サカナクション、幕張ライブのBlu-ray＆DVDの詳細発表。ライブ映像作品が持つ可能性を徹底的に追及

11月13日にリリースされるサカナクションのライブBlu-ray＆DVD作品『SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-』の詳細が明らかになった。

この映像作品には、当日の演奏楽曲をアンコールまで含めて全曲収録。さらに228本のスピーカーを配置して6.1chサラウンドを実現した幕張メッセのライブを映像作品化するということで、ライブ本番と同様に、映像作品でもドルビージャパンの協力のもと、マスター音源の鮮烈なサウンドを一切妥協なしに再現するHDオーディオ規格であるドルビー(R)TrueHDを取り入れるなど、非常に緻密な作業が施されている。

Blu-rayには5.1chサラウンドでミックスした音源を収録。さらにBlu-ray、DVD双方に5.1chサラウンドシステムという視聴環境がないリスナーに配慮して、バイノーラル音源も収録する。このバイノーラル音源は、完成した5.1chサラウンド音源をレコーディングスタジオで大型のスピーカーから鳴らして、あらためてバイノーラルマイクでレコーディングしたという音源。サカナクションとしてもバイノーラルの可能性を追求した収録形態となる。

そしてBlu-rayには特典映像として、サカナクションとしては初の試みとなる音源のリミックスではなく、映像のリミックスを収録。「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』-SAKANAQUARIUM 2013 VERSION-」のライブ映像をDEVICE GIRLS擁するLAPTHODがVISUAL REMIXした。サカナクションに欠かす事の出来ない“リミックス”が音源のみでなく、映像にまで拡張された形だ。

また、5月22日に行なわれた大阪城ホール公演の模様を定点カメラ・4K高解像度フォーマット（フルハイビジョンの4倍の画素数を誇る超高解像度）で撮影し、フルハイビジョンに編集した映像「SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at OSAKA-JO HALL 2013.5.22-～4K shooting & binaural recording～」をBlu-ray Discに収録。演出のハイライトである「僕と花 ～SAKANAQUARIUM 2013 VERSION～」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』 ～SAKANAQUARIUM 2013 VERSION～」「ネイティブダンサー ～SAKANAQUARIUM 2013 VERSION～」を会場ステージの全体像が見える定点位置から収録する事で、当日の演出がベストポジションで楽しめる映像となっている。この音声もバイノーラルレコーディングされている。

さらに、Blu-ray、DVDともに初回限定盤には2014年1月23日からスタートする全国ツアー＜SAKANAQUARIUM 2014 “SAKANATRIBE”＞のチケットWeb先行抽選予約シリアルナンバーも封入。

盛りだくさんな内容ながら、特にライブ映像作品の可能性への徹底的な追及が目を引く本作。これはファンはもちろん、最先端な映像機材周りに興味がある人たちも無視できない作品といえる。

◆サカナクション オフィシャルサイト