【イベントレポート】夢みるアドレセンス・荻野可鈴が初ソロイベント<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。vol.1>開催

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ガールズユニット・夢みるアドレセンスのセンターを務める荻野可鈴が、初めてのソロイベント<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。vol.1>を9月20日に渋谷J-POPカフェにて開催した。

◆<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。vol.1> 画像

このイベントは、夢アドのリーダーであり、『CHOKiCHOKi girls』専属モデルでもある現役高校生・荻野可鈴の、おもにトーク力を鍛えることを目的に実施される定期イベント。“おしゃべりはいすくーる”とあるように、学校をモチーフに、客席を巻き込んだトークありミニライブありの60分となっている。初回となった20日のイベントには、バクステ外神田一丁目の宴会部長・七海とろろがゲストとして登場した。

会場は満席。しかしながら、初めてのイベントということで、MCのアラケンも含めて誰もが冒頭から手探り状態。前説では期待感と同じくらい、いかんとも形容し難い空気感も高まっていく。……とはいえ、制服姿の荻野可鈴が登場すると、歓迎の歓声と拍手で沸く客席。

「しょうがないですよ! 一回目だから。」と、荻野可鈴はテンション高めにイベントを進める。ところが、イベントのコンセプトに関連し「トークに自信は? 結構上手だと思いますけど。」とアラケンに話を振られると、「ないですよ! こうやってしゃべっても、誰も反応してくれないもん!」と、急にネガティブモードに突入し、会場は思わず苦笑。アラケンが客席に、「あのー、みなさんは荻野可鈴ちゃんが大好きなんですよね?」と呼びかけると、客席は固まってしまったかのような鈍い反応(たとえるなら、Webでいうところの「お、おう…」的反応)。さらにBGMやSEを流していたパソコンも会場の空気に飲まれてフリーズ。「もう泣きそう! ステージに立って3分、帰りたい!」と、絶望的状況を目の当たりにして必死に訴える荻野だったが、これが功を奏して(?)爆笑が起こるのであった。

もっとも、授業に見立てたコーナーが始まる頃にはイベントの雰囲気も掴めてきたのか、次第にアットホームな空間へと変わっていく。最初のコーナーは「美術の授業」。テーマに添って荻野の書いた絵が披露され、それにまつわるエピソードを語る、というものだ。なお、荻野の美術の腕前は、本人曰く「美術ってだいたい4とかくれるじゃないですか? 私、中学校の頃、2だったんです。」とのこと。いろんな期待が交錯する中、その発言のリアリティーが増すような、独特なタッチの抽象画……のような何かが披露される。

初回のテーマは「許せなかったこと」。目の前に掲げられた絵に、客席の誰もがなんとも言葉に表し難い表情を浮かべる。荻野は自ら描いた絵を指し示しながら「男の人がよく街中とかでやってるじゃないですか、ゴルフの素振り。」が許せない(というより、なぜやるのか理由がわからない)と主張する。さらに、野球のピッチングフォームをやってしまうというMCアラケンにも舌鋒鋭く「なんでやるんですか? すごく気になる。全然やる意味ないじゃないですか。」と問い詰めていた。

客席の先生(ファン)から出された相談事に答える「宿題の時間」のコーナー。「好きな子に告白するなら、どんな台詞がいい?」という質問に、「直接言われると照れるのでメールがいい。」という荻野。さらに話を聞いていくと「直接言われると、もしダメだった時、人間の心的にすごく痛むんですよ。」と、発言。それはつまりメールならいくらでも酷いことが言えるのではないか……という疑惑に発展しそうな場面だったが、これを必死に否定。「メールだとちゃんと返信の言葉を考えられるじゃないですか。や、きらいじゃないんだけどね、やっぱりね、私ね、芦田愛菜だけどね。」と、一歩間違えば大怪我をしそうなモノマネまでも飛び出す。ただ、このあたりにくると、彼女のトークも絶好調。そのほか、ファンからのリクエストに応えて『非公認戦隊アキバレンジャー』のアキバイエローへの変身シーンを再現したり、自分がいかにわがままかというプライベートな部分を披露したりと、面白トークを連発して笑いを起こしていた。

イベント後半には、バクステ外神田一丁目の宴会部長・七海とろろが“転校生”として登場。お互い人見知りな性格なため、最初は一緒の楽屋で黙々とお弁当を食べる中だったそうだが、持ってたお茶や鞄の中に入れていた靴(コンバース)が一緒だったという偶然が重なったことで、開演が近づくにつれて打ち解けることができたそうだ。

そんな荻野と七海の共通点を探し出し、もっと仲良くなってもらおうという二択の質問コーナーを挟んで、イベントのもうひとつのお楽しみ、「音楽の時間(ミニライブコーナー)」へ。「怖いよぉ! この空気で歌いたくないよー!」と、再び客席に怯え出す荻野可鈴。普段は5人で活動する夢みるアドレセンスの曲をひとりで歌唱するというプレミア感に、観客側は高まりを見せるも、「でも、違うの。クオリティーがね。私、音痴なんです。」と、荻野のネガティブ思考は止まらない。もちろん、そんな彼女のちょっとテンパった姿は、爆笑に次ぐ爆笑を呼び込む。

荻野は夢みるアドレセンスの最新曲「ハナモモ」をソロで披露。会場は確かに盛り上がったのだが、本人は曲間に「ヤバいよ! ヤバい! 誰か助けて!」と絶叫し、「だから嫌だって言ったんじゃん。」と、歌い終わって教壇の裏に思わず隠れてしまう。しまいには「怒った! もう次回から音楽の授業いらん! だってさ、今、世の中にはさ、口パクとかあんじゃん。なのになんで生歌なんだ!」と、怒りの矛先を我々の思考の斜め上方向へと向けて、憤りをあらわにしていた。

次に、七海とろろがマイクを持つ。歌ったのは、ボカロファンにはおなじみ、れるりりPの「Mr. Music」。七海からしてみれば会場は荻野可鈴ファンに埋め尽くされて完全にアウェイ。またセレクトした曲がボカロ曲ということで、決して簡単な曲ではないのだが、それでも彼女は実に器用に歌い上げていく。さらに曲間には「AKIHABARAバックステージpass」の宣伝を差し込む。さすがはバクステ外神田一丁目の宴会部長。納得のパフォーマンスで客席を存分に楽しませた。

「どうなることやらだったんですけど、案の定どうなることやらで。まぁ、1回目なので、2、3、4、5と回を重ねるごとに、みんなで、わいわい、がやがや、やって行けたらと思います。いつかは“渋谷おしゃべりはいすくーる in ○○”とかできたらいいな。」── 荻野可鈴

イベント終了後には、観客も巻き込んでの公開ダメ出しも行なわれた<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。>。イベント冒頭にもアナウンスがあったとおり、このイベントはこれから比較的頻繁に開催となる。ちなみに次回は10月4日に開催が決定。詳細は彼女のブログやTwitterを確認してほしい。

なお、イベント中、「オンエアー」と「夢」を英語で正しく書けなかった荻野可鈴は、終演後、Twitterに、「今日は渋谷おしゃべりはいすくーる。にきてくださったみなさんありがとうございました!今日の衣装はセーラー服だよん♡Dream ON AIR!!!笑 」とつぶやいている。


text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆BARKSアイドル
◆荻野可鈴 オフィシャルブログ
◆荻野可鈴 オフィシャルサイト
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