4日目はGENERATIONS from EXILE TRIBE、AAA西島隆弘、SKY-HI、KEITA…気鋭のアーティスト陣9組が集結

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8月3日より9日間にわたって様々なエンタメ・アイランドが渋谷に登場するa-nation island powered by ウイダーinゼリー。多彩なデイリーテーマのもとに開催される“LIVE”の4日目は<Asia Progress ~White Beach~>。日本、韓国、台湾の気鋭のアーティストたちが国立代々木場第一体育館に集結した。

◆GENERATIONS from EXILE TRIBE、AAA西島隆弘、SKY-HI、KEITAほか 「Asia Progress ~White Beach~」画像


この日のオープニングアクトを務めたのは、新進気鋭のK-POPアーティスト・FIX。今年1月に本格的なデビューを果たした彼らのステージは、エモーショナルなボーカルを軸にした「僕の女」からスタート。キレのいいラップ、なめらかなグルーヴを感じさせるコーラスワークとともに、初々しいパフォーマンスを見せてくれた。「プレゼントです!」とパンダのぬいぐるみを客席に投げ込み、3人で声を合わせて「みなさんの心の中のFIXです!」と挨拶した後、デビューシングル「言わないで」を韓国語で披露。切なくも力強いボーカルは、この日初めて彼らのステージを見た観客にもしっかりとアピールしたはずだ。


<Asia Progress ~White Beach~>トップを飾ったのは、“ももいろクローバーZの遺伝子を継承した男性グループ”として話題を集めている超特急。新曲「Bloody Night」の世界観に合わせ、吸血鬼ドラキュラに扮したメンバーたちがエレクトロビートに乗ってステップを踏むと、観客も大きな歓声で応える。シャープなアクションと統制の取れたフォーメーションを兼ね備えたダンス・パフォーマンスは、昨年デビューしたばかりとは思えないほどのクオリティー。歌謡曲テイストを感じさせるメロディと本格的なラップを融合させた音楽性を含め、既存のダンス&ボーカル系グループとは一味違った個性を体感させてくれた。2曲目の「Shake body」における、ハードで男っぽいダンスもインパクト十分!


低音を効かせたトラックと派手なメロディがひとつになった「Shout it out」からスタートしたのは、5人組ダンス&ヴォーカルユニット、Da-iCE。キメるところはビシッとキメつつ、広い会場を自由に動きまくりオーディエンスのテンションを上げていくパフォーマンスからは、年間約80本というライヴで培った自信が伝わってきた。MCを最小限に抑え、4曲をメドレー形式でつなぐ構成、最新鋭のダンスミュージックを取り入れたサウンドメイク、男の強さとたくましさをたっぷりと感じさせてくれるリリックも極めて魅力的。これから彼らは、新しいスタイルを持ったグループとして大きな注目を集めることになりそうだ。



この日最大のサプライズは、この人。Secret Artistとして登場したAAA西島隆弘だ。スーツとハットで決めた西島がステージに現れた瞬間、「キャー!!」という凄まじい歓声が巻き起こる。軽やかなギターカッティングと豊かなグルーヴを軸にしたソロ曲「どうしようか?」を歌いながら、軽快かつ爽やかなステージを繰り広げる。あっという間に観客を自分の世界に引き込み、大きな会場に心地よい一体感を生み出す彼はやはり、天性のパフォーマーだと思う。キュートすぎる笑顔、「生まれて初めて、自分の曲でソロができました。PVがんばって作ったんで、ぜひチェックしてください!」という嬉しそうなMCも素敵!

少しずつ上がってきた観客のテンションを一気に頂点まで押し上げたのは、そう、GENERATIONS from EXILE TRIBE。グリーン、レッドのレーザーライトが会場を照らし出す中、まずは「ANIMAL」からスタート。ダイナミックなパワーから生み出されるパフォーマンスは、高揚感と爆発力に満ち溢れ、オーディエンスの興奮をグイグイと引き出していく。片寄涼太、数原龍友によるエッジの効きまくったボーカリゼーション、「今回、初a-nationでございます! ここでパフォーマンスできることをすごく嬉しく思ってます!」(片寄)という瑞々しいMCも好感度大。「聴くだけで幸せになれる楽曲です」(数原)というミディアムバラード「Love You More」、どこまでブチ上がれそうなアッパーチューン「BRAVE IT OUT」といったカラフルな広がりを持った楽曲を含めて、現在の彼らの勢いと絶好調ぶりがストレートに伝わってくる充実のアクトだった。


ここからは、実力派ボーカルグループのアクトが続く。まずは韓国のCODE-V。全員がメインボーカルを務めることができる彼らのボーカリゼーションは、K-POP勢の中でもトップクラス。エレクトロ系ダンスチューン「世界中が敵になってもきっと君を守りぬくから」、華やかな彩りに満ちたポップナンバー「僕が僕らしくいられるように」(タオルをグルグル回す演出も楽しい!)など、バラエティに富んだサウンドをしっかりと掴み取り、的確な表現をリアルに生み出していくステージングは、見る者を一気に引き込む力に満ちていた。さらにメンバー全員がステージの中央に集まり、「So Sick」をアカペラで披露。正確なピッチ、美しい響きをたたえたコーラスワーク(ボイスパーカッションも上手い!)は、ボーカルグループとしての質の高さを示していたと思う。


いまや日本を代表するボーカルグループとなったDEEPも、その実力を存分に発揮。タオルを手にステージに登場した4人は、疾走感に満ちたエレクトロ・チューン「GO」によって会場の熱を気持ちよく上げていく。笑顔を見せながらオーディエンスとコミュニケーションを取る姿からも、このイベントを心から楽しんでいることが真っ直ぐに伝わってきた。彼らの最大の特徴であるコーラスワークを堪能できたのは、2曲目の「Tell Me It’s Real」(原曲/K-Ci&JoJo)。4人の音楽的ルーツのひとつでもあるこの曲を、美しく、力強いハーモニー、そのクオリティの高さと濃密なエモーションは、観客の心をしっかりと捉えたはず。ピアノと歌によるシンプルなアレンジで披露されたバラード「君じゃない誰かなんて~Tejina~」のときに起こった、「すごい!」「めちゃくちゃ上手い!」という客席からのリアクションも強く心に残った。




続いては、台湾出身のソロシンガー・AARON。佐久間正英、TAKUYA(元JUDY AND MARY)、人時(黒夢)を擁する豪華なバンドを率いて登場した彼は(蝶ネクタイがめちゃくちゃ似合ってた!)、まず、ロック系ミディアムバラード「The Moment-記念日-(日本語Ver.)」を堂々と歌い上げる。ひとつひとつのフレーズに気持ちを込めながら、壮大なスケールを備えた楽曲を表現する姿からは、シンガーとしての確かなセンスが感じられた。

さらに「Someone like you」(原曲/アデル)を英語詞のままカバー、最後はロマンティックな手触りを持つバラードナンバー「The Next Me 下一個我」を中国語で熱唱。日本語、英語、中国語3か国語の歌詞を見事に歌いこなし、ワールドワイドな資質を持ったシンガーとしての個性を証明してみせた。端正なルックスとクールな佇まいも魅力的!

個性溢れるアーティストが共演した<Asia Progress ~White Beach~>もいよいよクライマックスへ。まずは8月7日にメジャーデビューを果たしたSKY-HI(日高光啓/AAA)。ミル・マスカラス(←有名なプロレスラーです)をかぶって登場、なぜか松井秀喜のモノマネをかましたあと、高速のMCを挟んで1曲目の「愛ブルーム」を放つ。注目すべきは驚異的なラップのテクニック。ボトムの効いたトラックを完璧に乗りこなし、心地よいグルーヴとポップなメロディ感覚を併せ持ったフロウを次々と繰り出していく――これほどまでに魅力的なラッパーは本気で稀だと思う。「僕がダンスを踊れるラッパーだってことを証明したいと思う」という言葉に導かれ、超絶ラップと鋭すぎるダンスは、このイベントの最大の見どころの一つだったと言っていいだろう。すごいぞ、SKY-HI!

この日のイベントを締めくくったのは、今年から本格的なソロ活動をスタートさせたKEITA。w-inds.のメインボーカルとして10年以上に渡って音楽シーンを彩ってきた彼だが、“ソロアーティスト・KEITA”の存在感はまさに圧巻だった。海外のダンスミュージック、R&Bとリアルタイムでリンクした音楽性、鍛え上げられた肉体を駆使したダンス・アクト、強烈なダイナミズムと叙情豊かな歌心を併せ持つボーカリゼーション。シックなスーツ姿で繰り広げられるステージは、世界レベルと言っても過言ではないほどのクオリティを体現していた。「Slide ‘n’ Step -Extended Mix- feat.SKY-HI(AAA)」におけるSKY-HIとの同世代コラボレーション――強靭なラップとハイレベルのボーカルがせめぎ合う――も、めちゃくちゃ刺激的。「かっこいいな、SKY-HI。ホントに大ファンなんです」というKEITAの言葉も印象に残った。

ラストは爆発的なアッパー感に満ちたダンスチューン「One More Time」。セクシーかつパワフルなパフォーマンスによって、アジア各国の実力派アーティストが集った<Asia Progress ~White Beach~>のエンディングを派手に演出した。

(取材・文/森朋之)

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◆a-nation island&stadium fes. 2013
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