【インタビュー】WORLD ORDER、武道館公演を完全収録した映像作品リリース「今までにない新しいアプローチだということは自負しています」

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■“世界に新しい秩序を作る”っていうことを体現していきたい──上西
■50代でこのパフォーマンスをやっていたらクールだと思うんですよ──須藤

──ライブでは不安な表情が一切ありませんでした。物凄い緊張感だったと思うのですが、本番はいかがでしたか?

上西:これは僕だけかもしれないんですけど、パフォーマンス中はずっとイヤモニをしてるので、お客さんの歓声がほとんど聴こえない状態だったんです。全意識をパフォーマンスだけに集中していたので、実際そこまでの緊張感はなかったですね。

森澤:僕も当日のリハーサルまでは物凄く緊張したんですけど、そこがピークでした。リハーサルが終わったところで、映像や照明とのリンクのさせ方の全体像が見えたんで、本番はまったく緊張しませんでした。

須藤:ガチガチだったのは僕だけです(笑)。

──本当ですか(笑)?

須藤:まあ、本番は覚悟を決めましたけどね。格闘技の時もそうだったんですけど、キャパが大きくなればなるほど緊張しなくなるんですよ、お客さんの顔が見えなくなるので。だから、後楽園ホールの試合は凄く緊張するんですよ。お客さんの歓声やヤジが聞こえるし、その顔の表情も見える。たとえば寝技をきめているときは、リングサイドのお客さんとほぼ目線が同じ高さなんですよ(笑)。それでつまらなそうな顔しているのを見ると、“ああ、動かなきゃ!”って思ったりね(笑)。

──余談ですけど、「コロシアム2000」(2000年5月26日@東京ドームで開催された格闘技イベント)で須藤さんの試合を初めて拝見したんですよ。その頃から、試合中にカメラにピースサインを向けたりしてましたし、会場のお客さんだけじゃなくて、カメラの向こう側にいる人たちも意識してパフォーマンスするのが須藤さんの一貫した考え方なのかな、と思ったんですけど。

須藤:そうですね、エンターテインメントの世界は常に見られているというプロ意識が必要だと思います。それはWORLD ORDERのメンバー全員が持っていますし。メジャーになるにつれて人に見られるようになるというのは1人ひとりの気付きによるものだと思いますし、各自がそれに対してどう行動するかだと思います。ファッションひとつとってもそうだし、ダイアリーでも、どういう発言をすれば良いのかこれまでより一層意識してると思う。それを意識することによって、WORLD ORDER全体の底上げにもなるので。

──グループとしての意識の高さということでもありますね?

須藤:最初の頃は、こういう取材を受けても「じゃあバックダンサーの方はこちらで」っていう感じの扱いもありましたけどね。今は7人でWORLD ORDERという認識になってますし、メンバー1人ひとりにファンがいる。僕よりメンバーのほうが人気ありますからね(笑)。

──そうなんですか(笑)?

須藤:でもそれは凄く嬉しいことですし。どんどんそうなってほしいですね。僕は“担がれ上手”になろうと思っているので(笑)。僕の役割というのは、このWORLD ORDERを立ち上げ時にコンセプトを作った段階で、実は終わりなんですよ。もともとパフォーマーとして優れた人たちが集まっていますから。

──須藤元気という“個”ではなく、ひとつのユニットとして観てもらいたいという?

須藤:そうですね。もともとそのつもりですし。ねぇ? アッキー(高橋)?

高橋:はい。ずっと一緒に踊っていたいですね。おじいちゃんになっても。で、どんどん世界に出て行って。

富田:そうですね。海外で活躍したい。

──みなさんの共通意識として海外へ、という気持ちが強いですか?

須藤:それはもう、僕が結成時から言ってることでもあるんです。世界的なアーティストになるという。謙虚な姿勢を持ちつつも、そこには自信を持っています。いけると思いますし、いきます。ねぇ、ジョニー(上西)?

上西:はい。須藤さんが言うように“世界に新しい秩序を作る”っていうことを体現していきたいです。

──YouTube等を通じて、海外でも高い評価を受けていますけど、それも自信になっていますか?

上西:はい。実際に海外に赴いてパフォーマンスをさせていただく機会が増えれば、その評価を肌で感じることもできるので、どんどんチャレンジしていけたらなと思っています。

須藤:あとはさっきアッキーが言ったように、僕ら歳を取れば取るほど魅力が出るグループになることはわかっているので。若い時よりも、50代でこのパフォーマンスをやっていたらクールだと思うんですよね。だから息を長くやっていきたいですね。

──長い活動スパンで考えた場合、今後ファッションや見せ方も変化していきそうですか?

須藤:スーツは僕らのアイコンのようなものですし、新しい世界観はもう作ってしまったので、変わることはないと思います。前例のあるグループって必ずそれに似た、もしくはそれを塗り替える新しい人たちが出てくるんですけど、WORLD ORDERの場合はスーツを着てロボットダンスをするっていう換えの利かないグループですから。そこはもうしっかりと構築できたんで。逆に言うと、スーツ姿なら、おじさんになってもずっと出来るでしょ。

──なるほど。今日お話いただいた内容は、8月7日にリリースされる映像作品『須藤元気PRESENTS WORLD ORDER in 武道館』で確認することができるわけですが、その撮影方法もこれまでにないものがあります。

須藤:当日はカメラを16台用意して、世界一長い円形レールも敷いたんですね。それによって、実際に来場してくれたお客さんにも、また違った新たな視点で楽しんでもらえると思います。

落合:それと、ステージ下にはLEDが敷かれていたんです。これが物凄く綺麗で、迫力もあるので、頭上からの映像も改めてしっかり観ていただきたいですね。

須藤:今までにない新しいアプローチだということは自負しています。ぜひ映像でも楽しんで観ていただきたい。

──ところで先ほども世界へ向けたお話がありましたが、6月19日からTUNECOREによってニューシングル「IMPARIALISM」が世界同時配信されました。須藤さんが『須藤元気PRESENTS WORLD ORDER in 武道館』で宣言した「第2章の始まり」というのは、具体的にどんな活動になるんでしょうか?

須藤:積極的に海外に出て行こうということもありますけど、そのほかにいろいろと構想も練っています。自分が思っていてもそうならない場合もありますし、思いがけない展開ができたりということもある。その辺はフレキシブルに対応していこうかなと思っています。

取材・文◎岡本貴之

ライブBlu-ray&DVD
「須藤元気 Presents WORLD ORDER in 武道館」
2013年8月7日発売
【初回限定版Blu-ray】
PCXP-50156 \6,800(税込)
特典①:須藤元気 ×タグチヒトシ対談52Pフォトブックレット
特典②:FLIP BOOK
※限定版のみの映像を収録!
【Blu-ray】
PCXP-50157 \5,800(税込)
【DVD】
PCBP-52249 \4,800(税込)
本編:約90分
1. OVERTURE
2. NOISE~THE HISTORY OF VOICE
3. WORLD ORDER
4. CIRCLE 
5. PERMANENT REVOLUTION
6. CHANGE YOUR LIFE
7. SOLO 
8. A BRAVE NEW WORLD
9. CROSS
10. MUON
11. FIND THE LIGHT ~ BLUE BOUNDARY
12. INTERMISSION
13. MIND SHIFT
14. BE MAN MACHINE
15. MACHINE CIVILIZATION
16. AQUARIUS
17. 2012
<特典映像>
①Making of "WORLD ORDER in Budokan"
②「WORLD ORDER~CIRCLE」SPECIAL ver.
③「AQUARIUS~2012」SPECIAL ver.
※特典映像の③は、初回盤BDのみ収録

<WORLD ORDER>
須藤元気
落合将人
高橋昭博
内山隼人
森澤祐介
上西隆史
富田竜太
<構成/演出/舞台制作>
タグチヒトシ(GRINDER-MAN)
伊豆牧子(GRINDER-MAN)
※WORLD ORDERが初となるライブBlu-ray&DVDをリリース!
※4月20日に行われた武道館ライブの模様を完全収録!
※360°から見渡せるセンターステージでのパフォーマンスに加え、ダブルカルテット(弦楽器)、キーボードの生演奏が加わり、ここでしか見られない1夜限りの パフォーマンスを披露!
※このステージの後に、第2章に入るというWORLD ORDERの今後の動きにも目が離せない!

◆WORLD ORDER オフィシャルサイト

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