【イベントレポート】松本零士、“ハーロック”は小学生の頃に自然発生した言葉

ツイート

9月7日公開を目前にして、9月27日行われた映画『キャプテンハーロック』試写イベントに、原作総設定の松本零士と挿入歌を担当する加藤登紀子がサプライズ出演し、2人によるスペシャル・トークが開催された。予期せぬ2人の登場に、来場のファンも大きなどよめきを見せ、大盛況のイベントとなった。

◆松本零士、加藤登紀子画像

松本零士作品の映画で加藤登紀子が挿入歌を担当するのは、1980年「元祖大四畳半大物語」で松本零士が加藤登紀子に曲をお願いして以来、33年ぶりとなる。松本零士は「加藤さんの大ファン。同じ時代の空気を吸っていた加藤さんに歌ってもらうと、自分がその中に入り込める」と加藤登紀子への全面的な信頼を示し、今回も松本零士からの直々のオファーにより実現したことを明らかにした。

一方の加藤登紀子は「今回お話をいただいた時の松本先生からのリクエストは、フランス語で曲を作って欲しいということで、初めてフランス語で作詞に挑戦しました。この挿入歌「愛はあなたの胸に L'amour dans ton coeur」は戦いを繰り返してしまう孤独な男たちや、寂しさを抱えるすべての人類に、“あなたの心の中になる愛に気付いてください“というメッセージを込めています。」と、制作秘話を明かしてくれた。

その後話は、“ハーロック”という言葉の誕生秘話にも言及、「ハーロックという言葉は小学生の頃自分の中で自然発生的に生まれた言葉。走る列車を見ながら大声でハーロックと歌っていた」と、松本零士から素朴なエピソードが披露された。加藤登紀子が「松本先生の作品には地球に対する想いが熱く込められている。」と語ると、「今、地球全体の様子が変わってきてしまった。そんな中で人類は争いを続けている場合ではない。そんなことをしていたら恐竜の二の舞になってしまう。今こそ人類は宇宙へ目を向け進歩を遂げるべきだ。」と、人類へのメッセージと地球全体に対する想いも語られた。

最後は、加藤登紀子による挿入歌「愛はあなたの胸に L'amour dans ton coeur」の生歌がフルサイズで披露され、サプライズのトークイベントは大きな拍手に包まれた。

映画『キャプテンハーロック』は東映アニメ史上最高額となる3000万ドルを費やして製作された全編フルCG作品で、第70回ヴェネチア国際映画祭特別招待作品にも認定され、日本では9月7日から全国公開される。また、挿入歌「愛はあなたの胸に L’amour dans ton coeur」は8月28日に発売となった『キャプテンハーロック~オリジナル・サウンドトラック』に収録されている。


『キャプテンハーロック』
原作総設定:松本零士
監督:荒牧伸志/脚色:福井晴敏/脚本:福井晴敏、竹内清人/音楽:高橋哲也
挿入歌:加藤登紀子「愛はあなたの胸に L'amour dans ton coeur」
配給:東映
上映時間:1時間55分
9月7日(土) より全国公開 3D/2D同時上映
http://harlock-movie.com/

『キャプテンハーロック~~オリジナル・サウンドトラック』
2013年8月28日発売
UICZ-8124 ¥3,150(税込)
http://www.universal-music.co.jp/kato-tokiko/
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス