【インタビュー】w-inds.、活動再開。1年8ヶ月振りのシングル「A Little Bit」で感じた“音楽的な自由”と“w-inds.らしさ”

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w-inds.が1年8ヶ月振りのシングル「A Little Bit」をリリースする。活動をしていない間、彼らはそれぞれソロ活動に打ち込んでいた。橘慶太はKEITA名義でR&Bシンガーとして活動し、緒方龍一はALL CITY STEPPERSのギターリストとしてバンド活動。千葉涼平はDA PUMPのKENZOと共にDance Showcase「The Shot」を開催し、パフォーマンスに磨きをかけた。久々に三人が顔を揃えた今作で、彼らの成長ぶりを存分に発揮する。

◆w-inds.~拡大画像~

■メンバーの愛とか、三人でいることの偶然性とか、
■三人でやること自体も奇跡的なことの連続なんだなって思う


▲「A Little Bit」【初回盤A】
――それぞれソロ活動をやっていましたが、その活動の成果はw-inds.にも影響しそうですか?

緒方龍一(以下、緒方):いろんなフィードバックはあると思うんですけど、僕はALL CITY STEPPERSではギターを弾いていたので、音楽性のことでフィードバックするようなことはないと思うんですね。w-inds.でギターを弾く機会はそんなになさそうだから(笑)。たまにあるけどメインどころではないので。それでも得たものはたくさんあったし、大きかったなと思いますね。

――例えばどんなことですか?

緒方:考え方というか、1からスタートしたプロジェクトで、1から僕たちの音楽を聴いてもらうことって、ある種、12~3年前にw-inds.がデビューしたときの気持ちに近かったっていうこともあって。初心というか、ありがたみを改めて感じたんですね。w-inds.をずっとやってただけでは気がつかなかったw-inds.の良さも感じましたし。戻って来たときにメンバーの愛とか、三人でいることの偶然性とか、三人でやること自体も奇跡的なことの連続なんだなって思うし、ファンの人に対してもこれまで数多くの人に支えられてきたんだなって思ったりもして。そういうのは新しいプロジェクトをやらないと気がつけなかったことだと思います。音楽っていうか、自分の考え方的なことを見つめ直すきっかけになって良かったですね。

橘慶太(以下、橘):僕も自分のソロは、アートワークからミュージックビデオから楽曲からステージから、いろんなセルフプロデュースをさせていただいて本当に勉強になったことがいっぱいあって。いろんな経験が出来たなぁっていう想いもあるんですけど、その中で、少なからずも成長していると思うので、10月30日にシングルを出してw-inds.の活動をはじめてみて、自分の成長を感じられるんじゃないかと思うんです。自分で、こういうところをw-inds.に持って返ろうっていう意識はそんなになかったりはするので。これからまたライヴをやってみて、ファンの皆さんにどう感じてもらえるかっていうのが一番気になることではありますね。


▲「A Little Bit」【初回盤B】
――w-inds.の活動をしながら、徐々にわかることなのかもしれないですね。

橘:そうですね。まだレコーディングしてから、こういうインタビューを受けさせていただくっていうことしかしていないので。ライヴで皆さんの前で唄ったりっていうお披露目的なことをしていないので、完全なるスウィッチっていうのはそういうパフォーマンスの中にあるのかなって自分の中で勝手に思ってるんですよね。

千葉涼平(以下、千葉):うん。そうだよね。僕も慶太と同じ気持ちですね。僕はダンス舞台(Dance Showcase「The Shot」)をやってたんですけど、演じるとか、表現の幅はすごく広がったなぁって感じるんですよ。何をw-inds.に還元しようかってことは具体的に考えてないけど、きっと慶太が言ったように、これからパフォーマンスをやっていく中で感じて行くのかなって。

――「The Shot」でのパフォーマンスはw-inds.と全然違ってた?

千葉:ぜんぜん違いますね。言葉ではなかなか説明しがたいですけど、表現の仕方って本当にいろいろあるし、自分はこう思って、この楽曲に対してこういう風に表現したいけど、でも求められてるのはそれじゃなかったりもして。そういうこともあって、考えることがいろいろありましたよね。

――そんな期間を経て、また三人での活動が始まるって、本当に楽しみですね。

橘:本当にその通りですね。こうして三人でいると単純に楽しいんですよ。良い意味で力の抜けた環境でいられるので。なんか安心しますよね。

緒方:友達であり、家族であり、仕事仲間。

橘:うん。きっとファンのみんなも三人の姿を見ると安心するんじゃないかと思うんですよね。でも僕ら自身もその気持ちがわかるというか。


▲「A Little Bit」【通常盤】
――そんな三人が集結して、1年8ヶ月ぶりのシングルが完成しましたが。タイトル曲「A Little Bit」をはじめ、すごくカッコいい曲ばかりですね。

橘:いろんなタイプの楽曲なんですけど、タイトル曲はバラードになりました。もう僕らって音楽的には自由にどこにでも行けるんですよね。1年8ヶ月ぶりのシングルとして、最近続けて来たダンスナンバーでも良いし、美しいポップス、ミディアムバラードの今回のような楽曲もいいなぁっていう話をずっとしていて。で、実際に今回の4曲を録って、どれがタイトル曲になるのかっていうのはあとから決まったことなんです。だから、どれがシングルになっても良いっていう曲ばかりで。その中でもw-inds.の中いうのはあとから決まったことなんです。だから、どれがシングルになっても良いっていう曲ばかりで。その中でもw-inds.の中でも懐かしい感じのミディアムバラードを、w-inds.が帰って来たっていうメッセージも込めてタイトル曲として出そうかってことになって。僕の唄い方や発声も5年ぐらい前の唄い方を意識したり。頭の中のメモリーから一生懸命探し出して(笑)。w-inds.って高音が特徴的なので、そういうところもしっかり出しながら仕上げて行こうかなって。

――深い愛を唄っていますよね。

橘:だいぶ直球ですよね。

千葉:直球だけど大人だなって。幼稚じゃない。自分たちも成長していろんな経験もして変わって来てるだろうから、その楽曲に対して今の表現が合わさることで違った良さが今出せているだろうし。

緒方:今回のレコーディングは4曲に渡って今までw-inds.がやってきたことを詰め込んだつもりなんですけど、一曲に全部詰めるというよりは、いろいろバランスがあって。バラバラな曲に12年間の積み重ねたものが感じられるんじゃないかな。それが長所というか、その曲のポイントとなっていて。タイトル曲の「A Little Bit」に関してはw-inds.にとっては綺麗な曲をたくさん唄ってきてて、慶太の声がそういう旋律にも合うし、歌詞の伝え方にも慶太の説得力とか表現力にピッタリハマる曲でもあって。しかも高音が混じり合っているっていうのがこの曲の良さですよね。今までそういう曲があったりもしたんですけど、最新の僕らも詰め込まれているなぁというのも感じます。

◆インタビュー続きへ
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