【イベントレポート】THE ポッシボー、「乙女!Be Ambitious!」リリースイベントにユニコーン・手島いさむがふらりやってきた

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9月12日に品川J-SQUAREで開催されたTHE ポッシボーのアコースティックライブ<THE ポッシボー Acoustic Live Act 08>。彼女たちのニューシングル「乙女!Be Ambitious!」のリリースイベントのひとつとして位置づけられているこのライブに、なぜか“テッシー”こと、ユニコーンのギタリスト・手島いさむがふらりとやってきて、ポッシボーのバックでギターを弾く、という事件が起こった。

◆<THE ポッシボー Acoustic Live Act 08> 画像、実際のライブ映像

手島は、去る8月27日と28日に、自身の50歳を記念したユニコーンのライブイベント<手島いさむ50祭 ワシモ半世紀>を日本武道館にて開催したばかり。今回のポッシボーのライブが、彼にとって武道館以来のステージ。つまり武道館での誕生日ライブ後の一発目が、まさかのポッシボーのリリースイベントというわけだ。

突然の手島の登場に、会場にきていた観客誰もが驚いたに違いない。そしてそれ以上に、THE ポッシボーのメンバーとスタッフは驚いていた。なぜならこれ、ポッシボー側がオファーしたのではなく、イベント前日に手島から直接「行きたい」という連絡があって、急遽、実現したのだから。

THE ポッシボーと手島いさむといえば、シングル「乙女!Be Ambitious!」収録の「さくら」を手島が手がけたのがきっかけ。ユニコーンの名曲「自転車泥棒」の続編として手島が書いた「さくら」は、先にライブで披露され、ファンの反響を呼んでいた。また、先日行なわれたTHE ポッシボーの横浜BLITZ単独公演にて、手島はサプライズでポッシボー宛にボイスメッセージを寄せ、その中で<手島いさむ50祭 ワシモ半世紀>に出演してほしいとオファー。当日の日本武道館では、THEポッシボーが、ユニコーンのライブに華を添えた。

というわけで、それのお返しとして今回のイベントにギターを持って……いやいや、たとえ日本武道館で開催された自身の“お誕生会”に来てくれたからといって、特別な何かがあるわけでもない、いわゆる普通のリリースイベント(アコースティックライブ自体はTHE ポッシボーは昔から行なっている)に、ユニコーンの手島いさむがやってきて、THE ポッシボーのバックでギターを弾いて帰るというのは、事件。そう、THE ポッシボーとポッシボースタッフにとって、それは大事件であった。

イベント早々に、リーダーのロビンが「今日はスペシャルゲストがきてくれました。なんと、なんとなんと、ユニコーンの手島さんです!」と、手島を呼び込む。客席にはユニコーン世代も多く、まさかの出来事に観客は大喜び。むしろTHE ポッシボーがステージに上がった時よりも大歓声。「えらい熱気ですな。」と、客席の反応を楽しそうに眺めている手島と、「みんなそんな声が出せるなら最初から出してよ! テンション低かったもん、最初!」と、ステージ上からダメ出しするロビン。そんな感じで、“テッシボーTシャツ”を着た手島とポッシボーは、ライブをスタートさせる……ことなく、<手島いさむ50祭 ワシモ半世紀>の裏話にひたすら花を咲かせる(ユニコーンがあまりにも気さくに話しかけてくれて驚いた、とか。本番前にケータリングのスペースで、あっきゃんとロビンが、キーボードの阿部義晴に声をかけられ、「俺たちの曲を1曲減らして、もう1曲演んなよ。」と言われたとか。しかもロビンとあっきゃんは、目の前でそう言ってくれた人がユニコーンの阿部だとは気が付かなかったとか。また、ユニコーンとスタッフは、ライブ前にシャンパンを空けていた、とか)。次々飛び出してくる手島からの面白トークの数々に、客席も爆笑に次ぐ爆笑。

トークライブかと勘違いしてしまいそうなほどに盛り上がったのち、手島いさむのギターをバックに、THE ポッシボーが「さくら」をしっとりと歌い上げる。この前の日本武道館では見ることはできたものの、通常、滅多に見られないこのコラボを、固唾をのんで見守る客席。そして、「すごーい!」「歌うのいつもより緊張しちゃった。」と大興奮のメンバーと、リアルに鳴り止まない拍手に応えながら、本当に手島いさむは、1曲だけふらりとギターを弾いて、帰っていった。

ライブでは、ニューシングルのタイトル曲「乙女!Be Ambitious!」をアコースティックで披露したほか、荒井由実「海を見ていた午後」のカバーなどを披露。いずれにせよ、あまりに豪華過ぎるリリースイベントとなっていた。

なお、9月11日にリリースされたばかりのニューシングル「乙女!Be Ambitious!」は、初日デイリーが3位。ところが2日目は25位。日本海側沿岸部もビックリな断崖絶壁曲線を描いたわけだが、もっともロビンは「ポッシボーらしい」と笑顔を見せ、「私たち後輩に負けてるんで、(同日発売の)Juice=Juiceに。でも、ここからですから。頑張りましょう。」と、ポジティブに構えてみせる。

もちろん実績としての数字は大切。ただ、その目標にアプローチする方法は様々。だからこそ、自分たちの信じるものを、自分たちらしいやり方で。

それが、THE ポッシボー。


text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

【イベント情報】
THE ポッシボー<乙女! Be Ambitious! ツアー>ミニライブ
9月13日 開演19:30~ 会場:品川 J-SQUARE
9月14日 開演17:30~ 会場:池袋 東武百貨店8F
9月15日 開演(1)13:00~ / (2)16:00~ 会場:台場 ダイバーシティ東京 プラザ


◆BARKSアイドル
◆THE ポッシボー オフィシャルサイト
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