サザンオールスターズ、約束の地・日産スタジアムから野外スタジアムツアーがスタート

ツイート

サザンオールスターズが、まさにちょうど5年前「またここでみんなと再会したいです。サザンの屋号を一旦みなさんにお預けしますので、また帰ってくる日まで、また逢える日まで預かっていてください!」と再会を誓った約束の地、日産スタジアムで、待ちに待った7万人ものファンの前についに姿を現した。

「(この5年間)私たちにとってひとつだけ足りないものがありました! そうです! このバンド無くしては日本という国がおっ勃ちません! さぁいよいよ私たちの前にこのバンドが登場します!」というアナウンスとともに、サザンのメンバーがステージ上に現れると、地鳴りが起きたかのような歓声が上がり、会場全体が大興奮の渦に包まれた。

5年ぶりのライブは、名曲、ヒット曲のオンパレード。リリースされたばかりの「ピースとハイライト」からデビュー曲「勝手にシンドバッド」まで、全32曲もの曲を演奏した。「ピースとハイライト」は現代社会における問題意識を共有しようというそのテーマ性がすでに話題となっているが、ライブでも現在の世界各国の要人と思しき人物が映像に登場するなど、メッセージ性の高いステージが繰り広げられた。また新曲といえば、原由子が作詞を手掛け、ボーカルもとった「人生の散歩道」ではNHK『あまちゃん』のパロディ演出で楽しませた。

その他にも、デビュー10周年時の「みんなのうた」、同じく25周年時の「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」など、この35年のすべての時代を網羅した選曲で観客を魅了。「みんなのうた」では定番の桑田による放水も久々に行なわれ、ファンは狂喜乱舞した。

この後、ツアーは8月17日、18日の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場、8月31日、9月1日の茅ヶ崎公園野球場、9月7日、8日の豊田スタジアム、そして9月22日の宮城スタジアムまで続き、全9公演で約35万人を動員する予定だ。また、茅ヶ崎公演の模様は、全国の映画館への生中継(ライブ・ビューイング)も行なわれる。

ライブ会場自体のほうにも目をむけよう。2011年の桑田佳祐<宮城ライブ>開催に合わせて、全国の思いが結集し、会場周辺にできあがった「虹の広場」。東北各地から集まった出店が並び、櫓がたてられ、縁日のような雰囲気でお客さんを迎えた。そして2012年の桑田ソロツアーでも同様に無数の提灯も飾られたが、チャリティとして全国から寄贈された2011年とは逆に、2012年は桑田佳祐自身からの感謝の気持ちを表したものとなった。「虹の広場」自体は今回のサザンのツアーの最終日、宮城スタジアムにも登場する予定だが、その場を彩る提灯が、宮城以外の全会場にも飾られる。宮城発の1000個にも及ぶ美しい提灯が横浜、神戸、茅ヶ崎、愛知を巡って、最終日の宮城で灯ることになる。

また、この日にはライブ会場でしか販売されないライブ会場限定盤も登場。このライブ会場限定盤は、シングル盤は紙ジャケット仕様になっているほか、すでに発表になっている完全生産限定の特典「納涼サマーポンチョ」の色違い(ピンク)である、“納涼サマーポンチョ」<スタジアム解禁!!ver.>”が付くなど、ファン垂涎のスペシャルパッケージとなっている。しかも各会場で数量限定となっているため、ファンの間では争奪戦となった。

◆BARKS ライブレポ
◆sas-fan.net
この記事をツイート

この記事の関連情報