【インタビュー】May J.、圧倒的な歌唱力で“真の愛”を唄うバラード作品『Love Ballad』

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カラオケ対決をするテレビ番組ではさまざまな楽曲を唄い上げ、番組内でも「歌姫」と呼ばれるMay J.。そのズバ抜けた歌唱力の高さはお茶の間でも話題に。6月にもカバーアルバム『Summer Ballad Cover』をリリースしたばかりだが、今度はオリジナルのバラードばかりを集めたオリジナル・バラードアルバム『Love Ballad』を10月23にリリース。本人も思い入れたっぷりの今作について聞いた。

◆May J.~拡大画像~

■男女の関係だけじゃなく、家族、友達などいろんな“LOVE”がある
■大切な人のことを考えながら聴いて欲しいです


▲『Love Ballad』【初回盤限定(CD+DVD)】
――6月にもカバーアルバム『Summer Ballad Cover』を出したばかりですが、早くも新作の『Love Ballad』が完成しましたね。

May J.:はい。もともとバラードのアルバムを作りたいと思っていたので、そういう曲を貯めていたんです。前作のカバーアルバムもバラードというテーマでリリースしたんですが、リスナーの人が求めているのはそこなんじゃないかなって思いもあったんです。なので今度はオリジナル作品で全曲バラードのものを作ろうということになりました。

――バラードが求められているというのはいつくらいから感じていました?

May J.:去年から一年ほどカラオケ対決をするテレビ番組に出演させていただいたのがきっかけですね。そこで唄う曲が毎回バラードなんです。たまたまなんですけど。でも、それをたくさんの方に聴いていただけて、反響も大きくて。そういう反響があったからこそ、皆さんが求めているものにしっかりと応えたいなということで、カバーアルバムで全曲バラードの作品『Summer Ballad Cover』を作ったんです。その作品もたくさんの人に届けることが出来たんですが、次はオリジナルでバラードを聴きたいっていう声があって。もちろん、今までもオリジナルでバラードも唄ってたんですが、今度はもうちょっと幅広い年代の方々に聴いていただけるような、誰もが経験したことがあるようなものを唄いたいと思ったんです。しかも、真の愛を唄った、温かい気持ちになれるようなバラードにしたいなと。それで『Love Ballad』が出来ました。

――“真の愛”というのはバラードに一番似合うテーマということで選んだんですか?


▲『Love Ballad』【通常盤(CD)】
May J.:May J.の歌詞の世界観って、昔からポジティブなんです。切ない曲であっても、必ず最後に何か希望が持てるようなメッセージを常に入れたいと思ってずっと作ってきているので、May J.が唄うバラードっていうのは、そういった温かい気持ちになれるものっていうのはずっとありました。

――バラードは、May J.さんが唄っていても心地よい?

May J.:はい。昔からバラードを唄うのが大好きでした。でもバラードだけでアルバムを作ることってなかなか出来ない。それがやっと出来たっていうのが嬉しいですね。

――しかも、バラードと言えども幅も広いですしね。

May J.:はい。声の表情も違いますし、愛のテーマもいろんな形がありますし、そこはいろいろ考えて作りました。愛といっても、男女の関係だけじゃなく、家族、友達っていろんな“LOVE”があると思うので、大切な人のことを考えながら聴いて欲しいと思うんです。今回は自分で書いた曲もあれば、書いてない曲もあるんです。っていうのは、自分が描くと25歳の等身大になってしまう。幅広い年代の方々にも聴いていただけるものを作るには、経験を積んだ感性で歌詞の世界を描かなければいけない。そんな思いで作詞家さんに託しました。

――作詞家からの歌詞はどうやって自分のものにしていくんですか?

May J.:それはやっぱり自分で書いたように自分のものにしなければならないので、その歌詞から自分が連想する過去の出来事をもう一度思い出して、“ここの部分は、あの時のあの気持ちを唄おう”って、細かく考えていきました。

――例えば「Lovin’ you」はどこから膨らませたんですか?

May J.:この曲は“真の愛”を唄っているんですが、自分は3歳の頃からずっと歌手になりたくて、それを目指して14歳でオーディションを受けて18歳でデビューしたんです。でもデビューしてからも大変なことがいっぱいあって、自分が届けたい歌が届かなかったり、そういう辛いことがいっぱいある中でも、今まで頑張って来れたのは、ずっと支えてくれる人たちが周りにいたからだと思うんです。その人たちはもちろん、ファンの皆さんからの愛があったからこそ、私は今、唄えている。だから今度はそんな皆さんに、私からの愛を伝えたいという気持ちで唄いました。

――歌詞に書かれている以上の愛が詰まってる感じがしますね。

May J.:そうです。私にとって歌ってとても大切なものだし、その私の歌を好きで支えてくれている人っていうのは本当に大切ですから。その愛って、すごく大きなものなので。

――「きみの唄」は、何があっても君のことを思っているよっていう深い愛の唄ですね。

May J.:誰かに対して、常にパーフェクトでいることって出来ない。苦しんだり、悲しんで涙を流すことって必ずあると思っていて、ただ、そういうところもしっかりと受け入れてくれる人っていうのは、本当の愛を持っている人だと思うんです。自分の完璧なところだけが好きっていうわけじゃなく、影の部分も理解してくれる人っていうのが、本当に自分を愛してくれている人。そういう人の支えがあると、もっと幸せになれると思うんです。その人に出会えたことに対しての感謝の気持ちだったり、その人とずっと一緒にいられるかわからないけど、一緒にいられるのであれば永遠に一緒にいたいっていう、切ない気持ちもこもっています。

――これからウエディングシーズンでもありますが、披露宴にもピッタリの曲ばかりですよね。特にMay J.さんが作詞をしている「Eternally」。

May J.:はい。「Eternally」は特にウエディングを意識しているんですよ。今年、幼なじみが結婚をしたので、その子のためにウエディングソングを作りたいっていうところから始まって完成したんです。

――キンモクセイが香る頃に出会ったとか、歌詞のディテールがかなりリアルですよね。

May J.:結婚する二人と私で話し合って、出会いのときの話とか、辛いこと、嬉しかったことを聞き出して、それを元にしつつ、みんなも経験するんだろうなっていうことも織り交ぜて書きました。

――ちょうど今キンモクセイの香る時期でもあって、すごく情景が目に浮かんでくるような歌詞は取材によるものなんですね。

May J.:そうなんです(笑)。取材しました。

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