【インタビュー】EARTHSHAKER、変わることのないポテンシャルの高さで証明してみせた自らの信念とロック魂

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1978年に結成され、LOUDNESSや44MAGNUMらと共に、80年代のハードロック、ヘヴィ・メタルシーンの先陣者となり、日本にそのジャンルを根付かせたキング・オブ・ロックEARTHSHAKER。1983年6月21日、彼らは、自らのバンド名をタイトルとしたアルバム『EARTHSHAKER』で、KING RECORDS・NEXUSレーベルからメジャーデビューを果たした。

それから30年──。

古巣であるKING RECORDS・NEXUSレーベルから、デビュー30周年となる2013年6月21日に、通算21枚目となる30周年記念アルバム『THE EARTHSHAKER』をリリースした。

リードトラックとなるオープニングナンバーの「放熱」は、タイトルのごとく、ド頭からたたみかけられるサウンドは熱を放ち、変わらぬMARCYの伸びやかな声が迎えてくれる。SHARAの泣きのギターフレーズから幕を開ける「僕の詩、その証を君へ」から、柔らかなMARCYの歌声と、ブルージーな空気感を漂わせるSHARAのギターが胸に切なく響く「作りかけのForever」へと流れる中盤の歌モノゾーンは、まさにEARTHSHAKERにしか生み出すことのできない世界を感じさせ、ラストには、10分を越えるドラマティックな「切り取られた夜」が置かれている。まさに。圧巻の大作。

メロディアスでありながらも、ヘヴィなサウンドは、絶対的なEARTHSHAKERの個性。彼らのポテンシャルを感じる紛れもない全10曲の収録曲たちは、世代を超え、日本のロックシーンの中で、語り継がれることとなるだろう。

今回は、MARCYとSHARAにデビュー30周年を振り返ってもらった。

■一度みんなバラバラになったことが重要だった
■あれがなかったら30周年は迎えられていなかったと思う

──デビュー日であった6月21日に、30周年のアニバーサリーアルバムでもあるニューアルバム『THE EARTHSHAKER』をリリースされた訳ですが、まず、お2人は、30周年という節目をどのように感じていらっしゃいますか?

MARCY:すごいですね。30周年ってすごく長いけど、自分たち的には、アッと言う間というかね。

SHARA:そうだね。やってたらそれだけ経ってたって感じかな。

──今はライヴ前なんですが、メンバーの入り待ちをしているファンの人が大勢いますね。

SHARA:もうずっとだからね。長い間ずっと来てくれてる子たちばっかりで。本当にファンのみんなには感謝してますね。

MARCY:いつも早くから来て待っててくれてね。大変だと思うよ、待ってるのも。気合い入ってるからね。ありがたいよね。

──私も中学生の頃からEARTHSHAKERは大好きだったので、30周年っていうと、感慨深いものがあるというか、自分の青春もそこにあって。多くのファンのみなさんもEARTHSHAKERと共に人生があるような気がしていて。

SHARA:そうね。結婚して子供がいるファンの人もいるし、一緒に来てくれたりするとすごく嬉しい。昔ね、よく海外レコーディングとかに行ったときに、向こうでライヴを観に行ったりすると、ロックのライヴに、子供が両親と一緒に観に来てるっていう光景をよく目にしていたから、あぁ、やっぱりアメリカはロック層の厚さが違うなぁって思ってたのね。その頃は、そういう光景を日本では見られないと思ってたから。けど、いつの間にか日本もそうなってきて、それはすごくいいことだなって思う。

MARCY:いつの間にかそういう光景が普通に見られるようになったね。EARTHSHAKERのライヴでそういう光景が見られるのは、また自分たち的にも本当に嬉しいことだしね。

──若いバンドをインタビューしていても、EARTHSHAKERの名前が出て来たりするんです。その子たちは、まだ20代だったりするから、EARTHSHAKERのデビュー時は、まだ生まれていない。

MARCY:生まれていなかったから響くんじゃないかな。新しいというか。

SHARA:あぁ、なるほど。あり得ない存在としてね新鮮なのかもね。

MARCY:うん。それもあるだろうし、僕らがEARTHSHAKERとしてベーシックでやっていた音楽が、確実に変化して日本のロックシーンを作っていってると思うから。特にJ-POPなんかを聴いている10代の子たちとか、突然EARTHSHAKERを聴かされると、“いい!"って思ってしまうみたいよ。聴きやすいんだと思うんだよね、EARTHSHAKERの音楽って。

──いま10代や20代の子たちが支持していたり、影響を受けている日本のロックバンドが影響を受けていたのがEARTHSHAKERだったりするんですもんね。

MARCY:そう。だから、そういうロックバンドの子たちの音楽の中には、EARTHSHAKERの音楽の要素がどこか入っているというか、受け継がれているモノがあると思うからね。だから、間接的ではあるけど、EARTHSHAKERの音楽のベースを、なんとなく受け入れているというか。聞き慣れてる音楽でもあると思うんだよね。

SHARA:“ハードでメロディアス”っていうのがね。

MARCY:そう。もう今じゃそれが当たり前だけどね。音楽をコアに追求していたりとか、バンドをやっている子たち以上に、普通に音楽を聴いている子たちの方が、EARTHSHAKERの音楽を聴きやすいって感じるみたいよ。

──30年一緒にバンドをやってこられて、一番のターニングポイントって何だったですか?

MARCY:一度みんなバラバラになったことかな。(※1993年に解散を発表。正式な解散宣言は1994年だった)あそこでバラバラになっていなかったら、EARTHSHAKERは今、こうして30周年は迎えられていなかったと思うよ。それは常に思ってる。だからこそ、歌詞の中でも歌っていたりするしね。やっぱりね、世間を知ることも大切だったんだと思う。お互い外の世界を見て、すごく感じたことは多かっただろうし、吸収したことや勉強したことは多かったと思うからね。

SHARA:バンドを始めて、シェイカー(EARTHSHAKER)しか知らずに来たからね。世間知らずなところはあったと思うから。自分1人で活動してみて知ったこともあったし、シェイカーを客観的に見れたしね。

MARCY:バラけると、人と人の繋がりみたいなものも、すごく勉強するしね。いろんな人たちに助けられているんだってことを改めて知って。1つ大人になれたというかね。

──1999年の25周年を機に再びオリジナルメンバーで再結成されていますが、そのときの衝動ってどのようなモノでしたか? 原点に返る感覚?

MARCY:いや、原点に返る感覚はないね(笑)。いろんなことを学んできてるから、原点に返るっていう感覚ではなかったな。返るというか、原点はずっと僕らの中にあるから。

──バンドって難しいと思うんです。4人、5人で1つの人生を歩むようなモノだと思うから。

SHARA:自分たちがやってる音楽を好きであれば、乗り越えて行けるんじゃないかな。僕はそう思うよ。

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