【インタビュー】Chicago Poodle、わずか1ヵ月で42万回再生を超えた楽曲リリース「ある男女の過去・現在・未来の物語です」

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YouTube公開から、わずか1ヵ月で再生回数が42万回を超えたChicago Poodle泣きのバラード「タカラモノ」が8月28日にシングルカットされる。同シングルはTVアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとしてオンエア中の書きおろしナンバー「君の笑顔がなによりも好きだった」を含むダブルAサイドシングルだ。“長く愛され続けるスタンダードな曲を作る”というコンセプトのもと地に足をつけた活動をしてきた3人が、さまざまな経験を重ねた今だからこそ、紡ぎ出せた珠玉のメロディと聴くほどに味わいが増すアンサンブル。まさに彼らにとって、リスナーにとって、宝物となるような2曲は、世代の垣根を超えるラブソングとして仕上がった。その誕生秘話について、たっぷりと3人に語ってもらう。

◆「タカラモノ」ミュージックビデオ

■展開の移り変わりが激しいバラードで、かつ歌っていて気持ちのいい曲──花沢耕太
■“人生”や“家族”や“愛”という今まで書いたことのない大きな視点の歌詞に──山口教仁

──ニューシングル「タカラモノ / 君の笑顔がなによりも好きだった」はダブルAサイドとなりましたね。最新アルバム『3.0』に収録されていた「タカラモノ」はミュージックビデオがYouTubeで大反響を呼んだバラードで、今回、熱いリクエストに応えるカタチでシングルカットされたんですよね。

花沢:はい。ミュージックビデオがYouTubeにアップされてすぐに再生数がどんどん増えていった曲です。Chicago Poodleのことを知らない人たちが“いい曲だ”ってコメントしてくれたのが素直に嬉しかったですね。

辻本:本当にいろんな人が見て聴いてくれてコメントしてくれたんですよね。僕らの音楽とともに映像がこんなに広まったのは初めての経験だったので。

──男性のコメント数も多かったですよね。

花沢:ええ。「タカラモノ」のミュージックビデオって歌詞の内容とは違う観点で撮ったものなんですよ。だから、最初は期待もありつつ、不安もあったんですけど。

辻本:奥さんを亡くした中年の男性が主人公のストーリー仕立ての映像になってるんです。結婚されている方が“あらためて家族の愛、大切さを認識した”って言ってくれたり、“泣きました”っていうメッセージをいただいて……、伝わってるなと実感できてすごく嬉しかったですね。

──話題になったミュージックビデオは歌詞の内容と視点が違うという話が出ましたけど、どんなふうに生まれた曲なんですか?

山口:そもそもは「メガネのタナカ」さんから創業100周年のイメージソングを依頼されて作った曲なんです。そういう節目に頼んでもらえたことが嬉しくて、僕らもいつも以上に気合いを入れて作ったんですが、それも功を奏して、みなさんに響く曲になったのかなって。

花沢:“家族”をテーマに書いてほしいというリクエストをいただいたんですけど、実はメロディに関してはタイアップのお話をいただく前から存在していた曲です。展開の移り変わりが激しいバラードで、なおかつ歌っていて気持ちのいい曲を書きたいなと思って作りました。

──もともと存在していた曲がピッタリはまったんですね。そのメロディに山口さんが歌詞をつけていった?

山口 はい。ストーリー性のある壮大なバラードだったので、僕も“人生”や“家族”や“愛”っていう今まで書いたことのない大きな視点の歌詞にしてみようかなと思って、ある男女の過去、現在、未来の物語を書いたんです。そんな長いスパンで詞を書いたことがなかったという意味ではチャレンジでしたね。年配のご夫婦には出会った頃のことを思い出してほしかったし、付き合いたてのカップルには、こんな家族になりたいなと思ってもらえたらって。いろいろな世代の人たちに響く曲になればいいなと考えてましたね。

辻本:今の山口だからこそ書ける内容だし、詞を読んでるだけでもグッときますね。

──ウェディングソングにも捉えられるので、結婚式で歌ってほしいという要望も多いんじゃないですか?

花沢:すでに2~3回、歌ってます(笑)。結婚式で流す2人のメモリアル映像のバックに「タカラモノ」を使ってくれた友だちもいるし、ファンの方からも“使わせてもらいました”っていう手紙をいただいたりとか。

──ピッタリですもんね。歌モノのバラードでありつつ、それぞれの楽器プレイも印象に残ります。そもそものデモは花沢さんが?

花沢:ええ。「タカラモノ」に関してはピアノを弾いてドラムやベースもラフスケッチみたいな感じで打ち込んで。そこから山口と辻本がアレンジしてくれたんです。ドラムに関してはフィルもそんなに派手なことをせず、歌を前に押し出すプレイをしてくれましたね。

山口:ドラムも目立つようなことはしてないし、辻本のベースも歌をジャマしないようにさりげなくフレーズが動いてますね。ドラムとベースは切っても切れない関係なので“この曲はこうプレイしよう”っていう意思疎通ができていないとダメだと思うんですよ。だから、歌を陰から包みこむようなプレイだと思います。

──曲調自体はドラマティックなのに、リズムは淡々としているという聴かせ方はオトナじゃないとできない業だなと。

山口:僕ら、ロックバンドではないので。ボーカルありきのアレンジになってますね。あと、「タカラモノ」に関しては通常盤にピアノアレンジバージョンが収録されているんです。これはツアーを経てからレコーディングしたバージョンなので、曲が身体に染み込んでいる。ということもあって、さらに言葉に魂がこもっていると思うので、花沢の歌をぜひ、聴き比べてほしいですね。

──それと、初回限定盤には「タカラモノ」のミュージックビデオが2種類パッケージされていますよね。話題を呼んだ“家族愛篇”のほか、新たに撮影した“Wedding篇”は、さまざまなカップルの結婚式のシーンが挟み込まれた仕上がりです。

花沢:はい。新たに撮影したミュージックビデオはハッピーな雰囲気で、切ない“家族愛篇”と対比するような映像になってます。改めて曲っていろんな角度から捉えられるんだなって思いました。

◆インタビュー(2)へ
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