【ライブレポート】SCANDAL、40000人動員の全国ホールツアーファイナルで「まだまだやりたい事はつきない」

ツイート

SCANDALが12月3日、全国21ヵ所全40000人を動員したホールツアー<SCANDAL HALL TOUR 2013『STANDARD』>のファイナル公演を東京国際フォーラム ホールAで開催した。

◆SCANDAL 拡大画像

「今回のツアーはお祭りにしたかった」というメンバーの意向から、ステージ上には神社のぼりをはじめ、境内を思わせるようなお祭りイメージのセットが組まれて、場内のムードを盛り上げる。

ステージにメンバーが登場すると、ライブはアルバム『STANDARD』のタイトル曲「STANDARD」からスタート。同曲は作詞作曲クレジットがSCANDALとなるメンバー全員が楽曲作りに加わったナンバーだ。「単純にライブで自分たちがやりたい曲を作ろうってところから始まった」という楽曲は、現在のSCANDALのライヴを象徴するに相応しく熱い。続けて、「Brand new wave」を披露して場内の熱気を加速させた。

「世界一熱いライブにしようぜ!」

というHARUNAのMCに続いて「オレンジジュース」を披露。HARUNAとTOMOMIによるツインボーカルが楽曲の持つ世界観をより広げるように彩り豊かだ。また、「放課後1H」ではTOMOMIがメインボーカルを、「声」ではMAMIがメインボーカルを取るなど、変幻自在なボーカルアプローチが楽曲の表情をくっきりと浮かび上げて鮮やか。このほか、ユニゾンやハモリ、掛け合いなど多彩なボーカルアレンジは、全員が歌えるこのバンドならではのものだと改めて実感させられる。

今回のツアーでは恒例となった「本日のSTANDARD」なるMCコーナーは、そのタイトル通り、“卵料理のSTANDARD”や“フルーツのSTANDARD”など各会場ごとにテーマを設定して、会場の拍手で“定番”を決定していくというもの。ガールズバンドらしいロングトークが好評を博している。この日のテーマは最終日にうってつけの“バンドパートのSTANDARD”だ。もちろんメンバーは自身のパートをプレゼンしていくことになるが、「各パートあるある」や「ここがつらいよ各パート」などの実感のこもったトークは説得力抜群。結果、RINAの「ドラムセットの存在感」が会場の共感を得て、バンドパートのSTANDARDに選出された。

ライブはまだまだ中盤。ここからは最新アルバム『STANDARD』のナンバーが連発される。バンドとしての演奏力の高さを証明した「メトロノーム」、「恋のゲシュタルト崩壊」ではHARUNAがギターを置き、拡声器を用いてパフォーマンスをしたほか、「下弦の月」では各パートのソロがフィーチャーされるなど、新たなアプローチでオーディエンスを魅了する。そして、ライブ後半に差し掛かったころ、HARUNAから重大発表があった。

「来年、2014年6月、2回目になる大阪城ホール、そして横浜アリーナ2daysが決定しましたー!」

この東西アリーナライブは、6月22日(日)に大阪城ホールで行われる<SCANDAL ARENA LIVE 2014 「360°」>、6月28日(土)と29日(日)に横浜アリーナで行われる<SCANDAL ARENA LIVE 2014 「FESTIVAL」>という各公演タイトルが決定しており、東西の両公演で大きく異なる内容になる予定だ。大阪で結成したSCANDALの夢の舞台である大阪城ホール公演は、2013年3月3日に初のワンマンライブを大成功させている。夢の舞台を経験した後も彼女たちは、「特別な存在の大阪城ホールをホームにしたい。みんな(ファン)に連れてきてもらった初めての大阪城ホールだったけど、今後は私たちが連れて行きたい」と語っていたという。2回目となる大阪城ホール公演は、そんなSCANDALの新たな目標の第一歩ともなる。そしてバンド史上最大規模会場での2days公演の横浜アリーナは、あのプリンセスプリンセスが1991年3月に実施した以来、ガールズバンドとしては約13年ぶり史上2組目の快挙だ。

そしてステージは一層激しさを増して終盤戦へ突入。「キミと未来と完全同期」を皮切りに「OVER DRIVE」「太陽と君が描くSTORY」で駆け抜ける。ラストは「涙よ光れ」から「STANDARD」エンディングパートへつなげ、「STANDARD」で始まり「STANDARD」に終わる本編が終了した。鳴り止まない声援に応えて再登場したメンバーは、代表曲「瞬間センチメンタル」「SCANDAL BABY」を演奏、「DOLL」ではタオル回しで会場に旋風が巻き起こるなか、ツアーファイナルが大盛況のうちに幕を閉じた。

ボーカルのHARUNAはこの日のMCで、「夢はでっかくという言葉を胸に、まだまだつっぱしっていきたいと思います。まだまだやりたい事はつきないし、みんなに沢山会いたいので、SCANDALについてきてください! まだまだ未来は楽しいぞー!!!」と語った。ここに集まった5000人はもとより、全国ホールツアーに参加した40000人はSCANDALの新たな幕開けを実感したに違いない。彼女たちの輝かしい未来を予感させる充実のツアーとなった。

■<SCANDAL HALL TOUR 2013「STANDARD」>
2013年12月3日@東京国際フォーラム ホールAセットリスト
M1  STANDARD
M2  Brand new wave
M3  EVERYBODY SAY YEAH!
M4  オレンジジュース
M5  放課後1H
M6  打ち上げ花火
M7  8月
M8  声
M9  メトロノーム
M10 恋のゲシュタルト崩壊
M11 下弦の月
M12 Weather report
M13 会わないつもりの、元気でね
M14 キミと未来と完全同期
M15 OVER DRIVE
M16 太陽と君が描くSTORY
M17 涙よ光れ
M18 STANDARD(Short ver)
ENCORE
EN1 瞬間センチメンタル
EN2 SCANDAL BABY
EN3 DOLL

■<SCANDAL ARENA LIVE 2014『360°』>
2014年6月22日(日)大阪城ホール

■<SCANDAL ARENA LIVE 2014『FESTIVAL』>
2014年6月28日(土)横浜アリーナ
2014年6月29日(日)横浜アリーナ

◆チケット詳細&購入ページ
◆SCANDAL オフィシャルサイト
◆SCANDAL オフィシャルファンクラブ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス