【インタビュー】BREAKING ARROWS「DAITA:このアルバムはバンドもソロも含め、今までの僕の作品を聴いてきた人によっては意外性が強い作品だろうね」

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SIAM SHADE、BINECKS、そして、ソロ活動と、ギタリストとしての豊富な経験値を持って、DAITAが単身渡米し結成したバンドBREAKING ARROWS。全米では5月21日にシングル「TEARS FALLING HEAVY」でデビューを果たした彼らが、ついに日本でもアルバム『BREAKING ARROWS』でデビューを果たす。プロデューサーはエアロスミス等のプロデュースワークで知られるマーティ・フレデリクセン。クラシカルロックフォロワーもオルタナフォロワーも飲み込む、王道ロックサウンド全開だ。中心人物であるDAITAに結成のいきさつから作品について聞く。

■人が人を呼ぶって感じでメンバーが集まった
■運命的な縁みたいなものを感じるメンバーなんだよね

――まずはBREAKING ARROWS結成に至ったいきさつを。

DAITA:もともと今までやってたのとは違うものをやりたいということでいろんな活動をしていたわけだけど、今回のBREAKING ARROWSは最たる例ですよね。音楽をはじめた思春期の頃から洋楽を聴いて来た世代からすると、ロックの本場のミュージシャンと一緒に音楽がやりたいっていう思いは昔からあったんだよね。そういうチャレンジをしたいと思ってる人は少なくないと思うんだけど、自分の場合はずっとミュージシャンを続けられてて、チャンスも自分なりに作って来れたので。せっかくこういう機会があるならチャレンジしたいっていうのがあったから、3年前に本格的にアメリカで音楽活動をしようって決めたんですけど。

――それにはプロデューサーのマーティ・フレデリクセンとの出会いが大きい?

DAITA:そうですね。『SIAM SHADE TRIBUTE』を彼が作るって言ったときに、なぜ彼が日本のロックバンドに興味を示したのかっていうのが不思議だったんだよね。もちろん光栄なことだったけど、「なんでかな?」って疑問が大きかったから一回会ってみたいという興味もあってロスまで行ったんですよ。会って話をしたら、彼自身、海外のミュージシャンとのプロジェクトに関心を持ってたときに『SIAM SHADE TRIBUTE』の話があったから受けたみたいで。で、いろんな話をして盛り上がってた中で、“自分も本場のアメリカで音楽活動をしてみたいと思ってたんだよね”って話をしたら、“じゃあ、こっちでバンドやれば?”って話になってオーディションをすることになったんだよね。

――それで出会ったのがニック・フロスト(Vo)、フランシス・テン(B)、ブレンダン・バックリィ(Dr)。ニックは『SIAM SHADE TRIBUTE』で「GET OUT」を唄ってますよね。彼のどこに惹かれたんですか?

DAITA:まずは自分のギターの音と合う声だっていうこと。あとは僕がやろうとしていることに彼自身も賛同できたこと。文化も違うし、言葉の壁もあったりするから、フィーリングが合わないこともあるのかなと思ったんだけど、僕が出してくるギターの音に合わせて唄うとガチッと声がハマるので、やりがいを感じてくれて。音楽的な部分でガチッとハマったというのが一緒にやるきっかけになったかな。

――バンドだし、そういうのは一番大事な部分ですね。ベースのフランシスとはどうですか?

DAITA:向こうのローカルな情報っていうのはそこに住んでる人間のほうが持ってるわけ。そういうところで集めた情報の中で、“コイツ、カッコいいし良いんじゃない?”とか“結構有名なバンドでベースを弾いてたよ”って人を何人か集めてオーディションに呼んだんだよね。その中で、フランシスは僕らにすごく興味を示してくれて。ただ、そこでは決まらず、もう一回、ドラムとベースのオーディションをやった。でも、上手い人はいるんだけど、バンドのベースとしてやってもらうにあたってフランシスを越える雰囲気の人がいなくて。一緒にステージに立ったときのことを想像したり、写真で並んだときのことを考えたらやっぱりフランシスがいいんじゃないかということになった。

――で、最後はドラマーですね。

DAITA:うん。ドラムはなかなか決まらなくてね(笑)。

――リズムには人一倍こだわりがあるから(笑)。

DAITA:そうなんだよね。ドラムにはうるさいから(笑)。候補は何人かいたんだけど、ニックに聞いても、“いないなぁ”って話になって。困ってたときにフランシスが“良い奴がいるから今から呼ぶよ”ってブレンダンに電話してくれて。彼はいろんな人のバックで叩いてるからLAに居ないことの方が多いんだけど、たまたま戻ってきてて、電話したその日の夕方に一曲だけオーディションをしたら一発でOK。ブレンダンはシェキーラとか中国のワン・リーホンとか、歌モノの人と世界ツアーやアジアツアーを回ってる凄腕のドラマーなんだ。ロックスタイルで現場でやってるタイプではないのも面白いと思って。個人的にプロデューサー業をやってたりするから、クレバーな考え方を持ってるし、思考がスマートなんだよね。サウンドのまとめ役でもあるけど、空気感的にバンドのまとめ役的な人にもなれるんじゃないかと。コミュニケーションをとってたら、ホントに良い奴だった。

――オーディションをしたものの、どちらかと言うと人とのつながりで見つかったメンバーですね。

DAITA:そう。人が人を呼ぶって感じだったから、予定調和じゃなくて、呼ばれてみんなが集まった感じだったから、そういう意味では運命的な縁みたいなものを感じるメンバーなんだよね。

――楽曲クレジットは連名になっていますが、どうやって作ってるんですか?

DAITA:最初はどういう風にマーティとやっていこうかって感じで、“DAITAとニックで作っておいてよ”って言われてたんだけど、デモを作る中で、マーティのテンションがどんどん上がって、“一緒にやりたい”ってことで。やるんだったら全部共作でやろうと。アメリカに渡って、数ヶ月間、プロデューサー宅と近所のホテルを毎日行き来しながら、合宿状態で作り上げていったような感じですね。

――収録曲は、合宿で作ったものばかりなんですか?

DAITA:日本に戻って来たときにマーティから、“どんなものでもいいから、リフだけ送ってくれ”って言われて、そこから生まれたものもある。基本的にはみんなギターリフから作ってるんだけど、アメリカはリフっていうのが日本以上に重要視されるんだよ。それにはカルチャーショックを覚えた。実際、音楽を聴いてても、洋楽を聴いてるとリフで“あの曲だ!”って覚えてるでしょ? リフって、それくらいのインパクトがあると思うんだけど、日本だとどうしても伴奏的な印象で思われちゃう。でも海外では、歌詞やメロディと同等の価値があるものとして扱われているところに感銘を受けた。だからマーティから“DAITAはリフマスターだから何でも持って来い”って話になって。ギターのアイデアをとにかくたくさんくれって。

――「Hit Me Again」もサビ的な部分のリフが印象的でした。ちょっと泣きがあって。

DAITA:あぁ。この曲は向こうでもライヴではバラード的なものをやるとしたら“この曲”って感じの曲なんだよね。これは作ったときに、バンドのもう一つの顔っていうようなイメージだったんだ。日本的なバラードではないし、ブルースエッセンスとか、洋楽にしかないような歌の表現が入らないと成り立たない。プロデューサーのマーティとニックが、アメリカの文化の中から培ってきたものっていうのがすごく出ている。歌として深く聴ける感じだよね。

――デビューシングルの「Tears Falling Heavy」はどんな成り立ち?

DAITA:「Tears Falling Heavy」は、セッションを始めて最初にバッとできた曲で。それでチーム全員のテンションが上がった。こういう曲を作ろうとしていて、最初にその通りの曲がすぐにできたっていうのは、みんなが可能性を感じたみたいで。

――この曲のおかげで方向性も見えやすくなった?

DAITA:うん。3年前に70年代~90年代の好きなバンドの話をディスカッションしたとき、今どういうのがアメリカでは流行ってるのかって話をしたんだよね。そうしたら、クラシックロックとオルタネイティヴロックの境が今はないって。どっちの曲でも同じラジオ番組から流れている。じゃあ、どんなところでも流れるようなテイストのものを作りたいよねって。万人に聴いてもらえるような。だから自然と王道のスタイルになっていったんだよね。

◆インタビュー続きへ
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