【インタビュー】KREVA、初のライブアルバムリリース。その魅力を語る

◆KREVA 画像
■自分の中の“自分のファン”は
■“次何やってくるんだ?”ってところを楽しみにしてるところがある
──インスト盤『SPACE Instrumentals』、6thアルバム『SPACE』、そして今回リリースする『KREVA LIVE ALBUM 「SPACE TOUR」』。『SPACE』をこういう3部作構成でCDにしていこうという計画は最初からあったんですか?
KREVA:全然そんなことないです。今回は“ライブアルバムってどうですか?”とスタッフに言われて、“あ、初めてだしいいんじゃない”って(微笑)。やったことない事見つかったって感じで。やったことない事に色々チャレンジしていくのは好きなんですよ。それで、ライブをまるっと入れるCDもいいかなと思いました。素直に。ライブアルバム出すんだったらここ直さなきゃとか、気になるところも特になかったし。CDには国際フォーラムのライブが全曲収録されています。

▲『SPACE TOUR』【初回限定盤】
KREVA:自分で聴くのはホントに疲れた(笑)。長いとかって意味じゃなくて、緊張感がずっと続くんですよ。全部入ってるから。ここはこういって次はこうだった、そして次はちょっとテンション抑えめでとか(実際にライブをやっているときの)緊張感が蘇ってきて疲れましたね。
自分は緩急をつけたライブということを心がけているんですけど、そういうのってライブ全編を見てもらわないと伝わらないじゃないですか? それをCDでも表現できたのはよかったかな。MCはカットしてるにしても、自分が表現したかった“半生バンド”の半分生なところとバンドがないところ。その全部が見せられたのでよかったなと思いました。
──とくにDISC2、後半に向けバンドと一体になってKREVAさんのテンションが高揚していくところなど、DJスタイルだけでは味わえない醍醐味が感じられて素晴らしかった。
KREVA:後半、アンコール前に向かっていくところはうちの半生バンド、自分も含めてこっちもテンション止められない状態になっていたんで、そのテンションが上がってく感じがCDにもちゃんと入っててよかったです。
──半生バンドスタイルをやったことで、KREVAさんのライブ・パフォーマンス自体もかなり変わりましたよね?
KREVA:まずDJスタイルでやるとプレイしているトラックのテンションは一定じゃないですか? その一定の上でワザを見せるというのも楽しいんですけど、弱点があるとしたら“そのトラック自体がエスカレーションしていくことはない”ってことなんです。だけど、バンドでやるとライブ後半に向けて自然とテンションが上がっていくので、それに従ってパフォーマンスも大きくなるんです。
さらに、もう1つパフォーマンスが大きくなる理由としては、後ろがDJ1人だけだと客席の視線を全部自分が一人で引き受けなきゃいけないんですよ。基本的に。だけど、バンドでやると他に引き受けてくれるところができるんで、そう思えることで自然と大きく動けるし。動いてても変じゃないんですよね。

▲『SPACE TOUR』【通常盤】
KREVA:“みんなに楽しんでもらいたい。みんなに自由に踊ってもらいたい”。MCではいつもそう言おうというのは決めていたんですけど。何よりそう言ってる本人が自由に動いて楽しんでないとダメだなと思ったので、そこはいい意味でお客さんのことは忘れて。それこそバンドのノリに自分が没入して踊り狂ったりしてました。あんな風にしてもいいんだって思ってもらえれば(会場の皆さんも)自由に踊りやすいかなと思ったんで、そこは意識的に。
──KREVAさんってそういうところ、すごくチャレンジャー精神旺盛な人だなと思うんですね。ライブでいえば今回の半生バンドというスタイルもそうですけど、ヒップホップのライブなのにライブ中に着席シーンを作ってみたり、お客さんがリズムにのって腕を伸ばして手先だけを前後に動かす動きを禁止してみたり。いつも“えっ!”と驚くようなことを率先してやってるイメージがあるんですが。
KREVA:まず飽きっぽいから、新しいことにチャレンジしてないと自分が面白くないというのがある。自分の中の“自分のファン”は“次何やってくるんだ?”ってところを楽しみにしてるところがあるんで、新しいことをやりたいというのはあります。今回はバンドで初めてツアーを回るという大きなチャレンジがありましたけど、普段だったら新しい機材を何か一つ導入してフレッシュさを保つようにする。それは心がけてますね。
──ライブで最新アイテムをお披露目するのにはそういう理由があったんですね。
KREVA:ダンスミュージックは機材の進歩がそのまま音楽の進歩につながってる部分もあると思うんで。あと、観に来た人にとっては“なにそれ?”っていう新しいフックになればいいなと思ってる。例えば、お母さんに連れて来られた少年でもいいんですけど“あれは何なの?”って。“あれでこんなことできるんだ”ってところからどんどん広がっていくかもしれないし。
──あぁ~、そうかそうか!
KREVA:いつも観に来てくれてる人にも“なに、あんなの見たことないんだけど”って。そういうフックになってくれればいいかなと。自分的にはテンションをキープするのに(新しい機材導入は)一役買ってるんで、これは今後も続けていきたいなと思っています。
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