【ライブレポート】結成40周年のKISS、7年ぶりの来日公演に1万5,000人熱狂

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実に7年ぶりとなる日本上陸を果たしているKISS。到着以降、ファッションショーへの登場や、タワーレコード渋谷店でのスペシャル・イベント開催、同じく渋谷のスクランブル交差点界隈への出没や、自己初となる『ミュージックステーション』への生出演(司会者や他の出演者とのサイズの違いに驚かされた視聴者も多かったに違いない)を果たすなど、実に精力的な動きを見せてきたが、10月19日、幕張メッセにてついに今回のジャパン・ツアーの初日を迎えた。

◆KISS画像

当日の公演チケットは完全ソールドアウト。ひたすら広く無機質な場内は、1万5,000人に埋め尽くされた。まさしく老若男女、家族連れなども目立つファン層の幅広さはこのバンドならでは。しかも誰もが即日完売に近い形で売り切れとなったチケットを手に入れているわけで、その幅広い層すべてがKISSのハードコア・ファンということになる。メイクを施した観客の姿も目についたが、そのなかにはKISSを初めて観ることが明らかな世代も含まれていた。

開演予定の午後5時を5分ほど過ぎると、場内は暗転。お馴染みの「世界でいちばん熱いバンド、KISS!」というアナウンスに導かれて聴こえてきたのは「サイコ・サーカス」。それまでステージを覆っていた幕が瞬時にして振り落されると、今回のワールド・ツアーで使用されている、話題の“スパイダー・セット”の全貌が露わになった。しかもメンバーたちは、まさに巨大な蜘蛛のような姿をしたその最新型ステージ・セットの頂上部分で演奏しており、ゆっくりと地上へと降りてくる。火花が散り、炎とスモークが噴出し、ステージと同じ幅をした背景のスクリーンでは巨大なKISSのロゴが輝いている。ロック・バンドの通常のライヴで使用される特殊効果のすべてが、この1曲で使用されていると言っても過言ではないだろう。

ポール・スタンレー(Vo、G)、ジーン・シモンズ(B、Vo)、トミー・セイヤー(G、Vo)、そしてエリック・シンガー(Dr、Vo)からなる現在のKISS。1973年の結成当初からのメンバーは御存じのとおりポールとジーンのみだが、常々彼ら自身が「前任者たちの存在なしにKISSは成立し得なかったが、トミーとエリックの存在なしに現在のKISSはない」と語っているとおり、ある意味において現在のKISSは最強と言えるかもしれない。それを証明するかのように、4人はお馴染みの定番曲や演出を軸としながらも、最新作にあたる『モンスター~地獄の獣神』からの楽曲でも客席を沸かせた。詳しい演奏内容については別掲のセットリストをご参照いただきたいところだ。

MCに日本語を織り交ぜることでも知られる彼らは、幕張メッセに集結したオーディエンスに、「TOKYO!」ではなく、「CHIBA!」と何度も呼びかけ、約2時間に及ぶショウを展開。ジーンの火吹きや血吐き、ポールの空中移動、火花が噴き出すトミーのギター。ファンが期待している光景は、何ひとつ欠かすことなくすべて披露される。しかも重要なのは、これが過去の再現ではなく、KISSの現在だということである。

KISSの面々と巨大なスパイダー・セットはこれから大阪に移動し、10月21日には大阪城ホールを占拠。その後ふたたび東京に戻り、10月23日、24日には、東京・日本武道館での二夜公演が行なわれる。各公演とも、限られた枚数だが当日券が販売される模様だ。この機会を、絶対に逃して欲しくない。

photo:土居政則
Text:増田勇一


<KISS ライブ・イン・ジャパン2013.10.19@MAKUHARI MESSE>
1.PSYCHO CIRCUS
2.SHOUT IT OUT LOUD(狂気の叫び)
3.DO YOU LOVE ME
4.I LOVE IT LOUD
5.HELL OR HALLELUJAH
6.WAR MACHINE
~SUKIYAKI~
7.HEAVEN'S ON FIRE
8.CALLING DR.LOVE(悪魔のドクター・ラヴ)
9.SAY YEAH
10.SHOCK ME/OUTTA THIS WORLD
11.GOD OF THUNDER(雷神)
12.LICK IT UP
13.LOVE GUN
14.ROCK AND ROLL ALL NITE
-encore-
15.DETROIT ROCK CITY
16.I WAS MADE FOR LOVIN' YOU(ラヴィング・ユー・ベイビー)
17.BLACK DIAMOND

◆「生中継!KISS ライブ・イン・ジャパン 201310/24(木)よる7:00」WOWOW特設サイト
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