋ブランドX
7月9日(火)ライカエジソン原宿店
7月14日(日)ZEAL LINK大阪
7月21日(日)littleHEARTS.仙台
7月28日(日)福岡SKULL ROSE

◆HEROオフィシャルサイト
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