【インタビュー】SKY-HI、中学時代の友人からのメールが生んだメジャーデビュー曲「愛ブルーム」

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2013年8月7日。ついにSKY-HI(AAA・日高光啓)が「愛ブルーム/RULE」でソロメジャーデビューをはたす。

◆SKY-HI 画像、「愛ブルーム/RULE」ミュージックビデオ

AAAのメンバーとしての日々の合間で、密かに活動を開始して7年。その道は決して平坦ではなく、決して順風満帆ではなかった。しかし、自分自身とのストイックな戦いを続けるうちに、SKY-HIという存在を認め、支持してくれる人たちができた。協力してくれる人たちが現れた。やがて、その輪は少しずつ大きくなっていく。

決してひとりだけでは成し得なかったメジャーデビュー。そこで、このタイミングで、あらためてSKY-HIに今の気持ちと、新曲に込めた想い、そして明らかとなった2014年のツアーを含めた未来の話を伺ってみた。

とはいえ、リリース前プロモーションとAAAの全国ツアーを掛け持ちという超多忙なSKY-HI。インタビューは、お昼時にサンドイッチを食べているという、いろんな意味で“オイシイ”タイミングとなり、実にフランクな感じからスタートする。

しかも付け加えるなら、この日はゲリラ豪雨と激しい落雷が関東を襲った日である。

  ◆  ◆  ◆

(「数分前まで千晃ちゃんプロデュースのつけまつげの発表会を取材していた」という話からの雑談部分は省略)

── ところで、メジャーデビューおめでとうございます。

SKY-HI:ありがとうございます! あ、そっか。メジャーデビュー決定してからはお会いしてませんでしたもんね(もぐもぐ)。

── ええ。……で、ひとつ疑問がありまして。ラッパーさんやヒップホップ系の方って、そこまでメジャーでやること、メジャーデビューにこだわっている方っていらっしゃらない印象なんですが、実際、SKY-HIはどうなんですか?

SKY-HI:どんどん謳っていこうと思ってます!(笑) メジャーデビュー、どんどん宣っていこうと思ってて。

── それはなんで?

SKY-HI:一番は、まったく知らない人……たとえばSKY-HIもそうだし、AAAってグループも知らない人で……もっと言うと、ヒップホップがどうとかポップスがどうとかそういう全部取っ払って何も知らない人。その人の目や耳に届く機会がほしいと思っているし、その一番の“きっかけ”がメジャーデビューだと思うんです。

── なるほどー、きっかけね。いや、私が勝手に思ってたのは、SKY-HIはメジャーデビューという事実よりも、AAAと同じレコード会社、もしくは(2012年5月にリリースしたコンピ盤)『SKY-HI presents FLOATIN' LAB』の企画書を自分で作って提出したものの「ちょっとこれは……」と、拒否された会社から出せる、ということのほうが、自身の中で喜びとか大きいんじゃないかって。

SKY-HI:確かに“してやった!”感ありますよね、そう言われると(笑)。でも、『FLOATIN' LAB』を出す時も、そこで結果を出して、あらためてメジャーデビュー、ってのは考えていたことなので。だから『FLOATIN' LAB』はいろんな意味で絶対にコケることができなかった。コケたら向こう3年、組み立てなおさないといけなかったんですけどね。ただ、“成功する”っていう確信はあったし、実際に成功したって思ってるんですけど。

── うん。

SKY-HI:……ということと、そうですね。あー、でもそうかも。AAAと同じレーベル、っていうのであれば、結構大事にしているのは、“グループのメンバーのソロデビュー”っていうのじゃなくて、“7年間、ほぼ陽の目を見ることがなかった(苦笑)SKY-HIのソロデビュー”という気持ちのほうが強いですね。AAAというグループのメンバーのソロデビューって気持ちはないですね。

── ですよね。AAAはAAAとしてありつつも、そことは切り離した、SKY-HIとしてのメジャーデビュー。

SKY-HI:夢のあることだな、とは思いましたね。なんか、どっちもないがしろにすることなく……と言ったらアレですけど。

── 夢のあること?

SKY-HI:いわゆる再デビューという形って、それぞれのアーティストがそれぞれあると思うんですよね。レーベル移籍して、とか、解散して、とか何かしらのハプニングの後のことが多い。でも俺の場合は、なんだろ、マイナスな要素がないプラスな状況で、メジャーデビューまでSKY-HIが辿り着くことができた。夢のあることだなぁって思います。

── 確かに。“マイナスな状況を打破するためのメジャーデビューせざるを得ない状態”じゃなく、積み上げていった実績の結果、ですもんね。素晴らしい。

SKY-HI:や、ほんとに、ありがたい限りです。だし、タイミングは、せざるを得ない、(いい意味で)させざるを得ない状況にはなってたと思います。それにここ1年くらいは、させざるを得ない状況に持っていくために協力してくれたスタッフさんたちもいるから、それはすごい嬉しいことだなぁ、って思います。そこまで辿り着けたことも嬉しいし、実際、メジャーデビューさせざるを得ない状況に持って行こうって、今年の頭にツアーとか一緒に組んだりしてくれたっていう流れとか。うん、本当に嬉しいことですよ。


■ 5年前の出来事

── じゃあ、まぁ、SKY-HIには、メジャーデビューするっていうのは最初から頭の中の計画にあった、と。

SKY-HI:はい。それは5年前から。……あ、そうか。その話って俺もうBARKSさんに勝手にしたもんだと思ってた(笑)。

── (笑)

SKY-HI:あの、5年前……あの……これ飲んでからにしましょう(と、熱く語り続けるあまりに、ずっと手に持っていたサンドイッチを口に入れ、栄養ドリンクで流しこんで、SKY-HIの昼ごはん終了)。うん、よし(笑)。えっと、7年前にSKY-HIとしてキャリアをスタートさせたんですけど、えっと、その時は当然その、衝動が9割……ヘタしたら10割かもしれない。もう「やりたいからやっている」ってことだったんです。けど、それが5年くらい前、ラッパー初めて2年くらいした時に、自分でもいろんなことを考えて、同時に可能性も感じて。メジャーのフィールドでSKY-HIとして活動したら、きっともっとたくさん面白いことが起こるな、と。それは自分にとってもそうだし、なんかひとつセンセーションを起こせる可能性を……ほんと俺だけですけど感じたので。で、それを企画書にまとめて、会社の人に提出。あー、だから、第一回はそこだったんですよね。“企画書を書く”っていうのの。

── へえ。

SKY-HI:で、送ったんですけど、ものの見事に一蹴されまして。「お前なんか売れるわけねーだろ! (パーン!)」って(笑)。いや、ごもっともだったんです。実力も実績も足りないなぁ、と。だから、そこからどのようなやり方で、どのように成長をみせて、どのように成績を積み重ねたらメジャーデビューさせざるを得なくなるかな、っていうのを考え始めたんです。それが、5年前の出来事。2008年くらい。

── そうなんだ。

SKY-HI:なので、『FLOATIN' LAB』の企画は、その(メジャーデビューさせざるを得なくなるか、という計画の)延長線上にあったというか。そのつもりでやってたし。それは『FLOATIN' LAB』をCD化する時に協力してくれた人たちにも事前に言っとかないと「話が違う」とかなっちゃったら嫌だから、その時に言ってあって。「これで結果を出して、メジャーデビューまで漕ぎ着けようって思ってます。」って。

── すごいなぁ……。だって、5年前って、いくつですか?

SKY-HI:5年前は、21、2歳ですね。

── すげえな(絶句)。

SKY-HI:でも、考えたんでしょうね。その年齢なりに。周りが卒論とかやるタイミングですけど(笑)。

── そうですよ。卒論のタイミングですよ。

SKY-HI:でも俺はその頃には大学辞めちゃってたから(編集部注:SKY-HIは早稲田大学中退)。

── なるほど。じゃあ、5年前からの計画でのメジャーデビューだった、と。“だった”というか、このインタビューの時点では……。

SKY-HI:“これから”(笑)。まだしてないんですけどね。
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