【インタビュー】Ailee、日本デビューシングル「Heaven」発表「パワフルでエネルギッシュに歌っているのも自分、柔らかに表現しているのも自分」

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世界的音楽プロデューサーからの熱い視線を集めるアジアのディーヴァAileeが、11月6日に日本デビューを果たした。コロラド州生まれのニュージャージー育ち。コリアンアメリカン2世。ニューヨークの大学在学中に出演したNBCテレビ「ザ・モーリー・ショー」ではアジア出身者として唯一入賞、オンライン人気投票では2位を獲得した経歴を持つ。これをきっかけに、動画サイトに公開した映像が1000万ヒットを超え、米国音楽サイトが選んだ“2010年最高のパフォーマンス動画”にも選出された。
「歌しかない、と思っていた」とはAilee自身の言葉だ。その歌声は美しく、繊細でクリアなトーンから強く激しいシャウトまで、自在なボイスが感情の起伏をそのままなぞるかのように響かせる。また、スタイリッシュな音楽性はもちろん、華麗で可憐なダンスなどパフォーマンス面でもオーディエンスを魅了して止まない。
リリースされた日本デビューシングル「Heaven」は2012年2月の韓国デビュー曲「Heaven」を新たにアレンジしたもの。今や韓国での人気を不動にしたAileeの歌声が、いよいよ日本を震わせる。10月21日の日本初ステージでの衝撃はレポートでお伝えしたとおりだが、その数日後、Ailee本人に接触したBARKSは卓越した歌唱力の背景や今後の展望についてじっくりと聞いてみた。

◆Ailee 動画コメント

■音楽を通して素敵な友だちにも会うことができたし
■音楽が、今こうして歌手という道に導いてくれた

──まずは、先日SHIBUYA O-Eastでのショーケースライブ<uP!!!NEXT VOL.2>で、はじめて日本でのライブを行ないましたが。実際に、ステージに立ってみていかがでしたか。

Ailee:ほんとうに楽しかったです! まずは初の日本でのステージを無事に終わらせることができたのがよかったですし、会場にたくさんのみなさんが来てくれて、とても感謝しています。これまでも、日本のファンの方がTwitterにコメントをくれたり、お手紙をいただいたこともあったんですが、そんなにたくさんの数ではなかったので。実際に、ショーケースの時にはたくさんのお客さんがいてびっくりしました(笑)。

──これが日本での初ライブとはとても思えないくらいのたくさんの観客の熱気と歓声で、とてもいいデビュー・ライブでしたね。では、日本でもいよいよデビュー・シングル「Heaven」がリリースとなりますので、シングルについて、またAileeさんがどんなアーティストなのか、お訊きしていきたいと思ってます。今日もたくさんのコメント収録があったようなので、そろそろ疲れてきたかもしれませんが。

Ailee:まだまだ大丈夫です。楽しんでます(笑)。

──わかりました。ではまずAileeさんがシンガーを目指したきっかけから教えてください。

Ailee:きっかけは……覚えていないくらい幼いころから、ずっと歌手を夢見ていたので。歌手じゃなければ何をすればいいのかな?っていうのも思いつかないくらい、ずっと幼いころから夢見ていたんです。

──小さい頃から、家の中でつねに音楽が流れていたような環境だったとか?

Ailee:とくにそういう環境ではなかったんですけど、テレビやラジオで流れる音楽が好きで聴いたりしていました。アメリカのデンバーで生まれて、小学校の2年生から3年間は韓国で過ごしたんですが、韓国にいたときには結構、積極的に人前で歌っていましたね。歌手を真似たり、ダンスをしたりして、友達と学園祭のステージに上がったことがありました。たとえば、友達4人でピンクル(Fin.K.L)という韓国のむかしのアイドルの曲を歌ったり、3人でS.E.S(韓国の女性3人組歌手)の歌を歌ったりとか。

──その後、アメリカではどんな生活をしていたんですか。

Ailee:ごく普通なんですよね(笑)。

──趣味に、作詞作曲、ダンスというものが挙げられていますが、歌手に向けての準備をしていた感じですか。

Ailee:15、16歳のときにアメリカでインディーズで活動していたんですが、そのときから作詞作曲をはじめていて。ダンスは、3歳のときにお母さんからバレエのレッスンをさせてもらったのが最初ですね。そこからダンスのレッスンは続けてきて、高校生のころまでやっていました。ジャズとかモダン、ヒップホップダンスなどいろんなタイプのダンスをしていました。

──学校生活ではどうですか、みんなとわいわいと楽しんでいるタイプだったのか、ひとりで音楽を聴いたりしているのが好きな子だったというのはあります?

Ailee:いつも明るい子でしたね。友達にはよく「うるさい」って言われてました(笑)。小さい頃はおしゃべりな子だったんですけど、10代の頃はおしゃべりっていうよりも声が大きいみたいで。誰かを呼ぶにも「○○さーん!!」みたいな感じで。あとは、まわりにいたずらするのが好きな子だったかな。

──友だちはAileeさんが歌手を目指していたことは知っていたんですか。

Ailee:そうですね。応援もしてくれていました。スタジオで作業していた音源なんかを聴いてもらったりしていましたね。まわりの子はとくに歌手を目指していたり、音楽をやっているとかではない普通の子たちばっかりだったので、アドバイスするというほどではないけれど、「いい曲だね」とか、「これはよくない」とか、そういうコメントはしてくれたかな。もちろん、音楽をいっしょに作るようになって仲良くなった友だちもたくさんいましたけど。

──なるほど。その学生時代は私は絶対に歌手になるんだっていう確信みたいなものはあった?

Ailee:はい。それしかないって思って、今までずっとやってきました。

──歌手になりたいっていう強い思いで突き進んできたようですが、音楽がご自分を助けてくれたことっていうことはありますか。

Ailee:つねに音楽といっしょにいたので、音楽を通して素敵な友だちにも会うことができたし。今こうして歌手という道に導いてくれたのは、とてもありがたいことだと思います。

◆インタビュー(2)へ
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