Nu-Desineが送るMIDI/OSCコントローラはまるでサッカーボール? 電子音楽のためのまったく新しい楽器「AlphaSphere」

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ディリゲントは、英Nu-Desine(ニューデザイン)社のMIDI/OSCコントローラ「AlphaSphere」(アルファスフィア)を9月中旬より発売する。

ディリゲントは、イギリス・ブリストルに拠点を置き、ハードウェア/ ソフトウェアの開発を行うNu-Desine(ニューデザイン)社との国内代理店契約を締結。その第1弾となるのが、これまでにないユニークな形状とユーザーインターフェイスを備えたMIDI/OSCコントローラ「AlphaSphere」だ。

サッカーボールのようなインパクトある形状を持つ「AlphaSphere」は、大小48の感圧パッドで構成されたまったく新しい楽器。パッドを叩くことで音を奏で、圧力を加えると音の変化も可能。ピッチ・ベンド、ボリューム、オシレーション、フィルターなど、音に変化を与えるパラメータもコントロールできる、まさにライブパフォーマンス向きのコントローラだ。

コントローラ本体のサイズは26×32×26cm、重さは2.5kg。USB接続でコンピュータやシンセサイザーと接続。専用ソフトウェアによってカスタマイズされたMIDIメッセージを送信することができ、柔軟なコントロールを可能にする。「AlphaSphere」の形状は、西洋音楽の伝統から脱却する意味合いでデザインされており、音楽技術の進歩と音楽に対するNu-Desine 社の考え方が球体という形で具現化されているという。


▲本体下部にはスタンドがあるが、上から見るとまさにサッカーボール。専用ソフトウェアAlphaLive(写真右)では、各種MIDIコントロールの設定のほか、ループやシーケンスをトリガーするモードも。

インターフェイスの基本は触ってコントロールすること。パーカッションのように演奏したり、パッドに圧力を加えてサウンドにエフェクトをかけることも可能。作曲、音楽制作、パフォーマンスに新しい要素を追加する。

目を引く鮮やかなLEDの存在は「AlphaSphere」の存在をより印象づける要素。パッドを叩いたり触ったりすることで反応するLEDライト・システムは、個々のパッドに圧力を与えたり、同時に複数のパッドを演奏すると、ブルーからグリーン、レッドへと変わる。LEDに対して独自の機能をプログラムすることが可能なのもおもしろいところ。「AlphaSphere」のファームウェアはGNUパブリック・ライセンスのオープン・ソースで、オンラインでシェアされ、これらのファームウェアにより、AlphaSphere の設定をカスタマイズすることが可能となる。

パッドの配列もユニークだ。8列のパッドからなるレイアウトは新しいノーテーション構造の世界を探求する可能性を切り開くもの。4つのクロマチック・スケールを球体上でプレイすることができ、また個別のスケールは各列でマッピング可能。たとえば、1列に配列されたメジャー・スケールは、まったく反対側のパッドを演奏することで、完全五度が作り出され、各配列の中でシンプルなロジックになっている。

専用ソフトのAlphaLiveは柔軟なコントロールが可能な「MIDIモード」のほか、オーディオ・ファイルのトリガーやループ操作を可能にする「ルーパー・モード」、「AlphaSphere」をProgressive Sequencerとして動作させることができる「シーケンサー・モード」を用意、OSCにも対応する。まずはデモムービーでそのユニークなユーザーインターフェイスをチェックしてほしい。


<動作環境>
OS:Windows XP SP3以上/Mac OS X 10.5以降
CPU:クロック周波数 2GHz 以上
RAM:1GB 以上のメモリ
HDD:50MB以上の空き領域(サンプル・ライブラ リをインストールする場合は1GBの追加容量)

◆AlphaSphere
価格:オープン(市場参考価格 118,000円)
発売日:2013年9月中旬

◆AlphaSphere 製品詳細ページ
◆ディリゲント
◆BARKS 楽器チャンネル
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