【インタビュー】片平里菜、デビューシングルリリース「弾き語りで地道にライブ活動してきたから。全部今に繋がっていると思います」

ツイート

■何とか自分の殻を破って外に出たい、勇気を持って誰かに伝えたいって
■福島は自分を素にする場所、東京は自分を鍛える場所、自分にとってはどっちも大事

──それが、全国ツアーにつながったわけですね。今まで話してくれた想いや思い出がデビューシングル「夏の夜」に詰まっていると思うんです。タイトル曲「夏の夜」は<閃光ライオット>の決勝で弾き語りした曲なんですよね。

片平:はい。18歳の夏、オリジナルを作り始めたばかりのときにできた曲です。歌詞のとおり、夏の夜、ひとりでギターを弾いていたときにできた曲で、当時のやりきれない想いや悶々とした感情、誰にも言えない気持ちがフッと出てきて。

──自分に向かい合って思うことを歌っている。

片平:そうですね。ゆらゆらした自分がいるんですけど、同時に一歩、踏み出す勇気が出る曲というか……。最後に“今すぐ君に伝えたい”って歌ってるんですけど、何とか自分の殻を破って外に出たい。勇気を持って誰かに伝えたいっていう気持ちも表現されている前向きな曲でもあります。

──「夏の夜」はストリングスや鍵盤も入ったバンドアレンジになっていますが、原曲とどう変化している?

片平:最初が弾き語りのまっさらなアプローチだったことを思うとガラッと変わってますけど、楽器は自分の声に寄り添うイメージで、なるべくシンプルにしてもらいました。18歳に作ったときは部屋にひとりきりだったけれど、今はこの曲を聴いて共感してくれる人がいるので、どんどん成長した曲ですね。

──2曲目の「baby」は疾走感のあるロックで、片平さんのボーカルもバンドサウンドにマッチしてカッコいいですね。

片平:ありがとうございます。山田さんにアレンジをお願いした曲で、デモの段階ではミディアムテンポだったんですけど、疾走感のある曲になりましたね。アウトロではフェイクして吠えてるんですけど、山田さんやスタッフさんから“大きいステージで歌ってる気持ちでやってみて”って言われて、とっさに思いついて歌ったんです。

──シェリル・クロウやアラニス・モリセットに影響を受けたのがわかるボーカルだなと思いました。

片平:嬉しいです。元々は弾き語りの曲だったので、どうしても、しっとりした曲が多くなるんですけど、どんどん、こういうアップテンポの曲も歌っていきたいですね。

──そして3曲目の「Come Back Home」には福島に住んでいる片平さんの心情が出ていますね。

片平:そうですね。去年の夏、福島と東京を行き来しながら活動する中で生まれた曲です。福島は自分を素にする場所だし、東京は自分を鍛える場所。自分にとってはどっちも大事な場所なので。

──地元の捉え方も変わってきたのでは?

片平:ホントに変わりましたね。高校を卒業した頃は、就職したり進学する友だちから取り残された感覚があって、早く東京に行きたいなと思ってたんですけど、震災があって、いろんなことを考えさせられたし、地元で福島を盛り上げようと頑張っている人たちを見てカッコいいなって。あらためて自分が生まれ育ったところの良さがわかったんです。

──うんうん。オーガニックなサウンドも、この曲に合ってますよね。

片平:はい。カントリー調にしてほしいってリクエストしたんです。マンドリンも入って、情景が浮かんでくるような楽しい曲になりましたね。

──そして最後の曲は、さっき話に出た「始まりに」の弾き語りバージョンですね。

片平:そうです。ずっと弾き語りでライブ活動をしてきたので、メジャーデビューというタイミングで1曲、自分の原点のスタイルを入れるのはすごく意味のあることなんじゃないかと思って一発録りしました。「夏の夜」も「始まりに」も、ライブでたくさんの方に聴いてもらったので、生で聴くのと近い形で音源としてお渡ししたいなって。

──このシングルには「夏の夜」のコード譜が封入されていますが、3コードを土台に、add9やオンコードの音を足しているアレンジが特徴的でした。

片平:その頃は曲を作り始めたばかりなので、私自身、“このコードは何だろう。でも、響きが好きだな”っていう感じで組み合わせて作っていたんですよ。でも、add9とか開放弦を使った曲は好きみたいです。

──なるほど。2013年5月に代官山UNITで行なわれたコンベンションライブでは、ギターブランドのエピフォンが片平さんを日本人初の女性アーティストに認定したことが発表されましたね。

片平:はい。全国ツアーから戻ってきたら、そんなお話をいただいたのでビックリでした。何本か試奏させてもらって、好きな音のギターを選ばせてもらったんです。今、慣れるための訓練中なんですけど、さっそく今回のシングルの「始まりに」でエピフォンのギターを使わせてもらいました。

──今使っているエピフォン製のエレアコはどんなサウンドがお気に入りですか?

片平:エピフォンのマスタービルドというモデルなんですけど、生音がすごくイイんです。指弾きでもひとつひとつの音がクリアで。それまでギブソンのJ-50を弾いていたから、姉妹ブランドのエピフォン製ギターに全然違和感もなかったし。

──では最後に、片平さんはすごいスピードでチャンスをゲットしてきましたが、次なる目標は?

片平:シングルもアルバムも毎回、自分が表現したいもので、なおかつ納得のいくものを作るのは簡単なようで難しいことだと思いますけど、それをクリアしながらも音楽を長く続けていきたいです。

──期待の大型新人と言われるプレッシャーは?

片平:大型新人……そうなんですかね……全然、実感はないんですけど、プレッシャーは……ありますね。でも、そんなに重たく受け止めてないです。今のところは(笑)。

取材・文◎山本弘子


■メジャー 1st シングル
「夏の夜」
2013年8月7日(水)リリース
PCCA-03871 ¥1,260(税込)
1.夏の夜
2.baby(J SPORTS STADIUM2013中継テーマソング)
3.Come Back Home (FTV福島テレビ開局50周 年イメージソング)
4.始まりに(Acoustic ver.)
※封入特典:「夏の夜」弾き語りコード譜 (初回 プレス分のみ)
○片平里菜「夏の夜」予約/先着購入特典 スペシャルDVDプレゼント!!
・8月7日発売の片平里菜「夏の夜」(PCCA-03871)をお買い上げのお客様に先着で片平里菜スペシャルDVDをプレゼント致します。
・スペシャルDVDの収録内容は、レコーディング風景やジャケット撮影、PV撮影などのプロモーションのメイキングを 含んだ、未公開映像が満載!
・特典は数に限りがあり、無くなり次第の終了となりますので、ぜひ今すぐのご予約をお勧め致します。
※一部お取り扱いのない店舗、ショッピングサイトもございますので、あらかじめご購入される店舗へお問い合わせのうえ、ご予約/ご購入ください。

7/6より「夏の夜」レコチョクにて先行配信中
http://recochoku.jp/artist/30230240/

<片平里菜 デビューシングル 「夏の夜」リリース記念ライブ情報>
弾き語りミニライブ+サイン会
2013/8/06(火)福岡 18:30~ JR博多シティ アミュプラザ博多3F センターコート
2013/8/08(木)名古屋【1回目】14:00~ タワーレコード名古屋近鉄パッセ店
2013/8/08(木)名古屋【2回目】17:00~ 名古屋パルコ 西館1F正面入口横イベントスペース
2013/8/09(金)東京 21:00~ タワーレコード新宿店7Fイベントスペース
2013/8/10(土)大阪 17:00~ タワーレコード梅田NU茶屋町店イベントスペース
2013/8/11(日)福島 13:00~/16:00~ ATi郡山1Fイベントスペース
2013/8/12(月)東京 15:00~ 赤坂サカス Sacas広場 デリシャカスステージ
2013/8/14(水)大阪 18:00~ 大阪・千里セルシー 1F セルシー広場

<SUMMER SONIC 2013>
2013/08/10(土)~08/11(日)
※片平里菜の出演は8/10(土)大阪会場です
舞洲サマーソニック大阪特設会場
http://www.summersonic.com/2013/

<Sunset Live 2013>
2013/09/06 (金)~09/08(日)
12:00開場/12:30開演/21:00終演
※片平里菜の出演は9/6(金)です
芥屋海水浴場 キャンプ場 (819-1335 福岡県糸島市志摩芥屋2589)
http://www.sunsetlive-info.com/

<New Acoustic Camp 2013>
2013/09/14(土)・9/15(日)
水上高原リゾート200 ※群馬県利根郡みなかみ町/水上高原ゴルフコース・こぶしコース
[問]Zeppライブエンタテインメント 03-5575-5170(平日13:00~17:00)
http://www.newacousticcamp.com/

◆片平里菜 オフィシャルサイト
◆片平里菜 オフィシャルfacebook

◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス