【Kawaii girl Japan/ライブレポート】水樹奈々が魅せた“殺陣”。興奮のTrick7西武ドーム公演

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今や他の追随を許さない、絶大な人気を誇る、声優・水樹奈々。彼女に馴染み深い“7”の数字の7月7日からスタートしたライブツアー<NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013>。折り返し地点となる西武ドーム公演は2日間で56000人を動員。水樹にとっては約3年ぶりとなる西武ドーム、8月4日の模様をお届けする。

◆水樹奈々<NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013>ライブ写真










灼熱の真夏日だった3年前とは違い、過ごしやすい気候となったライブ当日(とはいえ夏なので暑いが)。<LIVE CIRCUS>というタイトルどおり、ステージにはピエロ、アクロバティックダンサーが登場し、水樹登場前の会場をサーカスのように盛り上げる。

ステージ中央、直径5.5メートルの巨大球体から水樹が登場し「Gimmick Game」でライブは勢いよくスタート。イントロと共にピンク色に染まった会場。「いただきますLovely Fruit♪」と会場に響くコール。カワイイダンスもみどころの「Lovely Fruit」は、昨年2012年12月に発売されたアルバム収録曲ながら、早くもライブの定番曲だ。

「Trick7西武ドーム2日目!7月7日からスタートしたLIVE CIRCUSも今日で7公演目。奈々としてはかなりスペシャルなステージになると思っています」。“7”という節目のステージに水樹も期待を込める発言。前日にはTVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアG』で共演中の日笠陽子がゲスト出演したこともあり、何かしらのサプライズを期待したファンも多かったのではないだろうか。

水樹のライブパフォーマンス、歌の凄さは周知のとおりだが、ライブのみどころは歌だけではない。衣装替え中に流れる映像やバックバンド“Cherry Boys”のコーナーやバックダンサー“TEAM YO-DA”のコーナーもファンには楽しみのひとつ。今回の映像は西武ドームということもあり、4年前、初めて西武ドームをおこなった時に流れた「音楽戦隊チェリボセブン」の続編を「音楽戦隊チェリボセブンG」として制作。悪の組織に連れさられた水樹奈々を某戦隊風に変身したCherry Boysが救い出すストーリーだ。(結局、前回も今回も水樹は助けだされていないが・・・)次回西武ドームをする機会があれば第三期を作りたいとのことなので、水樹は無事助けだされるのかも気になるところだ。

今回のライブはアップテンポ曲や水樹らしいロックな楽曲が多く披露されたが、ライブ中盤には、キングレコードに入る前に三嶋プロデューサーにデモテープを持っていった思い出のバラード曲「水中の青空」を披露。そして10年ぶりに披露された「keep your hands in the air」など懐かしの楽曲も披露された。

まさに“サーカス”のようにエンターテイメントに凝った水樹のライブは、毎回様々な乗り物が登場する。動物や列車、戦闘機、船など毎回度肝を抜かれる。そして今回はサーカスということで、 “奈々”の“ナ”と某キャラクターからとってつけたという「ナンボ」のゾウが後方サブステージより登場した。

後半、水樹とジョーカーによる殺陣、水と炎の戦い。「殺陣」といえば、2013年3月に行われた<水樹奈々大いに唄う 参>が記憶に新しいが、今回は“洋”なイメージで殺陣を披露。ジョーカーを封じ込めた水樹はそのまま戦うように「Naked Soldier」、「Synchrogazer」を熱く歌う。ここから更にギターが加わり、ステージ上にギタリストが4人に。「LINKAGE」、炎のように会場がオレンジに染まった「ETERNAL BLAZE」、最新曲「Vitalization」と熱いステージが西武ドームを揺らす。

「次に歌う曲は生まれたてで、愛がたくさんつまっている曲です。大事な人のことを想いながら聴いてもらえたら嬉しいです。私はみんなのことを想って歌います」

西武ドームの空(天井)に星が煌く。しっとりと歌い上げた「愛の星」。歌唱後、水樹は深く一礼し本編は終了した。

天井に映し出される「Mizuki nana」の光の文字。そして「奈々」コールが響く会場。
「みんなアンコールありがとう!」とステージが高さ10メートルほどに上がった塔に再び登場し「Astrogation」。アンコール恒例の「シャッス!」の後は水樹が初めて作詞作曲した「SUPER GENERATION」で七色に光る巨大フロートに乗ってアリーナを周る。「Love Brick」で水樹が退場し終了したと思われた本ライブ。しかし灯りもつかない。なにより締めの「これからも水樹奈々に・・・・」のフレーズを言っていない。

「帰りたくなくてまた戻って来ちゃった。せっかくの西武ドームだからもうちょっとみんなと過ごしたいなと思っているんですけど、いいですか?」水樹の言葉に会場の期待が高まる。

「最後はみんなにこれをプレゼントだー!」

水樹の熱いセリフと同時に「Preserved Roses」のイントロが流れ始め、中央ステージの球体よりT.M.Revolutionが登場。会場はメロディーがかき消される程の歓声が響く。ついにT.M.Revolutionが加わった生歌できける!会場中の期待と興奮が爆発した瞬間だった。(ちなみにこれまでも各会場で「Preserved Roses」は歌われてきたが、T.M.Revolutionのパートは音声が流れ、さらにファンがT.M.Revolutionのパートを大合唱していた。こちらも負けじと凄い盛り上がりを見せていた。)

「みなさま、本日はお招きにあずかりまして誠にありがとうございます。今日のこの景色、これはみなさまにコラボレーションを認めて頂いたということでよろしいんでしょうか?」(西川)。客席からは“OK”の大歓声がおこる。T.M.Revolutionもツアー中ということもあり、大阪からかけつけたばかりのリハなしのぶっつけ本番だったそうだが、流石の圧巻のステージだった。

そして大盛り上がりの会場で新たに発表がなされた。10月より始まるTVアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』第二期のオープニングとして今度は水樹奈々×T.M.Revolution名義でのコラボレーション楽曲第2弾が決定したとのこと。第1弾は水樹が西川チームにおじゃまし、T.M.Revolution×水樹奈々名義で制作されたが、第2弾は水樹チームで制作されるとのことだ。ちなみに例えで西川は、旦那(西川チーム)、嫁(水樹チーム)と例えて「嫁の所にお邪魔させて頂きます」などと言っていたら、本当に結婚するとネット上で勘違いされたそうだ。

熱いステージの後のエンディング。名残惜しそうにステージ隅々まで手を振る水樹。「まだ歌っちゃう?」と、バックミュージックで流れていた「Happy☆Go-Round!」を歌うサプライズ。そしてラストはやっぱりこのセリフ。

「みんな最高の時間をありがとう!これからも水樹奈々に!」(水樹)

「かかってこーい!」(ファン)

最初から最後まで最高の一体感を感じるライブとなった。なお水樹奈々は8月18日、日本ガイシホールで日本でのツアーファイナルを迎え、追加公演として初の単独海外ライブ<NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013+>の開催が11月23日、24日に台湾のLegacy Taipeiで決定している。

(2013.8.4西武ドームセットリスト)
01.Gimmick Game
02.Lovery Fruit
03.ミラクル☆フライト
04.Dear Dream
05.FEARLESS HERO
06.Get my drift?
07.UNBREAKABLE
08.水中の青空
09.STAR ROAD
10.POWER GATE
11.Happy☆Go-Round!
12.keep your hands in the air
13.Late Summer Tale
14.Crescent Child
15.Naked Soldier
16.Synchrogazer
17.LINKAGE
18.ETERNAL BLAZE
19.Vitalization
20.愛の星
EN01.Astrogation
EN02.SUPER GENERATION
EN03.Love Brick
W/EN01.Preserved Roses (シークレットゲスト:T.M.Revolution)

●Photo by 寺坂Johney!、江藤はんな
●Text by Kiralin_Kawaii girl Japan編集部

■New Release
水樹奈々×T.M.Revolution「革命デュアリズム」
2013年10月23日発売
(発売元:キングレコード)
★TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」2ndシーズンオープニングテーマ

TVアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』2ndシーズン
MBS、TBS、CBC、BS-TBS“アニメイズム”枠にて2013年10月より放送開始
TV アニメ公式サイト http://www.valvrave.com/
公式ツイッターアカウント @ valvrave

◆水樹奈々 オフィシャルサイト
◆T.M.Revolution×水樹奈々 オフィシャルサイト
◆Kawaii girl Japan
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