【インタビュー】MUCC、2013年第一弾シングルリリース「わかりやすさの裏に、何かありそうだと想像させるものが作りたかった」

twitterツイート

MUCCが9月25日、シングル「HALO」をリリースする。およそ1年振りとなる2013年第1弾シングルは、ギタリスト田中義人をアレンジャーに迎えて制作されたもの。骨太のギターサウンドとエレクトロが融合したサウンドが、彼らならではのグル―ヴ感を疾走させる仕上がりをみせた。また、ヴィジュアル面ではこれまでのグラマラスなイメージから一新、オルタナティヴでロックバンド然としたスタイルが前面に押し出される結果となった。MUCCの未来を暗示するかのようなシングル「HALO」をメンバー全員が語る。

◆「HALO」ミュージックビデオshort ver.

■ガレージロックとかパンクロックのテイストを強調したいなと──ミヤ
■インスピレーションのままを音にして、録ってしまおうって──SATOち

──久々のシングルになりますね。

逹瑯:そう?

──そうですよ、シングルとしては「MOTHER」ぶりになるので、約11ヵ月ぶり。アルバム『シャングリラ』をリリースして、長いツアーもあり、久々のリリースとなるわけですが、また少し新しいアプローチを感じますね。

ミヤ:今回この曲を作るときに、一番最初にあったのは、すごくわかりやすい言葉に、裏を持たせたいなってとこだったんですよ。「HALO」って、すごくわかりやすい言葉でしょ?

──ストレートだよね。

ミヤ:そう。HALOって挨拶だし、入り口に見えるでしょ。人と人の出逢いに見えるけど、実は、おしまい(最後)にHALOかもしれないじゃん。

──例えば、“この悲しみを終わりにするためのHALO”みたいな? いつ、HALOを言うかで随分変わってくるよね。

ミヤ:そう。サヨナラにHALOかもしれないでしょ。そういうところを意識しながら作った曲でしたね。歌詞も同じく。

──じゃぁ、すべては“HALO”という単語から始まっていったの?

ミヤ:いや、サビのリフレインの感じはなんか最初からあって。原曲を作ったのは2013年の春くらいだったんだけど。曲の雰囲気としては、ガレージロックとかパンクロックのテイストを入れ込んでいきたいなっていう思いがあり。それは、カップリングであるとか、この先に出ていく作品を聴いてもらえると、その流れがちょっと見えてくると思うんですよ。

──まさに、今、“なるほど”と思いましたよ。カップリングの「テリトリー」を聴いたとき、確実にガレージロックとかパンクロックの臭いを感じたから。空気感や音色とかもね。

ミヤ:あ、そうそうそう。本当にそういうこと。ギターのおいしいリフの曲を、わかりやすいHALOっていう言葉と一緒に表現したかったっていうね。そこの裏側には何かありそうだなって想像させるモノを作りたかったっていう。

──なるほど。これまでの流れとして、クラブミュージックの要素が強かったけど、どうしていきなりガレージロックとかパンクロックの方に?

ミヤ:方向転換では決してなくて、そういう要素を強調してみようっていうとこなんだよね。「HALO」も4つ打ちではないけど、ドラムンベースとかダブステップとかから、リズムとビートは作っていったんで、そこは根本にちゃんとあるって感じなんですよね。まだ、そこは感じていたいところでもあるので。

YUKKE:1回「HALO」をイベントライヴでやったことがあったのね。そのときに、すごくライヴ映えする曲だなって思ったのもあって、こういうのがシングルでもいいのかもねって話になっていって。そこから本格的にシングルとしてのアレンジを固めていったって感じだったかな。

SATOち:サビとかすごくわかりやすいし、1回聴いただけでも覚えて口ずさめるキャッチーさがあったから、あぁ、なるほどシングル曲だなって感覚はありましたね。

逹瑯:最初、ド頭のメロディがなかったんだよね。で、最終的にあのメロが着いて。個人的には、そこからグッと好きになった曲でしたね。

──イントロなくいきなり入るでしょ。そこのメロが最初はなかったってこと?

逹瑯:そうそう。

ミヤ:俺の頭の中にはあったんだけど、本番の日まで入れてなくて。

──そこがないと曲のイメージが随分違うね。

YUKKE:そうだね。

──「HALO」は、昔のムックを感じさせるメロでもあるし、そこまでスピーディではないけど、疾走感を感じさせる楽曲でもあるから、YUKKEが言っていたように、ライヴ映えする曲だろうなって思うな。「テリトリー」は新たなムック感でもあったと思うけど、個人的にすごく好きな1曲だった。

SATOち:「テリトリー」は、久々にノークリックで叩いたって感じ。みんなでスタジオで一発で合わせてって感じだったから。いままでは作り込む部分はカッチリと作り込んでいく作り方でもあったから、そことは違う録り方というかね。音を聴いて受けたインスピレーションのまんま、感じたままを音にして、それを録ってしまおうっていうやり方だったんで。

ミヤ:昔やってたパターンに戻ったというかね。レコーディングの日程が決まってたんだけど、曲がない状態だって。さぁ、どうなるかっていうハラハラした状態だったんだけど、まぁ、なんとかなるだろうっていう。逹瑯が“こういう曲調カッコイイんじゃねぇの?”って言ってた曲調からアレンジのアイデアが膨らんでたんですよ。もともと自分が作ってた曲があって、その曲をやる予定だったんだけど、逹瑯のアイデアを聞いたときに、“あぁ、これだったら1から曲作っちゃおう”って思った瞬間に、頭の中で1曲出来ちゃったんで、それをメンバーに伝えるのが、レコーディングの当日になっちゃったっていう(笑)。最初から、わざとスタジオでジャムって作ろうと思って作ったわけじゃなく、たまたまの流れでそうなっちゃったって感じ。

──でも、結果そこが味になっているわけだからね。

ミヤ:そう。今回はそこが良かった。「テリトリー」はそういう雰囲気も含め、そこが個性の曲だと思うからね。曲調もこういう感じだし、リハスタでラフに音出してるような、一発録りに近い感じでやるほうが、テンション的にも音的にもマッチしてたっていうか。すごく良かったと思う。

YUKKE:そう。この荒さがいいんだよね、「テリトリー」は。あと3回くらい合わせてやっちゃったら、上手くなってまとまっちゃった感が出ちゃってたと思うからね(笑)。いままでの一発録りの中で、一番笑ったというか。本当に大変だったんだよ。

──あははは。それくらいラフに無骨にぶつかったレコーディングだったんだね。

YUKKE:そうそう(笑)。

──音の歪み具合も、その場の空気感を感じられるモノだったりするよね。YUKKEのベースなんてかなり歪んでいる(笑)。そこもこの曲の魅力かなと。

ミヤ:そう。もう1つネタバラししちゃうとね、この曲の最後に声が入っているんだけど。

──あぁ、入ってた入ってた。あれ、なんて言ってるの?

ミヤ:あれは、俺とYUKKEの声なんだけど。トラブルで、YUKKEのベースだけがヘッドフォンの中で爆音状態に鳴ってて、ベースしか聴こえない状態で録ってたのね。それに対して、“なんだよこれ、びっくりしたぁ~”っていう声を出したんだけど、それがそのまま使われてるっていう(笑)。

YUKKE:いや、ホントにびっくりしたんだよ。途中から本当にベースしか聴こえなくて、もうみんなで必死で(笑)。最後ベースだけで弾いてたからね。ドラムもまったく聴こえなくて、俺も目でドラム見ながらベース弾いてたくらいすごくて。“もう1回やめる?”って感じだったけど、“いや、このままやる!”みたいな(笑)。“いったれ!”感がすごかったよね、みんな(笑)。

SATOち:みんな笑ってたよね(笑)。でも、その勢いこそが良かったのかなって。

──そうだね。逹瑯的には、具体的にどういうイメージとしてミヤくんに伝えたの?

逹瑯:なんか、ガレージロックのイメージが自分の中になんとなくあって。俺が好きで聴いてた曲のイメージをそこにはめたらカッコ良さそうだなと思って。で、こんな感じのイメージがあるんだけど、どうかな?って伝えてみたら、こういう形になったっていう。

──ルーズな感じがすごくいい。

逹瑯:そう。あの空気感がいいよね。曲自体は単純な曲でもあるから、こういう曲にはどういう歌詞がいいかな?って考えて。あんまりしっかりと作り込む歌詞でもないなぁと。インパクトがある言葉がポンポンポンポンって並んでた方が面白そうだなと思ってね。意味もあるようでない、ないようである、みたいな歌詞にしないと合わないなと。

◆インタビュー(2)へ
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報

amazon
amazon