【D.W.ニコルズ・健太の『だからオリ盤が好き!』】第36回『新譜のアナログ盤考察 ~現代のオリジナル盤~』

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『Booker T. Jones / The Road From Memphis』


▲左下:オリジナルスリーヴには写真とクレジット、ライナーノーツが記載。 / 右下:レコードレーベルはリム部に“Made In Canada」とある。

 
STAXの生き字引き、ブッカーT.が、The Roots等とコラボレーションした2011年の意欲作。先日亡くなったルー・リードも参加しています。

内容については長くなるのでもう書きませんが、伝統と新しさの融合が素晴らしく、往年のグルーヴとは別物の、これまたすごいグルーヴが生まれている作品です。そしてどんな音の中でもブッカーT.はブッカーT.。ギター界で言えばB.B.キングのような存在とでも言いましょうか。この人ももう生きる伝説の域。

このアナログ、僕より先に買った友人はCDも付いていたよと言っていたのですが、僕が買ったアナログにはCDもmp3も付いていませんでした。どういうからくりだろうかと、よくよくレコードをチェックしてみたら何とカナダ盤でした(笑)。シングルジャケットで、インナースリーヴはライナーノーツとクレジットが印刷されたオリジナルスリーヴなのですが、ジャケットにもインナーにもカナダ盤との記載がなく、結局レコードレーベルにのみ「Made In Canada」とありました。

これは残念、まさかのカナダ盤。

Amazonで注文したのですが、Amazonは安いけどこれが怖いですね。「Import」で一括りなので。古いレコードのカナダ盤は何枚か持っていますが、やっぱりUS盤に比べると音質はやや落ちる印象なので、恐らく現代の盤でもそうだと思うのです。素晴らしい内容の作品だけにUS盤で買い直したいなあと思っているうちにもう2年経ってしまいました。


『Ry Cooder / Pull Up Some Dust And Sit Down』


▲左下:厚めのシングルジャケット。 / 右下:付属のCD。厚紙のスリーヴに入っている。

 
2013年、2枚のライブ盤をリリースしたライ・クーダーですが、これは2011年の作品。

内容とともに、録音がとにかく素晴らしい。いつも彼の作品はギターだけでなく全ての楽器の音が生っぽくて、アナログの質感に溢れています。そしてその空気までパッケージされている印象。ライの作品はアナログで聴くべきだなとつくづく感じます。

これもアナログになると2枚組のパターンなのですが、これは珍しくシングルジャケット。厚めというかポケット部が広いシングルジャケットで、そこに2枚のレコードと1枚の歌詞カードが収められています。

盤は180g重量盤ではありませんが、重めのしっかりした盤で音も抜群です。

レコードレーベルはジャケットデザインのオリジナルレーベル。そして嬉しいCD付き。付属のCDの紙スリーヴは大抵ペラペラですが、これは厚めの紙で作られていて嬉しさ倍増です。


『Wilco / Whole Love』


▲左下:盤2枚と、見開きの歌詞カード。 / 右下:付属のCDと紙スリーヴ。

 
現代ロックの良心と言うべきウィルコの2011年作品で現状最新作。

レコーディング中だという噂は耳にするけど、次作はいつになるのでしょうか。中途半端なことは絶対しない彼ら。録音にも相当なこだわりが感じられます。だからウィルコはアナログ必聴だと常々思っているのですが、この作品の録音もまたアナログ感が強く、よりそう感じました。

とてもしっかりとした紙質のダブルジャケットで、これまたレコード2枚組。歌詞やメンバーの写真などが載っている2つ折りのインナーが入っています。レコードレーベルはオリジナルレーベルで、4面全部違う色合いになっています。

そして盤は180g重量盤、CD付き。

僕はウィルコのアルバムのほとんど全部(ヤンキーホテル以外)をアナログで持っているのですが、確か全部CD付きの180g重量盤なんです。このこだわりはさすがウィルコと言いたくなりますね。
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