ナイン・インチ・ネイルズ、コンサート中に癌を患うファンとビデオ通話

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ナイン・インチ・ネイルズのフロントマン、トレント・レズナーが週末(11月16日)開かれたラスベガス公演で、コンサートを訪れることができなかった癌で余命いくばくもないファンにビデオ通話をかけ、励ました。

◆ナイン・インチ・ネイルズ画像

2011年に大腸癌と診断されたフォトグラファー/ジャーナリストのAndrew Youssefさんは、『OC Weekly』に闘病記を掲載しているが、この夏、ナイン・インチ・ネイルズの公演について書いたところ、それを読んだレズナーから連絡をもらったという。以来、コンサートやバックステージに招待されたり、ランチを一緒にするなどレズナーと交流を深めてきた。

9月終わりに余命数週間から数か月と告知されたYoussefさんは、大ファンであるナイン・インチ・ネイルズのコンサートをできるだけ多く見ようと決意。11月初めに行われたLA公演は訪れることができたものの、体調が悪化し、このラスベガス公演には足を運ぶことができなかった。

レズナーは、Youssefさんが大好きな「In This Twilight」を演奏前、「ちょっとFacetimeする時間をもらっていいかな?」とオーディエンスに断り、携帯電話から病床に伏すYoussefさんとビデオ通話を開始。ケータイを客席に向けると、オーディエンスから「Andrew!」と大きな掛け声が上がった。

Youssefさんはその後、「言葉にならない。@trent_reznor @nineinchnails、またすぐ会えることを願っている」とツィートした。

レズナーは、Youssefさんが訪れたLA公演(11月8日)で「In This Twilight」を彼に捧げた。Youssefさんは「@trent_reznorと@nineinchnails、君らの音楽と優しさで僕は生き続けている。ありがとう。忘れられない夜だった」とツィートしている。


Ako Suzuki, London
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