【ライブレポート】THE MICRO HEAD 4N'S、結成2周年記念のステージで「真剣にバカができるメンバーと2年やってこられて幸せ」

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2011年8月の結成以来、精力的にライヴ活動を続け、1stアルバム『A BEGINNING FROM THE END.』を引っさげての全国ツアーと初のEUツアーを大成功に収めたTHE MICRO HEAD 4N'S。2013年3月9日の凱旋公演をもって第一章の幕を閉じたバンドは、2ndアルバム『-REVERBERATIONS-』のレコーディングを開始。東京・恵比寿のLIQUIDROOMで行われた今回の公演は新作発売後初の東京ワンマンにして、東名阪ツアーのファイナル、しかも、記念すべき結成2周年の日とあって、ライヴ開始前から会場はお祝いムードに包まれていた。

◆THE MICRO HEAD 4N'S 拡大画像

フロアの照明が暗転し、ニューアルバム『-REVERBERATIONS-』の冒頭を飾る「Second Emblem」が流れ出すと、この瞬間を待ちわびていたファンから大歓声が沸く。ダンスビートがより激しくなり、ファンの興奮が高まったところで、ついにメンバーがステージへ姿を現した。全員、新作のアートワークやミュージックビデオで見せる、黒を基調とした衣装に身を包むも、赤やピンクの髪飾りとエクステがエレガントなRicky(Vo)、kazuya(G)、ZERO(B)、TSUKASA(Dr)とは対照的に、SHUN.(G)は目を合わすのがためらわれるほど威嚇的なメイクアップで登場した。

SEが終わりに近づいたところでギターリフがザクザクと刻まれ、「雷鳴」がスタート。Rickyの艶かしいヴォーカルと見事なコントラストを作り出す、轟くようなTSUKASAのドラムにのっけから圧倒される。その凄まじい勢いのまま「GLORIOUS BLAZE」へ。激しさと美しさが交錯する重くハードなサウンドに、フロアを埋め尽くすクローンたちがヘドバンで応酬。続く「WHITE SOUL」では、バンドが放つ並々ならぬパワーを受け止めようと、観客の手が大きく空を舞う。

一気に3曲をたたみかけたあと、「帰ってきたぜ、東京! 暴れまくろうぜ!!」というRickyの投げかけに拍手喝采が巻き起こり、そのまま「I'm like a bird in a cage & U too」へ突入。Ricky、kazuya、SHUN.、ZEROの4人がステージ前面に乗り出し、フロアを煽りまくる。続く「UN-CONTROLLED」のラウドで猥雑な音像に、観客のボルテージがさらに上昇したところで、MCへ。

「2年前の今日、この近くの居酒屋で初めて5人が結集しました。まだこの時間帯は、「オレはこのバンドに入っていいんだろうか?」とTSUKASAが悩んでいるところですね。まだ完全にはバンドが結成されていないころだと思います」というRickyのトークに、ファンは爆笑。「あのとき、店では誰にも注目されなかったのに、今日はこんなにたくさんの人たちが僕らを観にきてくれている。大出世です(笑)。今日は2周年ツアーのファイナル。新しいスタートにふさわしい曲を、新作『-REVERBERATIONS-』からお届けします」と紹介されて始まったのが、「「今」=「全テ」」。ライヴではすでにおなじみの、さわやかなナンバーだ。伸びやかなメロディに合わせて心地よく体を揺らすクローンの姿を目にし、メンバー全員が笑顔を浮かべる。

温かい拍手が惜しみなくバンドへ贈られる中、同じくライヴではたびたび披露されてきたものの、よりポップかつキャッチーに生まれ変わった「ユメノツヅキ」が、kazuyaの優しいギターと共にスタート。歌詞に合わせ、ステージに触れんとばかりに観客が前へ前へと手を伸ばす。続く「Calling」では、美しい旋律とRickyの情感溢れる歌声が会場を魅了し、ライヴの空気感がガラリと変わる。すっかり聴き惚れ、曲の世界観にいまだひたるクローンたちをよそに、場内は一転。クラブ仕様になり、SHUN.のDJセットが始まった。これまでのマイフォのステージにはなかった展開に、最初は戸惑いをみせていたファンも、所狭しとステージを跳ね回りながら観客を煽るZEROとkazuyaに合わせてジャンプ。フロアを巻き込む新しいスタイルのパフォーマンスに、誰もがバンドの第二章の幕開けを感じたことだろう。

「HELLO MY CLONE」のループが会場に鳴り響く中、RickyとTSUKASAがステージに戻ってきたのと同時に、ZEROのベース音がうなり、「HELLO MY CLONE」がスタート。めくるめく音の洪水と激しいライティングに翻弄されたクローンたちに休むヒマを一切与えないまま、「行くぞ、東京クローン!」とさらにけしかけ、「MONSTER'S ROAR」へ流れ込む。ハンパない音圧と振動で、フロアはヘドバンと雄叫びの嵐に。会場の温度がぐんぐんと上がっていく。

息苦しいまでの熱気を少しクールダウンさせるように、MCタイムがスタート。「2周年、楽しんでますか? メンバーも楽しんでいると思います」と、Rickyがバンドを代弁したあと、話をSHUN.に振る。「実は本番が始まってから、ひとりでトラブルを抱えています。ダウンのパーカーが暑いし、髪の毛が絡まって、さっきからずっと髪をほどいてる」と言うSHUN.に、「女子かっ!」と突っ込むRicky。雰囲気が和んだのも束の間、「オレより熱くなれよ! 頭、振ってけよ! 跳んでけよ!! いくぜっ!」とSHUN.がフロアを鼓舞し、新作のタイトル曲「REVERBERATIONS」になだれ込む。もともとヘヴィネスが炸裂するインストチューンだったが、Rickyが挑発的なグロールを繰り返し、これでもかと攻め立ててくる。「おい、東京! まだまだ足りねぇぜ!!」とクローンを何度も追い込み、ZEROはRickyに馬乗りになるわ、クローンたちがところかまわず跳びまくるわのカオス状態に。

もみくちゃにされて前後左右もわからない中、「BREAKING & SHOUT OUT!!!!!」のエレクトロビートが響き渡り、フロアは再度、ダンスフロアに変貌。Rickyはステージを派手に動き回りながら「Go! Go! Go! Go!」と観客を煽り、ツインギターのkazuyaとSHUN.はステージ中央で激しいリフを繰り出していく。会場がマックスにヒートアップしたところで、「I Surrender」をたたみかけられ、驚喜の奇声を発しながらタオルを一心不乱に振り回すマイクローンたち。壮観なまでの一体感が会場を満たす。

盛り上がりはそのままに、ついに本編ラストの「Curtain Call」へ。ドラマティックでヘヴィな楽曲をぶちかますメンバー5人と、そのファストなナンバーに必死に食らいつかんとするクローンが一丸となってのコール&レスポンスは圧巻だった。怒濤の勢いで本編が終了するも、ここで一息つくクローンではない。フロアのあちこちから「マイフォ!」コールが矢継ぎ早に上がる。アンコールを求める声が途絶えることなく続いて、10分強。黒い雷鳴Tシャツに着替えたメンバーが、ついにステージへ戻ってきた。

「アンコール、ありがとうございます。盛り上がってる? 疲れてますか?」とファンを気づかったあと、「せっかくの2周年なんで、メンバーの声も届けたいと思います」と、Rickyがひとりずつメンバーを紹介していく。「一番、疲れてない男!」と紹介されたSHUN.は、「今年の夏はマイフォ一色だったけど、とにかくライヴが楽しかった」と思い出を語りつつ、翌々日には富士山へ登り、山頂で「マイフォ!」と叫んでくることを約束。

「いつにも増して破廉恥だった、オン・ベース、ZERO!」のコールを受け、「2周年を無事迎えることができました。ありがとうございます」と、ZEROがあらためてファンに感謝を示す。そして、「くるって回ったときにコーンってぶつかられてSHUN.さんに洗礼を受け、そのあとRickyさんに洗礼を与え、馬乗りになってしまいました」とステージ上のハプニングを告白。「気持ちよかったです。次もわざと倒れてみようかな(笑)」と、Rickyもまんざらではなかった様子で、客席からはヒューヒューという声が上がる。

「一番高いところにいる男、かなり振り回され、ある意味、このバンドを支配している、オン・ドラム、TSUKASA!」と紹介され、ドラムセットから立ち上がってファンの歓声に応じるTSUKASA。「2周年、日に換算すると730日ですね。いろんなことがありましたが、先輩方3人に会えて本当に喜んでいるんです。中高は吹奏楽部で女性の先輩しかおらず、こういう男っぽい先輩っていうのは……あれ、約1名は女っぽい先輩?」とRickyに目をやり、会場は爆笑の渦に。「これからも3周年に向けて、900、いや、千……何日? えーっと、感極まっていきましょう!」と、曖昧な計算で、さらに笑いを取る。

「2年前、恵比寿の居酒屋に僕らを集めた男、ギターとリーダーをやっています、kazuya!」と紹介されたkazuyaは、「このバンドを始めてホントによかったと思います。みんな、こういう職業でよかったねって感じで、すごくポンコツな人たちですけど、一緒にいて飽きないです。真剣にバカができるメンバーと2年やってこられて幸せでした。このバンドを通して、挫折してもやり直せるってことを伝えたいし、みんなにもそんなことが起こればいいなと思っています。前を向いて行動すれば、なにかが起きるんで、みんなでがんばりましょう!」と、リーダーらしいトークで感動を呼ぶ。

続いて、「僕はヴォーカルです。Rickyです……」とRickyが小声でさみしそうに自己紹介を始めると、「むさくるしい男だらけのバンドの紅一点、ハイパーヴォーカリスト、Ricky!」と、SHUN.が救いの手を差し伸べる。「いいことは全部kazuyaが、おもしろいことは全部TSUKASAがもっていっちゃったんで」と前置きしつつも、「このバンドに誘ってもらい、今ここに立てていることがうれしいです。もう2年だけど、まだ2年。この先もずっと続けていきたいと思っています。僕がダメになっても、あと10年はやってほしい。“Ricky、大丈夫?”って言われるくらい、僕がすごく痩せちゃって声が出なくなっても……」と自虐的に笑いを取ったあと、kazuyaから新ツアーの詳細をアナウンス。ファンへ感謝を表現するために組んだという<Tour 2013 EVOKE A RESPONSE>は、11月から12月にかけて北は札幌から南は福岡まで巡る12公演のロングツアーで、ライヴ後はファンとのハイタッチ会を予定しているそうだ。

「まだまだ止まりません、マイクロヘッドフォンズ。最高の景色を見せてくれよ!」と、アンコール1曲目の「フォトグラフ」へ。メンバー5人へ今夜一番の景色を見せようと、手を大きく横に振り、ピースサインを高く掲げるクローンたち。Rickyがフロアにマイクを向け、サビは割れんばかりの大合唱に。「3年目、4年目もよろしくお願いします。まだまだ行くぞ!」と、ついにラストの「この先ずっと…」がTSUKASAのドラムと共にスタート。RickyとZEROに続き、大きく手を打つクローンたち。力強くも感動的な盛り上がりを見せ、最後はバンドと観客全員での「マイフォ!」コールで、2周年ツアーは締めくくられた。

エンディングを告げる「「今」=「全テ」」のピアノインストがしっとり流れ、会場の照明が明るくなっても、ファンのメンバーを呼ぶ声と温かい拍手が止むことはなかった。THE MICRO HEAD 4N'Sの第二章の始まりにふさわしい、パワフルで濃厚なすばらしいライヴだった。秋の全国ツアーでは、さらに進化した姿を見せてくれるに違いない。

取材・文◎権田アスカ 撮影◎土屋 誠

■<2nd anniversary LIVE -REVERBERATIONS- FINAL>
2013.08.24 LIQUIDROOM


■<THE MICRO HEAD 4N’S Tour2013 EVOKE A RESPONSE>
11.01(Fri.) 札幌COLONY OPEN 18:30 / START 19:00
[問]WESS 011-614-9999
11.02(Sat.) 札幌COLONY OPEN 15:30 / START 16:00
[問]WESS 011-614-9999
11.04(Mon.) 仙台HOOK OPEN 16:30 / START 17:00
[問]キョードー東北 022-217-7788
11.15(Fri.) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3 OPEN 18:30 / START 19:00
[問]DISK GARAGE 050-5533-0888
11.22(Fri.) 新横浜NEW SIDE BEACH OPEN 18:30 / START 19:00
[問]DISK GARAGE 050-5533-0888
11.24(Sun.) HEAVEN'S ROCK 熊谷VJ-1 OPEN 16:30 / START 17:00
[問]DISK GARAGE 050-5533-0888
11.30(Sat.) 福岡DRUM SON OPEN 17:30 / START 18:00
[問]Green Music 092-714-0230
12.01(Sun.) 福岡DRUM SON OPEN 15:30 / START 16:00
[問]Green Music 092-714-0230
12.07(Sat.) 名古屋ell. FITS ALL OPEN 17:30 / START 18:00
[問]サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
12.08(Sun.) OSAKA MUSE OPEN 16:30 / START 17:00
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
12.14(Sat.) 新宿BLAZE OPEN 17:30 / START 18:00
[問]DISK GARAGE 050-5533-0888
12.15(Sun.) 新宿BLAZE -TOUR FINAL-  OPEN 15:30 / START 16:00
[問]DISK GARAGE 050-5533-0888
※全公演:前売り \4,500/当日 \5,000
※EVOKE A RESPONSE -THANK YOU FOR MYCLONE 2013-
全会場LIVE終了後にメンバーとハイタッチ会開催!!

■<BULL ZEICHEN 88 presents 『秋のバトルロイヤル 2013 ~ピンク固め~』>
2013年10月2日(水)新宿BLAZE OPEN 18:00 / START 18:30
スタンディング ¥3,800(消費税込/ドリンク代別)
※年齢制限3歳以上有料
出演:BULL ZEICHEN 88/ν[NEU]/HERO/THE MICRO HEAD 4N'S

■<Bands Shock REVOLUTION ~びじゅある祭2013~>
2013/10/13(日) 服部緑地野外音楽堂 11:30/12:30
出演: UCHUSENTAI:NOIZ/己龍/Crack6/DIAURA/Black Gene For the Next Scene/THE MICRO HEAD 4N'S/MEJIBRAY/OA: RevleZ
2013/10/14(月) 服部緑地野外音楽堂 11:30/12:30
出演:Jupiter/DOG inTheパラレルワールドオーケストラ/ν[ NEU]/HERO/FEST VAINQUEUR/Blu-BiLLioN/マイドラゴン/Royz/OA:コドモドラゴン
※自由席(整理番号付) 2日通し券 ¥8000(税込) 1日券 ¥4800(税込) 当日券 ¥5300(税込)
※ご入場の際、別途ドリンク代(¥500)が必要となります。
※お一人様4枚まで※3歳以上チケット必要
※雨天決行、荒天中止

■<「Crazy Monsters」~HALLOWEEN PARTY 2013~>
2013.10.27 (sun.) Shibuya O-WEST OPEN 16:00 / START 16:30
出演: Crack6/ALvino/THE MICRO HEAD 4N'S
¥4,500(スタンディング)
※3歳以上チケット必要
※入場時ドリンク代別途必要
[問]ディスクガレージ:050-5533-0888(平日12:00~19:00)

■<ViSULOG 3rd ANNIVERSARY>
2014年1月25日(土) Shibuya O-EAST OPEN 15:15 / START 16:00
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (Drink代別)
出演:葵-168-/ユナイト/GOTCHAROCKA/THE MICRO HEAD 4N’S/Black Gene For the Next Scene/Lycaon/DuelJewel
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00~19:00)
2014年2月1日(土) 大阪BIG CAT OPEN 15:45 / START 16:30
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (Drink代別)
出演:葵-168-/ユナイト/GOTCHAROCKA/THE MICRO HEAD 4N’S/Black Gene For the Next Scene/Lycaon/ WING WORKS
[問]サウンドクリエイター 06‐6357‐4400
2014年2月2日(日) 名古屋E.L.L. OPEN 15:45 / START 16:30
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (Drink代別)
出演:葵-168-/ユナイト/GOTCHAROCKA/THE MICRO HEAD 4N’S/Black Gene For the Next Scene/Lycaon/ WING WORKS
[問]JAILHAOUSE 052-936-6041

◆THE MICRO HEAD 4N’S オフィシャルサイト
◆THE MICRO HEAD 4N’S オフィシャルYouTubeチャンネル
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