【インタビュー】CROSSFAITH、世界デビューアルバム発売「世界的に見ても海外でこれだけやってるバンドはそうない。2012年だけで20ヵ国です」

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■BPMもスタジアム向けというか、ミドル・テンポの曲も多くなった──Teru
■Machineは直感型で、理論的というよりフィーリング──Kazuki

──『ZION EP』の曲作りの選択肢が広がった上で、今作に臨めたことは大きいですよね。それにしても、このアルバムはまた大きな変化を遂げてるので、ビックリしました。

Kazuki:楽曲の幅は広くなりましたね。いろんなことができるようになったから、そういう意味で面白いアルバムになったと思う。

Teru:みんな新しいことをやろうという気持ちが強くて、それにKoieはどう乗せてくるやろうなって。ビッグ・ビートの曲が増えて、BPMもメタルよりもスタジアム向けというか、ミドル・テンポの曲も多くなりましたからね。疾走感のあるメタル・リフの中でシャウトすることは簡単だけど、シンプルなビートとリフの中でどれだけ持ち味を出せるかなと。

Koie:曲を聴いたときは、どうしようと思ったけど、ヴォーカルもどれだけシンプルにできるかなって。いままでの方法だけじゃ無理だから、それでクリーンのヴォーカルにもチャレンジしたんですよ。

──今作はバンドのオリジナリティがさらに高まってますね。特にミュージックビデオにもなってる「Eclipse」はインパクトがありますね。

Koie:ミュージックビデオを2曲作ることになって、1曲目は絶対「We Are The Future」にして、2曲目に「Eclipse」を出すことで、バンドの幅が広がった印象を与えるかなと。

Teru:それこそ「Eclipse」は打ち込みで作って、バンド側にアプローチしたものなんですよ。レコーディングの最後にできたけど、それも「Omen」をカヴァーしたことが大きいですね。プロデューサーのMachineも俺たちの可能性を感じてくれて、うまく仕上げられたと思う。

──作品トータルで、押し引きのある演奏や曲調もとても聴き応えがあります。

Koie:俺らみたいなメタルコアで、ここまで振れ幅のあるバンドもいないかなと。今回はシャウトだけじゃなく、ラップにも挑戦してるし、この作品でほかのバンドと差を付けたかったんですよ。

Teru:1~2枚目の作品は曲間にインタールードがあったけど、今回はないんですよ。そうすると、バンド・サウンドだけで起承転結やドラマ性を付けなきゃいけないから、自然とバラエティに富んだ曲が必要になったのかなと。

──今作の曲の中で、海外ツアーの影響が反映されたものはあります?

Teru:今回の『APOCALYZE』の曲作りは去年の夏ぐらいから始めたんですよ。で、去年の9月にヨーロッパ・ツアーがあったんですけど、6曲目の「Gala Hara」(Burn Down The Floor)というのはスロバキアにあるエリアの名前で、大阪で言うところのアメ村みたいなところなんですよ。ツアー中に曲を作る中で、Gala Haraという土地の影響が自分の中で強く残って。

──影響というと?

Koie:ヨーロッパはイギリス、アメリカとも全然違って、別の惑星に行くぐらいの感覚だったんですよ。ロックは平和な場所には生まれないというか、怒りがこもった音楽だと思うんですよ。ヨーロッパは言い方は悪いけど、貧しい国が多くて、人口はそんなに多くない場所でもライヴハウスやクラブにめちゃくちゃ人がいるんですよ。Gala Haraは若者がたくさんいて、アフター・パーティーも壮絶でした。で、Teruが「これGala Halaっていう曲やねん」と言うから、聴いたら「あっ、Gala Halaやな」って(笑)。

──今作の中でもいいフックになってるし、ものすごく爆発力のある曲ですね。

Teru:はははは、そうですね。

──それで前回に引き続き、今回もニュージャージーでレコーディングを行ったんですよね。どうでした?

Teru:前作は制作期間が2週間しかなくて、行ってすぐレコーディングしたんですよ。そのときにフル・アルバムでもう一度Machineと仕事がしたくて。

Koie:前作はプリプロをしっかりして、日本で95%ぐらい仕上げた状態で行ったんですよ。今回は作曲段階の途中で行ったし、向こうでできた曲もあるんですよ。「Eclipse」はその一つですね。だから、今回はMachineもプロデューサーとして口を出してくれたから、コミュニケーションも増えました。プリプロに結構時間をかけましたね。

Kazuki:Machineは直感型で、「お前らは今、2万人のスタジアムの前でやってるんだ!」、「おおっ、そのビートだ!」って盛り上げてくれるんですよ(笑)。理論的というより、フィーリングでいろんなアドバイスをくれました。

Teru:いい作品を作るために、お互いに向き合えから、それが良かったですね。

──最後に、このアルバム名にはどんな思いを込めて?

Teru:次はどんな作品にしようかとテーマを考えていたときに、壮大なアルバムにしたくて。その中で聖書に出てくる創世記、7日間で地球を作り変える、天地創造という言葉にピンと来て。既存のものを一度ぶっ壊して、新しいものを再構築する。自分たちもそういうアルバムを作りたくて。黙示録で“APOCALYPSE”(アポカリプス)という言葉があるんですけど、自分たちもオリジナリティのあるものを作りたいから、“APOCALYPSE”をイジって、『APOCALIZE』にしたんですよ。

Koie:この作品で世界を作り変えたいですね。

取材・文◎荒金良介




ワールドデビューアルバム『APOCALYZE』
2013年9月4日発売
1. Prelude
2. We Are The Future
3. Hounds Of The Apocalypse
4. Eclipse
5. The Evolution
6. Scarlett
7. Gala Hala (Burn Down The Floor)
8. Countdown To Hell
9. Deathwish
10. Counting Stars
11. Burning White
12. Only The Wise Can Control Our Eyes
13. Not Alone (JAPAN/ASIA/AUS盤ボーナストラック)

■Live Shcedule
<APOCALYZE WORLD TOUR 2013 : JAPAN>
8月30日 (金) 千葉LOOK (SOLD OUT)
8月31日 (土) 水戸LIGHTHOUSE
9月01日 (日) 熊谷HEAVEN'S ROCK (SOLD OUT)
9月06日 (金) 仙台MACANA (SOLD OUT)
9月08日 (日) 札幌CUBE GARDEN (SOLD OUT)
9月11日 (水) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
9月13日 (金) 金沢vanvan V4
9月14日 (土) 神戸太陽と虎 (SOLD OUT)
9月15日 (日) 岡山IMAGE
9月16日 (月・祝) 小倉WOW
9月19日 (木) 長崎STUDIO DO!
9月20日 (金) 熊本DJANGO
9月21日 (土) 福岡CB
9月24日 (火) 京都MUSE (SOLD OUT)
9月27日 (金) 高松DIME
9月29日 (日) 高知X-PT

<APOCALYZE WORLD TOUR 2013 : AUSTRALIA w/ BRING ME THE HORIZON, OF MICE & MEN>
10月05日 (土) The Marquee, Brisbane
10月06日 (日) Hordern Paviion, Sydney
10月09日 (水) Festival Hall, Melbourne
10月10日 (木) Thebarton Theatre, Adelaide
10月12日 (土) Challenge Stadium, Perth

<LOUD PARK 2013>
10月19日 (土) さいたまスーパーアリーナ
10月20日 (日) さいたまスーパーアリーナ

<TOWER RECORDS presents 'Bowline 2013'>
10月27日 (日) 横浜アリーナ

<APOCALYZE WORLD TOUR 2013 : EUROPE w/ Skindred, Viza>
11月02日 (土) Garage, Saarbrucken, Germany
11月03日 (日) Schlachhof Foyer, Weisbaden, Germany
11月05日 (火) X, Harford, Germany
11月06日 (水) Backstage, Munich, Germany
11月07日 (木) Szene Wien, Vienna, Austria
11月08日 (金) Condrad Sohm, Dornbirn, Austria
11月12日 (火) Coney Island, Leipzig, Germany
11月13日 (水) C Club, Berlin, Germany
11月14日 (木) Vega Jr, Copenhagen, Denmark
11月18日 (月) Melkweg, Amsterdam, Holland
11月19日 (火) Trabendo, Paris, France
11月20日 (水) Essigfabrik, Cologne, Germany

<VANS WAPRED TOUR UK/EURO 2013>
11月09日 (土) Berlin Arena, Berlin, Germany
11月10日 (日) Klokgebouw, Eindhoven, Holland
11月16日 (土) Alexandra Palace, London, United Kingdom
11月23日 (土) BEA Festhalle, Bern, Switzerland
11月24日 (日) Stadhalle, Vienna, Austria

<APOCALYZE WORLD TOUR 2013 : JAPAN FINAL SERIES>
12月05日 (木) 大阪BIGCAT
12月07日 (土) 名古屋E.L.L.
12月08日 (日) 渋谷O-EAST

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◆CROSSFAITH オフィシャルサイト

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